私は殺された
ああ だけど 私は勝者を殺した
勝者の敗北した未来を殺した
私は私の過去を だから 生きた


勝利を人は手にした ああ だけど
私は敗北した ああ だから
人は敗者にさ ....
{引用=
どれほどの心が割愛されているかを考えれば
事象としてのみ繋がることを選んでゆく日々
シーニュの隙間から零れ落ちてゆくものらの
見えない表情を想うほど愛を思い知ってゆく

あどけな ....
夏に
川向こうで
お祭りの金魚すくい
「金魚救い」なんて書いてあったっけ

ひとというものは
あまりそう
誰かに救われたり
誰かを救えたりするようなものではないのに
金魚たち
すく ....
古来から、憎い相手に呪術をかける一大メジャーといえば、『丑の刻参り(うしのこくまいり)』

毎晩 毎晩 真夜中 丑の刻
白装束に身を包み、髪を乱し、黒くした歯に櫛をくわえ、
3本のローソク ....
わたしの名は「誠実」、からむ蔦、めしべの棺、花をちらす雨季の停滞、主宰者のひたいにこぼれるしるしのようだった、執事のトルソ、息は茜色をして、椅子にちかづく、わたしの名は「誠実」

 椅子をつくる、 ....
明日を手に掴もうとした
地球の裏側を私は踏みしめた
私の未知のひとときを無数の人間が訪れた
今夜も 未来の中を 生きた
私は 過去の中を 夢見た
誰も知らない湖の脇を、ひとり言葉を無くして私は歩いていた。あなたは子供のようだったけれど、でもよく見るとそのようには思えなかった。だからあなたはきっと僕の友達なんだと理解した。僕にとってきっと、身近で .... 昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた

ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
砂漠ですから砂の岸辺
いろいろなものが
打ち上げられもするのです

特に砂嵐のあとや
遠くの土地での季節の豪雨が
泥水の大海嘯を送り込んできた後などには

紙の本は水には弱い
水のみ ....
「ばかものよ!」

なんて言い切れるなら良いのだけどね

「もしかして」

そんな枕ことばで思いの丈をごまかしたり
まるで何事も無かったかのように
飼いはじめたばかりの小鳥の世話を焼い ....
触れられぬ光のようにそばに居るそばに居るのに遠い宝石




濡れ髪をそのままにおく季のうちに夜の声きく朝の声きく




灰という名の舟のどに羽ばたか ....
足踏みの音が
空を動く
少し傾いだ
輪を描く


ふたつの流れ
ふたつの海にたどりつき
海になれぬまま
海を巡る


誰も居ぬ部屋
明かりだけが
明かり ....
飛んでいきそな首ひとつ
(自転車はゆく 歯車はゆく)
必死に右手でおさえつけ
(自転車はやく 歯車はやく)














 ....
なにも考えることがないのです
いつになったら呼ばれるかなんて
こうして座ったまま
わからなくていい
十字路に
重ねられる四角い箱
白い壁の染み
隔絶されたハピネス
大脳が歩い ....
寒々しい棘が
いちいち目の端に溶け込もうとする
裸の地面を踏みしめて
遠くで頼りなげで
幽かに揺れる街の灯を見下ろす
生ぬるいそよ風が通り過ぎるたび
背中を抱えて連れていこうとする ....
私は辞表を出して出発しよう
田舎に戻ろう
チャンスの訪れないひどい時代だからと
私は決意して ひとり 下宿先を出た


そして家路には激しい後悔があった
私の弱々しい足取りには
だから ....
今夜眠れるとしたなら、すでに朝方になっているような気がした。しかしその思いつきは何故か心の中の気持ちを落ち着かせた。私は自分についての世界を思い浮かべる。まだ訪れていないものは、ひらめきのようなものな .... おまえは正しい

