光のなかで光を引きずる
あちこち折れた羽のように


増えては
増えては 軽くなる
はばたきに似た歩みの音


灰のにおい
羽のにおい
いつのまにかひとりの道
鈴の音
陽 ....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず

気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず

子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
うち寄せる 悲しみは
涙となりて
泡となりて
海へ返ってゆくだろう

舞い上がる喜びは
微笑となりて
白雲となりて
空へ返ってゆくだろう
気がついて ふり返れば
桜はもうなく
最後の花びら {ルビ一枚=ひとひら}
ひらり ひらり
風に流れてく

春がいってしまう
つかまえようとした
この手をすり抜けて
春はいってしまう
君さえ幸せなら
泡となって消えてもいい
君さえ幸せなら
泡となって消えてしまおう
なんだか
おなかがへった
ふつかも固形物をのみこんでいないから
あたりまえかもしれない
歯をみがくのがめんどくさいので
みずばかり飲んでいる
ときおりおかゆさんを食し
うがいだけですます ....
ずっとそこで迷っていて
お願い

指先に力のこもらない日は、
いつも頭を抱え込むようにしていなさい、
すぐに 誰かが助けてくれる。
そんな風に言ったのは誰だった?
迷っているのは 今 ....
肉体を支えるものが骨であるならば
空を支えている骨は人の想念である
人が空を想うかぎり空は空であり続け
けして空は空から落ちてくることはない
つまりそれは
人が人であり続けることと同 ....
自らを喰み赤子になる
自らを喰み赤子になる
終わりなく届かぬひとつの舞
くりかえすことなくくりかえす
くりかえすことなくくりかえす



ずっとそこにあるものだから
じっ ....
1.

今日から失業者ですわコラ。知能程度の低い友人どもはねちっこく解雇解雇と書き立て
ますが、私が会社を首にしたのですよコノヤロウ。
日本国をアジアにするべく完全失業率のアップに貢献したのだ ....
楽しいな楽しいな 浮かれきって
すっかりアタマいかれて
めちゃめちゃに気分がいいぞ
身にも心にも花が咲き乱れて
へーい 公衆トイレへ私服に着替えに行く少女たち
へーい 車道にウンコすわりして ....
この高さから
とびおりたら うすい
皮膚はやぶれ もろい
肉はとびちるだろう
目をつぶって ほんのにさんぽ
前にすすめば それでおわり
わたしのくるしみは はたから見れば
ささいなことだ ....
あなたにとって
私はいい女かなあ

君にとって
私はいい母親かなあ

彼らにとって
私はいい娘かなあ

どこをとっても
ポンコツな気がする

いつか
最後の日に
つくづくポ ....
何もない手に
白が降りて
名前を呼んだ
もくれんよ
もくれんよ


微笑む間もなく
雨は来て
空を伝い
午後を撒いた


灰の鱗
一人歩きの傘
午後の陽の行 ....
花に水をあげている君を見て
ああ、じょうろのまま一生を終わるのも悪くないな
と思ったのは、もう
うつらうつら
していたからなんだろう

背中の取っ手から
ひんやりとした手の温もり ....
「羽の無い天使」



高架下に羽の無い天使が立っていた。
そこで住んでいる風だった。



羽の無い天使
と目が合うと
―わたしは人間です―
とわざわざ言った
のがチャンチ ....
良いものは
良いものだろう
良いからな

ズッタずたダズン

コーヒーの夜

カモン

ぺけぺけは
ぺけまる
ぺけ印

ズッタずたダズン

それが無料なら
どうなって ....
あのとき

砂利を枕に漂う水流と
俺が足下で鳴らす砂利の音で
陶然していた君の瞳の
行方は桜が風と奏でる
デッサンだった

そしてそんな君が
俺の肩にも
頭をのせてくれれば
・・ ....
とうめいな おめめは
まるで うたがうことをしらない
おひさまなの

そのひかりを うけて
すくすく そだってゆく
だいちなの


ちいさな せかいは
ゆらゆら ゆれて
ちかちか ....
使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ

