ただいま。
とは言わずに
疲れた。
と言って玄関を開けると
五年ぶりの父は
風呂にでも入れ、と言った。

ただいま。
とは言わずに
なんだお前か。
と言って五年ぶりの兄は
新聞を ....
売れ筋の人生論の本にある
「30代でやっておくべきこと」という言葉の裏には
「20代でやっておくべきこと」がある
「20代でやっておくべきこと」という言葉の裏には
「10代でやっておく ....
君のところに行く理由は
君が思っているほど
ロマンティックなもんじゃない

この際ロマンティックかどうかは関係ないんだよ!

なんてことは言わないよ
君が思っている以上に
僕はロマンテ ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
夜を剥くまた夜が出てまた剥いて五十六億七千万剥く




霧を霧煙を煙に打ち付けて鏡に沈む磔刑を見る




青空が堕ちて積もりたる谷間には幼い子らが正座し ....
渦えがき夏猫とける真昼かな



活版のよごれたる指ふく若葉



一瞬の獣の夜に鳴る火薬



野から野へ指から指へ夜宮かな



無理矢理を ....
無視される自由詩やめて短歌かな



だらだらと安心できる短歌かな



右目みて左目を見ず短歌かな



長すぎてどこが「短」だか短歌かな



 ....
他人に

嘘はつかない

もったいなくて
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く


悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う


朝は白に 朝は茶に
まばた ....
今日も夢を見た
遠い世界の向こう側に 私は立っていた


あれは 何だったのだろう
俺は偽善者だったのだろうか
布団をかぶって 震えていた
そこは母親の胎内だったみたいに思えた
夢 ....
あるひ、
人生がながれだして いや
これまでもずっと
ながれている
ことをおもう
おじいさんや女子高生が
目の前をひだりから右にあるいている
雲は勢いにのり ぐいぐいと
きえていっ ....
引き出し奥の赤の母子手帳
いくつかの頁が外れかかって
ホッチキスで繋いであげる

畳に寝転びながら黙読
出生時刻 午前9時26分
素通りしていた時刻を意識する

おめでとう!と言おう
 ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな

うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな

おんなじ背中があったなら
一緒 ....
  歓びの光を食べて
  すくすく笑う
  痛みの雨を呑んで
  それでも笑う



  初めは小さな種だった
  それがだんだん根を張って
  それがだんだん茎を伸ばし ....
期待できそうなバンドの数がめっきり減っている。少なくともロックを趣向したバンドが出てこなくては、チャート自体がはっきりしないものだ。近頃面白いものが無くなった。漫画も、哲学を訴える作品の数が少な過 .... わたしの名前は 今井麻依(いまいまい)
人事異動でやってきた 戸田貞人(とださだと)さんとの出会いは
月並みだけど運命としか言いようがなかった
嵐の日々も 酷暑の日々も 秋霜の日々も  
仮に ....
天も地も
親しみあう闇
眠りも覚醒も
溶けあう夜更け

空と森と土たちの
交わる全体性
流れるように
循環する


暗黒の空の下
森の樹々は眼を閉じている
樹々の足元で
 ....
やらなきゃなあ。

携帯のメール、返さなきゃ

メールの相手に嫌われる。

その前にベッドから抜け出そう。


やらなきゃなあ。

図書館の本返さなきゃ

催促の電話がくるぞ ....
樹と水と夜
波の下の島
森のはざまの道
しじま 明るく


緑の行く末
曇は曇を視る
すぎる狼煙
高く細い声


丸い角が沈み
翳りのなか浮かび
遠い縦 ....
今日もまた
結婚式の終わりを通りすぎた




積み上げたものが崩れぬよう
扉を閉じる




からだのあちこちにある
うなじが熱い




今 ....
眼球の
血管ばかり追っている




あきらめのかたちをかたちに
廻しながら
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
『おや 気がつかれましたか。』

「はぁ。」

『まだ眠っててもかまいませんよ。』

「はぁ ん〜 とても長いエスカレーターですね。 」

『そうですね。』

「先が見えない。 ....
姿見に映すわたしの姿
ぷくっと気になる「部位」がある




肩甲骨を意識して
立ち姿に気をつけてみた

たとえばモデルさんみたいに片足を気持ち後ろにずらす

それなのに元カレ ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい



Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
早朝に濁る法廷
誰も聴いてはいない
無為のことなど
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族- かいぶつ自由詩10+11-6-12
影踏み遊び- yumekyo自由詩6*11-6-11
2099年- 花形新次自由詩111-6-11
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩22*11-6-11
ノート(茫日某月)- 木立 悟短歌111-6-10
ノート(穂先)- 木立 悟俳句111-6-10
たんたん- 木立 悟川柳211-6-10
価値- 日紫由自由詩311-6-10
カタツムリ- nonya自由詩18*11-6-8
午後の果実- たま自由詩23*11-6-8
波のあとに- 木立 悟自由詩511-6-8
五反田のベッドの上で- 番田 自由詩111-6-8
むじょう- 唐草フウ自由詩9*11-6-7
一日一回の祝福- subaru★自由詩8*11-6-7
おりがみのくに- umineko自由詩22*11-6-6
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
ぼちぼちいこか- 朧月自由詩611-6-4
ことの花- 草野春心自由詩5*11-6-4
六本木の交差点で考えたこと- 番田 自由詩111-6-4
マリッジブルー- yumekyo自由詩2*11-6-4
天地の還流- シホ.N自由詩211-6-3
町に出る- M.N.自由詩2*11-6-3
ひとつ_うつろい_Ⅴ- 木立 悟自由詩611-6-2
ノート(迷路_Ⅱ)- 木立 悟自由詩211-6-2
ノート(迷路)- 木立 悟自由詩111-6-2
雨の交差点2- ……とあ ...自由詩15*11-6-2
天国へのエスカレーター- 北大路京 ...自由詩18+*11-5-31
隠すひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-5-30
、(むし)- 乾 加津 ...自由詩15*11-5-30
ノート(48Y.5・26)- 木立 悟自由詩311-5-29

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