ひらき ひらき
また変わる
ひらき ひらき
変わりゆく


鉄に降る虹
坂をゆく午後
水をすぎる影
花や光や 曇をかかげ持つ


脱げば脱ぐほど
次の次の ....
湿った風 追い風 まとわる

体中すいこんだ わたしたち

早足で 砂浜のような 濡れた アスファルト

バスを 待つ余裕も なく

霧雨は 小さく崩れて 銀色 とけあう熱気

あ ....
あなたの過去にはあまり興味ない
だけど過去を語るあなたの瞳は好き
たいして聞いていないのに
よく聞いているフリをするのは悪い癖

どうして夏は
私たちを過去へ引き戻そうとするんだろう
陽 ....
    雨が光になるときに
    置いてゆく穂は十の色
    水銀の譜の散る窓に
    まぼろしのかたちが来ては去る


   爆ぜては透る
   限り ....
閉めきった部屋の中を
風が吹き荒れるなんて信じられる?
でもそれは本当のこと

現にそれで海は荒れ
帆をたたんだ私の帆船は
航路をそれて思わぬ方へと運ばれた

情熱からくる行為のそのほ ....
私達は風景を食べている
そしてもうひとつの地球のような
そんな世界を造りその上を歩いている
しかしそれはとても、とても小さい

幾つもある小さいを繋いでみようと試みるが
誰も縫い目ひとつに ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
私が原因の口喧嘩
沢山怒鳴られた。

ごめんなさい…
だから そんなに怒鳴らないで?
ごめんなさい…

自分を護る術を知らなくて
貴方を不快にさせてしまったね。

怖かった。
 ....
蜂蜜の瓶で溺れ死んだ

ミツバチのことを想ったら泣けてきた。

べつに私の涙なんて

彼の家族の足しにもならないのだけれど。
 珍しく恒雄君が
 人気者になった日

 茶色い毛の鼠の死体を
 拾ったのだ

 集団登校の上級生たちに
 捨てろ捨てろ
 そう言われはたかれ続けて
 教室まで来た

 当然エン ....
手のひらも夜もはざまも降りそそぐ漂う紙の大陸を踏む




わたしゆえ突き放された時の色たとえようとし止めた日のこと




たくさんの懐かしき文たなびいて涙な ....
カタカナが頬けずりゆく夕べかな



目のなかの珊瑚礁ただ空分かつ



溶けおおせ逃げおおせ笑む緑かな



澱みから光は弾み瀧を呑む



 ....
巡るとせ土星と怒声やかまし輪



ただひとり飲んで騒いでただひとり



木星のあばた無いからどないやねん



うるさくて寝てられへんがな太陽系

 ....
無音のたかまり
雨の明るさ
仮の明るさ


とりとめもなく
ふたつに増え
やがて無くなり
やがてひとつ増え


真横をすぎる
雨の遠さ
真上に至る
 ....
ささやきが文字の痛みを取り去ると言葉は胸に目に突き刺さる


燃やしてもいいかおまえに尋ねてもおまえは黙る布の目をして





欠けながらまぶたに沈む光より ....
映らないわたしがわたしにそそぐもの



鳴り出せば鳴り終わるまで鳴るわたし



偽の水わたしとわたしを入れ替える



何も無い雪が雪を照らす夜 ....
シュガーコートされた沈黙が、幾重にも重なる
通りはまだ
騒ぎ出すことを知らない
カーテンが染めた光
部屋はまだ埃っぽく
朝が染み渡っていない

寝床は生暖かく
体は必ず汗ばんで
意識 ....
【マルボロ】

かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?