あな ....
ココロ コロコロ 転がって
コオロギ コロコロ 鳴きました

ココロ 凍って ロココ調
コールタールのナタデ・ココ

ここは 露天の 六本木
今宵 ロックが 心地良い
 ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
所かまわず
一面にのどかな
そんな景色だったので
家と家とに挟まれた
小さいままの公園に出掛ける


左は小さい右は大きい
一列に背比べする鉄棒で
僕は右端お前は一つ下
ぶら下がる ....
どこか遠くの知らない国で
雪がしんしん降っている

大きな街の片隅で
人と人が出会う

どこか遠くの知らない街で
風がヒューヒュー吹いている

大きな街の片隅で
男がひとり
生き ....
入院病棟の生暖かい清潔な
空気を吸いこみ眠る
窓の外に見える
看護師寮では
真夜中にドアが何度も開閉する
夢を見るほど深くは
眠れない午前三時
静かに誰かが走り
病室の前を駈け抜ける
 ....
屋根瓦に置かれた夕刻の重みで
玄関を飛び出したまま私は戻りません


西空の 夜にかけての諦めが
すべて諦め終わった証拠
としての 暗い打撲跡の広がり
そして癖になったそ ....
燃え上がる舌を晒し
触れるものすべてに火をつけてゆく
光の鎖骨に 首筋に
街と街を結ぶ橋の手足に



遠去かる星
斜めに傾く黒の山から
突き出された光の棘が
天の耳へと ....
異なる季節の雪に埋もれて
じっと静かに咲いている花


かたちは声を待っている
すがたは声を知っている
とある夏の夜
遠い遠い荒れ野の果て
深い枯れ井戸の底におりました
光が射し
闇が訪れ
幾日たったのかわからなくなったころ
星が ふるふる震えながら語りかけてきました

私は寂しい こち ....
道化のまわりに
積み重なる吸殻
泣けないもの
くすぶるもの


二から三へと流れる指先
後ろ手に札を隠し持つとき
風は冷たい


はためくテントの継ぎめから来る
 ....
砂木さんのおすすめリスト(5631)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
葉音- 木立 悟自由詩604-4-11
何にも勝てず- 山内緋呂 ...自由詩17*04-4-10
子守歌- 春日野佐 ...自由詩404-4-10
春のいく時- 春日野佐 ...自由詩9*04-4-10
人魚姫- 春日野佐 ...自由詩104-4-10
たびだつまえに- 竹節一二 ...自由詩304-4-10
強情- 田島オス ...自由詩104-4-10
空の骨- たもつ自由詩19*04-4-10
- 木立 悟自由詩304-4-10
完全失業日記(爆裂酩酊ポエム道)- ダーザイ ...散文(批評 ...23*04-4-10
ソウなんです- みつべえ自由詩404-4-10
ウツなのか- みつべえ自由詩404-4-10
控えめに・・・思う- さち自由詩404-4-9
ノート(木蓮)- 木立 悟自由詩904-4-9
春眠- たもつ自由詩1004-4-8
「羽の無い天使」- たけ い ...自由詩1404-4-8
ロールロールロール- たけ い ...自由詩804-4-8
あのとき- 純太自由詩704-4-8
ちいさな_せかい- 玉兎自由詩104-4-7
風が唄っていた- ダーザイ ...自由詩33*04-4-7
転がるココロ- たもつ自由詩5*04-4-7
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
波間- 霜天自由詩604-4-6
ボイジャー- ダーザイ ...自由詩1504-4-6
産婦人科病棟- チアーヌ自由詩1204-4-6
転落時刻- A道化自由詩504-4-5
彷舌記- 木立 悟自由詩404-4-5
ノート(白息)- 木立 悟未詩・独白304-4-5
人はつながろうとする(serial_experiments_ ...- ダーザイ ...自由詩12*04-4-4
ノート(道化)- 木立 悟自由詩304-4-4

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