さつじんと 思える山に
登っては
また一つ深い谷を
耐えた
だれも裏切らない
だれも傷つかない
だれもが騙され
だれもが酔える
そんなパワフルな嘘を
思いっ切りついてゆきたい
あなた
おかわり、いいですか?
どんぶり3杯だって構いません
食べてもらえると思って
夕食を
涙堪えて作ったんです
夫思いの
妻でしょう
あなたに
食べさせたい
米の飯
....
デオキシリボ核酸
でおきしりぼかくさん
でおきしりぼすけさん
格さん(渥美格之進)
横内正
助さん(佐々木助三郎)
里見浩太朗
正しくは
助さん(佐々木助三郎 ....
人が集まり
街が賑わう
楽器のパレード
彩りの人たち
子供は少し
慌て者
大人は少し
はにかみ屋
青色の空
虹色の草原
赤色の帽子
黄色の花びら
うどんの味
子供の手招き
魚の死体
食す ....
今日も樹木をかきわけながら
俺の覚えている 全ての 俺のことどもが
俺の中の心を強く刺激するから
俺は一人で 俺に 叫んだ
奇妙な兵隊の動きを見つめさせられながら
緑色の内側にあ ....
ずっと見守っていた
ずっと信じていた
君を信じていたよ
君のがんばりを忘れないよ
君が頑張った証だもの
きっとね みんなが感謝してるよ
JAXAのス ....
蛙が跳ぶのを見つめながら
小川の脇を歩いていった
トンボが飛んでいて
今日の景色は 神秘的でいて 美しい
私は煙草を吹かして
喫茶店の中で 眠る
古くからある 線路を 子供が通り抜けて ....
念のため訊いときたいんだけど
お前らって本当に絶望してんの?
お前らって本当に葛藤してんの?
貧乏だったり孤独だったり童貞だったり
なにかしらそういう事情があるんだか
まあ事情があるにしろな ....
一昨日の昼に雨ん中道を歩いていたんだよ俺は
したらお前、道端に路駐したイエローのシエンタな
そっから変な顔いろの悪いおっさんが声かけてきてな
なんかそいつ時計の営業やってんだけど発注ミスしてな
....
何もない街の中を歩くと喜びがにじみ出る
言葉を無くした人間のようでいて 悲しい
今日は強い日差しが降っていた
アルバイトから帰ってくる若者たちの 明るい顔
君たちは 何を求めて 生きている ....
きらきらと留まるものを見ているのなら
手を伸ばさず 歩いていくのなら
近道ではないかもしれない
それは 近くにあるんだろうと 知る
川の畔に 綺麗な鳥が飛んでいくのを抱き合って 見ていた
....
架空の過剰で
切なくなってもみせました
青信号はみどりのいろで
赤信号は洞窟のいろで
あなたの肉を爆ぜさせました
今朝もあなたで
海のおとを聴きました
架空の過剰で
切なくなっても ....
ビニール袋を首から提げて眠りにつく
私はとても眠かった
私は寒いアスファルトの中を 一人で歩かされていた
白い息が赤いポストに強いコントラストを作り出している
私は今日も眠い
1 ....
夜が
片方の手に獲られる
片方の手に
片方の手が乗る
夜は
じっとしている
何もない場所にただ建てられた
何にひとつ隔てるもののない壁
霧の舟が ....
柱の光に触れては曲がり
道の入口に立ち 忘れてしまった
ひとつであり 向こうのもの
忘れてしまった
去っていった
また
去っていった
縦の響き
地図の作者
....
魚が釣れた
私は食べる
火で 焼いて
魚を 食べる
私の口で
魚の 体を
皿の上に並べられた魚を
ごはんと一緒に食べるとき
魚の目は どこを見ているのだろう
乾いた体に ....
「見つけると幸せになれるのよ」
近所の女の子がいう
四つに分かれた青緑の草を数本持っている
これでわたしは大丈夫だわと
少女の眼は語る
ひとつわけてほしいが
胸の前でしっかりと葉を持つ少女 ....
早朝の河原で
かすかに首を動かし
じっと横たえる獣がおりました
わたしはそっと抱き上げ
セーターにくるみましたが
手袋を噛んで
小さく鳴きました
カラスにやられたのか
鼻先に赤いも ....
私は凍てつく雨粒に塗れて居る。空もアスファルトも真っ黒で、私は脳裏に流星の雨、全ての宇宙を思い浮かべ、其れ等全てが記憶の粒子として脳に埋葬される事を夢みて居る。今年の十一月は毎日が素直な冷たい雨の天 ....
私は今日も終わる
夜明け前の 世界で
寂しい微笑みを浮かべさせられながら
私は 今日も 終わるのだろう
世界は地獄だ
迷路の出口を 走り回らされた
夢が生まれる
希望は だけ ....
「苦しくなるのをやめにしないかい?」
「、そうだな」
「ところでこんな話があるんだ」
「なに?」
「忘れてないだろ、ほら、あれだよ」
「楽しい話?」
「そうさ、今日だってあったろ? ....
昨日死んだ愛猫の
硬くなって冷たくなった
生前の柔らかさを失った
その朽ちていく体を前に
悲しみが目を通って
忙しく立ち去っていく
その一方で
航空機事故で亡くなった
大勢の日 ....
明日はどんな悪戯をしようかと
そんなことを考えては
必死に知恵を絞り
頭の中ではその知恵どおしで
脳内会議
涙の中で終わったどこにでもある
平凡な映画のエンドロール ....
台所が火事で燃えている
私が寝ている間に火が消えてくれるだろう
そう思って寝ていても
火は消えなかった
もうかれこれ
半年になる
強風が冬を迎えにゆき
冬を連れて戻ってきた
....
主のいない広い屋敷に猫を一匹放したまま、今日だけは檻から出していてやろう
俺はひとりいつものあばら家で寝る
おまえも淋しいだろうが、俺も寂しいんだ
寂しいもの同士はやはり離れて寝るもん ....
夢の中で何かを思う
私の心は少しだけ幸せなのかもしれない
全くといっていいほどにラジオの読まれないハガキに
夢の中で その声を 耳にした
いつもの定食屋のおじさんは
声をかけてきてくれた ....
いまにも降りだしそヲ、
降りだしそヲ、
降りだしそヲ、
降りだしそヲ よ
あの
雲 底
( )
( ) ....
非常階段に隠れる
息をひそめて隠れる
誰も来ない秘密の場所
静かな安らぎの場所
遠くで犬が吠えている
でもここでは関係ない
のんびりと煙草を燻らす
悪意の雨も関係ない
....
眠い思いで電車に乗って
どこに帰るというのだろう 僕は
橋を渡って そして
今日も 広い 川を越えていく
詩を書こうと思ったのは10年前のこと
僕にとっての詩は何でもなかった
....
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