エタノールで消毒した 清らかな ....
手つなぎ鬼
手はなし鬼
追う声を呑み
誰もみな鬼


明るい網戸
羽の失い虫
みどり飽和
みどり喰む虫


見つかりません
見つかりません
あなたは順路 ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
このように途切れ
このように降り
このように顧みられず
このように忘れ去られる


このように近づき
このように従い
このように落ち
このように笑む


こ ....
砂に消える火
煙さえ無く
手は振りかえる
軒下の蝶


昼の音の波
ぬれた器
ただひりひりと
なぞる指


遠く離れた
同じ手に降る
聞こえないのに ....
ある朝
キリンが
烏に言った
カラス君 カラス君
申し訳ないが
どこかに広い草原がないか
探してくれないか
空を高く飛べるカラス君
君になら見つけられるかもしれない
僕の故郷を

 ....
花びらの裏側
紙吹雪を紙は憎んだ
たどりつけるがたどりつけない
たどりつけるがたどりつけない



何もなく明るいものを見ている
無いものをすぎる無いものを見て ....
噛み付いた歯の先から、刺激


微笑みの国タイランド
とにかくひどく蒸し暑くて
立っているだけで背中を汗がつたう
ホテルの側で借りた自転車には
鹿児島県の防犯登録証が張り付いていた

 ....
絵の具の年譜
金の闇
渇ききった既視の風に
名を呼ばれては遠去かるもの


暗い霧をつなぐ虹
ところどころ消えながら
雨を照らし
雨を鳴らす


岐路の前の影
 ....
野火よ催奇よ
背たけを跨ぐ
おまえの金色
水に沈める腕の角度



夜は火です
夜は輪です
でも何も見えぬ
それが夜です








 ....
無口な娘
黒髪の娘
あなたはどうして
ここに居るのか



わたしはただ
あなたの睫毛と
あなたの雀斑を
数えていただけなのに







 ....
小雪は宙にちらちらと
ほほにとけてゆきます
そらはあんなにふかくって
こんなにあつくふっている
さっきまでここにあったのに
出あった瞬間どこへやら
おそらく、これは

みるのも こころ ....
正直者が馬鹿見る時代に

素直に腹の底から叫ぶこと

すでに凝り固まった頭には

これほど難しいことはなく

これほど恥ずかしいことはなく

これほど悩ましいことはなく

これ ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとつ_めぐり_Ⅱ- 木立 悟自由詩310-7-5
消えてしまおう- 唐草フウ自由詩6*10-7-3
眩しさの中で- れもん自由詩410-7-2
ひとつ_めぐり- 木立 悟自由詩610-6-30
閉めきった部屋の中で嵐はうまれ- 瑠王自由詩4*10-6-29
Patch_Work_#1- 瑠王自由詩11*10-6-28
Magic- umineko自由詩19*10-6-27
仲直り- 雪乃自由詩210-6-27
蜂蜜と涙- 小鳥自由詩410-6-27
- 藪木二郎自由詩110-6-27
無のあとに- 木立 悟短歌310-6-26
見ずの道- 木立 悟俳句210-6-26
星と腹- 木立 悟川柳410-6-26
ノート(夜くぐる夜)- 木立 悟自由詩410-6-23
辺と際(めぐり)- 木立 悟短歌210-6-21
わたし__わたしたち- 木立 悟俳句210-6-20
トンボ- やや自由詩2*10-6-19
マルボロ- るるりら自由詩26+*10-6-18
夜と姫- 木立 悟自由詩310-6-16
6月の海- 高梁サト ...自由詩22*10-6-14
ノート(47Y.6・13)- 木立 悟自由詩210-6-13
去季- 木立 悟自由詩410-6-13
キリンの頼み- 曲がり屋 ...自由詩210-6-9
夜めぐる夜_Ⅵ- 木立 悟自由詩210-6-7
空色の損、ソーダ水- あ。自由詩14+*10-6-3
夜めぐる夜_Ⅴ- 木立 悟自由詩410-6-2
ノート(凹羽)- 木立 悟自由詩310-6-2
ノート(細夜)- 木立 悟自由詩210-6-2
みえないわたし- こしごえ自由詩5*10-6-1
叫ぶ- 葛西曹達自由詩210-5-31

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