人間として正しい

最愛がほかにいることを

そいつにきちんと話したのだから

きっといまの苦しみは昇華される

これが業なら今回のことで消滅する

だから気 ....
少し早いけど
薔薇を見に行きます
あちこちで咲き出してはいるようですから

薔薇を見に行くのは
ボラの入り江にある公園
水清くして魚棲まず、のいわば正反対の海

どこかかゆいのか
そ ....
ただ言葉たちの声を聞く
作者が託したはずのものなんか知らない

ただ言葉たちの姿かたちに
目をみはる

文字でも
文字じゃなくても
いつも不思議に美しいそれら

ソロモンの指輪とか ....
透ける唄をきくから目をとじて
車の流れる音も聞きながして
そらはやっと明けたのに夜は幕をさげてゆく
夏はもう通り過ぎたの

冬物を出しながら
これからのことを考えて
でもこれからのことな ....
夢にも出てこない日々が続いて
将来だとか希望だとか
とうの昔に自分から消えて
生きるため日銭を稼ぐ仕事に
悔しさを感じることもなく
工業機械が働く日常の
オイルまみれな日々が過ぎて ....
苦い思い出を語れというのならその昔
廃材置き場になっていた広い空き地の泥水路に丸太の橋が架かっていた 。
小学校から帰ると幼なじみの僕とK君はイタチのようにそこの盛り土に上がっては秘密基地 ....
さっきからずっと
いちごチョコが大好きって話を
何度も何度もする君を見つめながら
僕は何度も何度も君を愛しいと思った話を君にすると
君はまたいちごチョコが好きな理由を
何度も何度も話し始める ....
火曜日に君に逢う

週末の休みが大好きな僕が
土日なんて要らないと思うほど
火曜日を待ち焦がれながら

まだ触れたことのない
君の手の温度を知りたい

どこでもドアのない世界は
時 ....
今も思い出されるあの日、私は夢見ていたハワイで楽しいディナークルーズに参加することができた。怪しい熱帯樹林の繁る真夜中に訪れたシンガポールでは、美しい夕暮れをぼんやりと見ることができた。そんな気のして .... 花園から投げ捨てられたものだったのかもしれないと、
ぼんやりと思い描いてはいたのだがー、
あいつー、刑務所からの出なんだって、たまげたものだよ、
キミもやつの噂を知っているかな。


 ....
そのまま東へ進めば
青春時代を過ごした街まで
たどり着くのだろうけど
特急が進行方向を変えたら
あの北の雲の先に
私の帰る場所がある

中途半端に古ぼけた駅舎の
売店はもう閉まっている ....
一瞬でさらってくれたひとあふれ出すには少し遠い輪郭


背伸びしたささやか過ぎる罪のせい おとなになるを経験している


すきすきの思い出ぜんぶ消えてゆけきらいきらいが本当 ....
ストレスが溜まり
怒りっぽくなった
空気を抜かなくては
しかし金がない。

スポーツしたいが
する暇がない
我慢をするしかない
精神的にどんどん
追い込まれていく
逃げるところはな ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
棺桶で- 番田 自由詩110-10-6
沈黙の表情- 高梁サト ...自由詩8*10-10-6
金魚救い- 海里自由詩3*10-10-5
『丑の刻参り』は_もう古い!_最近流行の呪いをかける方法_- 北大路京 ...自由詩12*10-10-5
椅子が記号になるために- 乾 加津 ...自由詩7*10-10-5
味ワイン- 番田 自由詩210-10-5
ある日の日のこと- 番田 自由詩210-10-5
カレーライス- 鵜飼千代 ...自由詩20*10-10-4
地中の蜘蛛- 海里自由詩3*10-10-4
陽だまりのひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-10-4
解と業- 木立 悟短歌510-10-4
夜とふたつ- 木立 悟自由詩210-10-4
ノート(47Y.10・2)- 木立 悟自由詩310-10-4
待合室- アラガイ ...自由詩3+*10-10-4
寂寥- 寒雪自由詩310-10-4
帰郷- 番田 自由詩110-10-4
パレットと楽譜と指揮棒と- 番田 散文(批評 ...110-10-4
約束- 吉岡ペペ ...自由詩510-10-3
ボラの入り江- 海里自由詩2*10-10-3
耳の岸辺- 海里自由詩210-10-3
ざわめき- 唐草フウ自由詩9*10-10-3
過去の自分- 寒雪自由詩210-10-3
遊石は語らず- アラガイ ...自由詩3*10-10-3
いちごチョコ- ミサイル ...自由詩110-10-3
土曜の夜に- ミサイル ...自由詩110-10-3
埋め込まれるもの- 番田 散文(批評 ...110-10-3
ジャンヌは思い出- 番田 自由詩110-10-3
駅・上郡- たりぽん ...自由詩5*10-10-2
幾度もの終わり- 苅田由枝短歌6*10-10-2
溜まるものは- ペポパン ...自由詩4*10-10-2

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