夜がひとつ 木の下に立ち
枝のなかの 空と息を見る
川の向こうの海を
音がすぎてゆく


明るい雲が
枝を照らす
火口湖を巡る鉄塔から
光が こぼれ落ちてゆく

 ....
手のひらを
つかのまだけ
離れてみせる、と

誇らしそうに安らいで
黒髪すやすや

あなたの隣



小鳥の言葉は
拾ってきます

かけらに
なり果てる手前の
懐か ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
{ルビ凶兆鳥=まがいどり}のように葉は離れ
次々に口もとにやってきて
何も得られず
土に落ちる


爪と貝が溶け
聴いている
海の失い場所から
海の向こうの海を
聴いて ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
死神の愛馬はたいて冬囃子


傘を咬む波の輪かかげ雨を招ぶ   


まぼろしはまぼろしのまま糸車


泣く子から泣く子へ雨を遠去ける


髪の毛の花と同じ空く ....
冬の玄関にはわたしにいちばん近い花を置くたとえば蒲公英

辿り着いた岬に根をおろして君は海をみていたね昨日も今日も

陽だまりを送ってくださいとあなたが言う十一月の蒲公英を送る

今年最後 ....
霙と嵐と雷鳴で
十一月の夜が揺さぶっている
手のうちなんざ知れたもので
瞳は渇いたまま空を切る

初雪が覆った小さな棺
添い寝をしたくてもできなかった
小さな棺がゆらゆらと
時の浪間を ....
空気のにおいが変わり
熱と衣は円に舞う
夢を盗む夢を見たあと
共犯者を思い出せない


葉と花の足跡
街を分け つづく
はじまりを知らず ただ
はじまりから来たことだけを ....
この頸動脈の奥にある植込み
スカートをまくしあげしゃがむ
、というタイミングを待っている
ズキズキとする森へ
咽の先へ行きたがってるのに

すこやかとすごせますように 4車線に祈る ....
望まれてあなたの髪に入る冬



待つことも降ることもなし神帰月



呼べば降る呼ばずとも降る鬼火かな



骨の冬気付かず歩み骨となる



 ....
砂漠が止まり
荒地に変わり
境はうねり
灯に裏がえる


蒼とむらさき
はざまの冬に
窓は影を塗る
ただ繰りかえす


両側を壁に囲まれた
長い坂を下 ....
咲きつづく花となった左手を
冬へ冬へかざしながら
森の上から去らぬ影を見る
同じ翳り 同じ霧
こだまのように立ち並ぶ


漂いは追い
追いは漂う
空が空をくぐるのを
 ....
もう、十一月だ。
現フォもすっかりサボッてるけど、ここんとこ畑仕事もサボってる。
十一月は関西では玉葱の植え付けシーズンです。休日の朝、買ったばかりのラパンに乗って、玉葱の苗を買いに行きました。十 ....
ひとしずく
ただどこまでも得るだろう
書かれなくなった言葉
階段
奇妙につづく
昼の夢


ある日さらさらと行方は途切れ
行方のままに置いていかれる
花を踏めという ....
背の羽の刺青
岸壁の火
光と冬 足もとに
砕けゆく音


蝋の曇が
水面を覆う
地の足跡は空へつづき
雨と雪に満ちてゆく


暗がり 水たまり 分かれ道
 ....
部屋に閉じこもっていた
失業して まだ 間もないころのこと 
理性を失えば人間なんてこうなるのは目に見えていた
思い描いた生活を だけど 送れてはいなかった

目が冴えて眠れなかったのだ ....
石像が
石像の霧をまとう
段差 緑
歩き去る傘


右上からすべてを消す光
時計まわりの羽と波
池の水を飲む光
景は影を置いてゆく


流木の窓 墨の窓
何も ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない

まもなく氷河期がやって来る
 ....
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
空の閉幕
地の罵声
ひと足ごとに遠のくひかり
在る風景と無い風景を
それとは知らず 行き来する水


岩が樹を喰い
樹が岩を喰い
涸れ川に落ちる
ぶらんこの街

 ....
道の駅で白菜を買う

むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ

水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
自尊心の不快から逃げるより

不快でもしがみついて離れないほうが男らしい

不徳のいたすところ、というつまらない宗教観より

これを通してなにを成長させようか、という人生観のほうが男らしい ....
気まぐれな秋の風に
そそのかされた 紅の葉が
舞ってみせる


 こんな日は、人恋しくて
街へでる
舗装された道は あそこもここも
わずかに 傾いで見えて
私は、足の爪をとがらせな ....
天高く馬肥ゆる秋の日

吹かれても踏まれても

見つけたひとを喜ばす

野に咲く花のような心

今日誕生せり誕生せり


じっとしているから澄んでいるような人生など望みはしない

揺らされてもなにされ ....
ほどよく乾いた風が
前髪をもてあそんでも
頭の中に巣食った記号は
センテンスのようになびかない

不安が逃げ込んだ空が
どんなに晴れていようと
未来を踏み越してしまった靴は
もう行 ....
ひとつの泡
ひとつの滴
止むことのない曲線に降る
すべての冬


宙を羽織り
気を被り
星の履きもの
季節の嘘

森を作る鳥
岩へ至る岩の径
鉱の曇 鉱の ....
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く

寒くなったね

それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて

待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
 ....
僕のこころは

いっぱいいっぱい

君のこころは

いっぱいいっぱい

世界のこころは

いっぱいいっぱい




また一粒

零れ落ちてゆくよ  ....
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