私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう 
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく 


今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
 
 
枕元のバス停に
バスがとまる
幽霊たちが降車してくる
薄目で見ると
いつもと同じ顔ぶれ
時々人数が違うのは
シフトなどの関係だろうか
幽霊たちは寝ているわたしに気を遣って
 ....
天気はよく晴れていたので、今日も河原に向かって歩いた。今日も何も天気は思うこともなかった。誰かが近くには歩いていたような気がした。雲が遠くには漂っている。しかし近くには誰も歩いていない。しかし日本の空 .... そんなこんなで 今日は
   君って人を もっともっと好きになったんだ




「僕とデートをして下さい」
「はい」
一週間前、
君はあっさりとOKをくれた。
僕はこっそり、
あ ....
星の虹が
路を馳せる
無と刹那
指と指の差


曇は飛び去り
岩は残る
暮れの雨の手
無数に押す手


夜が夜になるときの
色とにおいの減り具合
音 ....
つよくなってどうするの?

つよくなったあとどうするの?

花を咲かせてどうするの?

花が咲いたあとどうするの?


過去は変えられないけれど

じぶんと未来は変えられる

 ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
長い夜を経て

日差しで爛れた身体を
  両手で抱きしめ守りながら

逃げ帰った部屋の片隅で

地平線に日が喰い殺されるまで
          私は本を読み漁る

虚構に我が心を ....
視線を感じ辺りを見渡してみる
目を合わせるとそむける事ができなくなる複眼
ギザギザした足が恐怖を倍増する

害虫を駆除してくれると知ってはいても
その風貌からして愛らしいとは思えない
体全 ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
あと余命半年です
目の前に座る
眼鏡が似合う医者に
冷静に告げられた時ほど
冗談であってほしい
そう思ったことはなかった
その言葉に続けて
医者が何か言っていたけど
もう何も聴 ....
水晶の心臓をもつあのこの
心音は途切れずに
星雲で脈打っている。まなざしは
林の陰のように微笑んだまま
朝食をいただいている
鉄塔の影はのび
山際の空が紫にいろづく
せせらぎを
さかの ....
俺、今ちょっと手持ちが足りない
セブンスターとチェリオで420円
そんな端金も今はちょっと払えない
まあ今じゃなくても払えないけど
っていうかじゃあなんで買い物なんかすんの
っていうかじゃあ ....
ミネラル水を2本並べてキミを待つ

花も2輪

硝子ボウルに洋梨と
赤い実のグレープフルーツを置いて
綺麗に磨いた先割れスプーン

忘れていけないのは

洋食と言っても箸が好きなキ ....
 
 
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う

ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに

遠いところから
会 ....
花はどこへ行った

なんて問い続けるよりも大切なものが私たちにはあった
それが今の生活であることは否定できないし
ひとの望むものなんて目に見えるものに他ならないのだから

ありふれた結婚生 ....
鹿沼公園 梶ヶ谷第一公園 あさやら公園 じゅん菜池緑地
こうえんらはその下で ゆるく手をにぎってつながっているという

きょうも
ひとりの女(ひと)がだまってベンチに座ったままだ
こうえんは ....
何でもない今日一日を出かけてく


誰もいない駅のホームで私吸う


時計が回っている今日の今日もない


この、手は晴れた日を空に見ていると
何にもない日ではなく
一年に 疲れている 
私の立っている 何にも 
あなたは 流れていく


島は 持っていない 
遠くに 壁の光が見える
風のコーヒー
闇は スーパーの匂いもして ....
家を呑んだ水の明るさ
羽も来る 声も来る
何もかもが
無言のまま来る


言い返せない風が集まり
壁の一部を砕いては持ち去る
こぼれた文字やかたちから
姿の言葉 起ち ....
もう見慣れたものさ
のんだくれの青空ベッドなんて

誰も起こしたりしないよ
シャツの下ボタン肌けて仰向けに
観音菩薩の表情(かお)はいまも石川さゆりの膝枕なんだろうけど
酒やけで毛穴全開サ ....
どこからか草刈り機の音が聞こえる
生ごみをコンポストに入れる
夕方の風は涼しくて
空には五本
爪で引っ掻いたあとがある
端っこの赤いところから
ゆっくりと解け、崩れていく
なにかもっと真 ....
べっとりと体内にこびり付いた物体
これを何と呼ぶべきか私は知らない
だがこの物体は私にとって間違いなくやっかいものだ
完全に取り去る事などはなから考えない方がいい

どうしたらいいのかもう答 ....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で

駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
つっくりと沈黙する
午前二時
さっき私の刻印は
あの人の部屋に残されただろうか

釣り人の手から
魚はからだをアコーディオンのようにくねらせ
逃げた
そんなふうに
手放したかつての
 ....
「まるで地層」

頭上を滑るコンテナトレーラ層

さらに上空をよこたわり蛇行するモノレール層に見下げられている
地下層はたぶんなにもない
原っぱ
交差点にできたとうめい角膜のレイヤーだ ....
周りに合わせて
笑えば笑うほど
「楽しいって なんだっけ?」
 
可笑しそうに手をたたいて
笑う
あの子が
君が
おまえが
憎いよ

ただ「好き」という文字を追いかけて
一途に ....
それらの視線
それらの仕草
それらの言葉
それらの感情

ただ心に浮かんだ気持ちを
少し呟いただけなのに
場違いな吐露とでも言わんばかり

ほんのここ数年間
伴侶といえる相手がいな ....
太陽の何にもない失業者の
眠りに落ちる 夜の
街に 時間は光る 私の
いつものとても 悪気のない


世界が晴れている 角の向こうで
今日もパチンコ屋は賑やかで 太陽をいつになく出す
 ....
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