すべてのおすすめ
ひとの一生懸命に対して
意味不明のことをしたら
されたほうは傷つくだけ
ひとの一生懸命をただじっと
深く冷たく温かく
見つめておればよかったのだ
ひとの一生 ....
ひかり
ワイシャツが透き通る
暑い夏
湿気が熱を孕んでいる
だから
日向も日影も暑いのだ
でも未来がくれば
ひかりに熱がなくなって
湿気もなくなって ....
裁判所から出頭の通知が来た
なのにこのこころの優雅さはなんだろう
みんなじぶんが正しくて
みんなじぶんが得をしたいだけだ
そんなことで砕け散るような
俺は岩じゃない
....
ぼくはさびしくなんか
ぼくはむなしくなんか
ないよ
なし崩しでいいじゃん
つぎはぎだらけでいいじゃん
どうせみんな
脳をだまして生きてんだ
脳だまされて生きて ....
みじめになりたい
あなたのために
みじめになりたい
練習なんかじゃない
ぜんぶ本番だ
傷つく準備なんかじゃない
ぼくはじぶんの
強さをためしているだけだ
....
いちどついた嘘が
ほんとうになるまで嘘をつき続ける
そのほうが楽しい
ほんとうのことを
信じてもらえずに諦められてしまう
それよりも楽しい
さびしいよりも
....
傷つく準備
傷つかない準備
私は傷つく準備のほうをとる
一人では生きてゆけないから
なんども分かったことだから
傷つく準備のほうをとるのだ
傷つく準備
傷つか ....
ぼくは
命なのだろうか
魂なのだろうか
心なのだろうか
精神なのだろうか
それをいつか感じられたら
ビジネスで
文学で
愛で
ぼくたちで
....
あたたか
そぼくな
にんげんの
らくになる
ホッとする
なつかしくなる
あめのまえの
かぜ
がいとうにてらされた
みどり
もっといっしょにい ....
死にたくないのは痛そうだから?
痛くなかったら死ぬの?
痛くても生きたいの?
からだもこころも
ぜんぶ弁慶の泣き所
だからけんかしないんだ
だから生きてゆけるんだ
....
金色のさなぎ
ぼくは頭で考えてしまう
なぜ金色なんだろう
なぜ金色は美しいんだろう
この金色はなにでできているんだろう
意味や理由はあるのかも知れない
でもそれは
人間本意の意味や理由で ....
吐き出したんじゃない
じぶんの声が聞きたかった
誰にもあやまらなくていい
じぶんの声を取り戻したかった
あなたで
新緑が万緑へとかわろうとしている
あの幽霊のような柔らかさが消えつつある
また来年
ぼくは新緑に会えるだろう
地球が滅亡しないかぎり
ぼくが絶望しないかぎり
ぼくは万緑にも会えるのだ
....
どの道進もうが問題は山積みだ
失うことの大きさは分かりきってるはずなのに
待っててくれじゃ足りなかった
外灯に照らされた新緑に
一羽のハトがとまっていた
夜通しひとり ....
人間になりたいなんて思ったら
そんなはしごをのぼったら
ぼくはペットみたいなもんだ
ペットの悲しみ
ペットの悲しみ
ぼくはペットみたいなもんだ
そんなはしごをのぼったら
人間になりた ....
つかれすぎたら最高の忘我がひつようだ
それがおまえだからおまえがそばにいたらなにもいらない
おまえがそばにいたらなにもいらない
勝俣が気の利いたことを言った
そして朴訥なドヤ顔をしていた
....
傷ついていたんだ
うんと傷ついていたんだ
それを思い出したくないんだ
そうじゃない
つぎそうなったら
こわれてしまうのが分かるんだ
思い出せないみたいになって
ぼくは言葉をうしなっていた ....
悲しくて
からだじゅうの細胞が泣いている
でも涙はでていない
がんばってるからだろう
あいつもがんばってるからだろう
涙は細胞にまかせたから
ぼくは目のまえのことにがんばろう
呼吸もいち ....
ぼくらが思うだけで
綺麗であろうと汚かろうと
先祖のいるイメージとしての次元
そこはぼくらに掃き清められてゆく
こんなことから楽になりたくない
こんなことで死んじゃな ....
新緑、あれは、土の匂いだ!
土よ、地球と生き物たちの棲息よ!
あまくてやわらかなおまえの匂いに
おれの細胞はハッとして喜んでいた
土よ、地球と生き物たちの棲息よ!
新緑、あれは、土の匂いだ!
成熟めざすやわらかな自由
繰り返すいのちの加速度
緑の効用を想うとき
かならず思い出すのは雅子さまのことだ
東宮御所のあの緑のなかで
それでも御病気がよくならない雅子さま ....
ひとは裏切りをぼくに見せるまで
どんな密談かさねていたのだろう
ひとがそれをかさねているあいだ
ぼくは一体なにしていたのだろう
お客様に怒られていたのか
コンビニの夜 ....
損か得かもわからない
疲れ終わったからだには
世間の香りが辛かった
諦めきれない思いより
あなたと繋がっていたかった
さびしい変態行為でも
あなたに見ていて欲し ....
春になると飛んでる虫が集中的に増える
だから燕はこの時期にこの国にやって来る
命を食べみずからも命に食べられる
命のピンボール
切実でも偶然でも運命でもない
ぼくみたいに ....
人はなんの生存戦略もなしに
こころを感情の海に放り出している
そこから逃げるための骨格もつくらずに
逃げるどころか闘えば
きっと叶うこともあるような気さえしながら
人はや ....
雨ニモ灼熱ニモ
寒イ風ニモ地震ニモ揺ラガナイ
ヒトニハ依存セズ
アア、ボクモソウナリタカッタンダア、
ヒトヘノ嫉妬ハソウ受ケ入レ
裏切リニハ同情デ対処シ
....
おんなじようなものが
仲良く並んでいても
それは調和とは言えない
ちがうものが
仲良く並んでいて
はじめて調和と言えるのだ
ちがうことを怖れてはならない
その寂しさや煩わしさを
嫌が ....
まだ若いからだの頃
営業車へともどる夜道に
清烈な花の香がした
まだ相俟みえぬあなたに
届けたくなっていた
僕だけのものにする為に
その小さな花々を毟り
車内にそれを舞い落とす
生ま ....
耕運機のように
ゆっくりと掘り返し積み重ね進んでいれば
あなたが悲しいとき
ぼくも悲しみ
疲れ
あなたの思うぼくになれたのかも知れない
でもぼくは耕運機じゃなかった ....
待っててくれ
いつまで?
かならず行くから
それまでもたない
からだが?
こころも
からだもこころも?
そう
そっちに行ったらどうなるの?
からだ ....
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