せんえんさつ
ちょきん
ちょきん
はさみのおと
ためても
ちょきん
....
大きな
とても大きな野原に
今 という
それまた大きな川が
流れていました
その川の川辺には
とても絢爛な冠をかぶった
優しい心の人がいました
その人は ....
でぃーぶぃでぃー
記憶の音は楽しいですか
いつまで鳴っていますか、あなたの頭
きのう
割れたがらすで指をきりました
自己ですってば 姉さん(って誰よ
雲のあいまに
チがながれてい ....
ナッツほとばしる アラザンは昨日とれたぬいぐるみの目に使う
トリュフ用生クリーム全部食べた おいしい
うるせーな ココアはチョコからつくるんだよ 〜一喝〜
思いがけない玩具から
いくつも朝が現われる
適度にすすけた声からは
何羽も鳥が飛び立ってゆく
現われては消え
融けこんで
小さく小さく また現われる
朝も 鳥 ....
でっぱらない 私
仲間と入ったレストランで
おんなじものを食べて
美味しいと騒いでる中で
一人だけ
まずくて食えないとは
言えない
まあ 好みは色々だからねえ なんて
誤魔化したつ ....
あたしの胸に刺さる棘
痛々しい過去の繊細な記憶を
いじるようにグイグイとのめりこむ
綺麗な薔薇には棘がある
だからあたしに棘は無い
棘はあたしの敵
棘だらけの彼女は愛されて
棘無 ....
小麦粉と
砂糖と
バターと
卵
まぜまぜする
焼いて出来上がり
お菓子は簡単
相手を思う心と
優しさと
相手の心と
少しの切なさ
まぜまぜする
告白して出来上が ....
ネットしてる場合じゃない
今日は仕事の初日
ひげ切り整えて
歯ぁみがかなきゃ
おくれっちまう
風呂は沸きすぎ
やがて16ビートを刻むだろう
なのにこんなコトバ打ち込んで
それでも目一杯 ....
小学生の時の話で
学校に行くと先生が休んでいて
自習の名目で
突然試験をやらされた
わからない問題は後回し
けど 記憶にないから
答えず終い(俺はね)
そ ....
昔の。
例えば、中学一年生のときの英語の教科書を読んでやろうかと、
いやにえらそうな気分になったので声に出して、読んでみた。
最初は単語ばっかり、
後半に段々難しくなってくる。
発音も怪 ....
指の跡 みじかい文の うらおもて
いまさらの 恋が見えない あぶり出し
ときどきが どきどきするほど わるい恋
散る花と天馬のかたわら舞い踊る
あなたの名前わたしの名前
一日に何度もひとりで水族館
イルカ生きとるクリオネ死んどる
....
白状いたします。
あの日,人間の脳味噌の細胞の小さな塊を,口に入れたのは,
私でございます。
ああ,そのように引かれなくても。
そのように,犯罪者のように遠巻きにするのは,
やめて下さい ....
浅く 軽く 雪が降り
朝は羊の群れになる
起こさないように
踏まないように
横たわる群れのなかを歩いてゆく
光がはじまりの場所へと帰ってゆく
夜が組み上がるその前に
夜が夜を追う
本当の夜の道を
雲の白だけが照らす
新しい天使 旧い天使
離れない手と羽
離れない歌と ....
今日も瞳に敗れつづける
残雪の上の土の機械
生まれたばかりの春のように冷たい
小さく静かに逝った星が
何も生まない姿をさらし
ひとつきりで浮かんでいる
次の宇宙がはじま ....
正直に言います
今 あなたを見つめてました
ふいに目があって
慌てました
アッカンベェをしました
正直に言います
アッカンベェは 嘘です
心でそう言っ ....
いつものように
笑ってるから
元気なんだと 決めつけないで
いつものような
笑い顔は
いつもヤリキレナイって ことなの
涙とか
ふくれっ面とか
そのままに
出せないってことな ....
汚れた傷は癒えない
そんなはずないけれど
血が出ている
腐ったような
溢れ出る憎悪が
僕を縛っていて
今にも真っ暗闇に消えそう
こんなに汚れた僕のような
醜くも同じ感情を
....
午後に消える鳥の声
冷えてゆく街の鉄の音
夜の波 海の嶺
黒い光のなかの
座することのない独つの星
風の名も
静けさの名も知らず
滅んだ国と
けだものの国の間をさ ....
寒き日に大学受験 がんばれよ
信じろよ 今までやって きた自分
寒桜 日本全国 咲きにけり
満月に欠落もあり雪ならば月に向かって降れよと呪文
おじさん
おじさんにも 青い頃があったでしょう?
訳知り顔で ウンチク
だけど
突拍子もない頃が あったでしょう?
おばさん
おばさんにも 蕾の頃があったでしょう?
無駄を省いて ア ....
道が濡れている
闇のなかをゆく
果物のにおいの布
夜はたしかに来る
やわらかさは去る
音は去る
星の網をすり抜け
あるべきところへと
歌のはじめと終わりの ....
雨の後ろを飛ぶ鳥が
光のかけらを浴びながら
虹を知らない心に向かう
青い光と白いふちどり
鏡の内の明るい声が
長く遠い夢のように
無数の羽の銀河のように
球く荒んだ光を抱く ....
私に風が吹いたので
草が揺れ 花が揺れた
蝶がはばたいたので
私が揺れ 風が吹いた
今が流されてしまった
私は尋ねてまわる
知らない場所から
知らない場所へと
風が通り ....
お母さん
僕を行かせてよ
このままここに
張りついてはいられないよ
新しい靴は
履いてみただけじゃ
いいか悪いか
わからないよ
歩いてみなくちゃ
走ってみなくちゃ
転んでみなく ....
空の紅い光の渦が
おまえの扉を照らしている
こちらにも向こうにも何も無い
おまえはそれを知っているのに
おまえはそれを知っていたのに
おまえの家におまえはいなかった ....
たくさんのガラクタの中から
どうにか使えそうなものだけを拾い集めて
この国を作ってみました
某大統領の
20年前にボツにされたPR用写真とか
某独裁者の
校正もしないで出しちゃった自叙 ....
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