酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない

ぼくの影はぼくの形から
女の長い髪が広が ....
私は今日も、何一つすることすら今は無い。
一人さまよう私は傘もささずに、
一人私は目を覚ます。
私は雨の中を。


シトシト雨は降り続け、
いくつもの清掃車が外を音を立て通り過ぎる。 ....
今日も仕事に思いすら無くている男は何をすればいいのかと人にたずねていた。見えたいろいろなものをがつがつと食べていた。近くのハンバーガーショップで肉を買いだめし、男はテーブルに並んでいた肉などを食べ .... 何もかもが過ぎて行く
そして何もかもが帰って来る
落とし、奪われ、失くした何もかもが
心の中では連綿と紡ぎ直されてつながって行く
これをウィーヴィングと呼んでいる
トリックとまでは行かない修 ....
                101031



風の夜に
眠りこける
九官鳥を起こす
眠い眼で顔を上げ
朝が来たかと呟いた
風が無い日に
のんびりと
そよ風探して飛ぶのだと
 ....
 
 
やねのうえを
あめがあるいている

なかにはいりたくて
しかたがないのだ

しめわすれたまどから
なかをのぞいて

さんのあたりを
なみだでぬらして
 
 
ひとりで深夜に大量の酒を飲みながら、何も思わない私も浮浪者と眠るそこで何一つ思わないから多分自由なのだと思える。様々な物事についてをひとりで考えながら、雨の中の散歩道を風のように過ぎ去りながら駆け .... 1
公営であるタクシー乗り場でボッタクリのタクシーと交渉し、着いたばかりの体はくたくたに疲れ果てていた。何か迷い子のような気のする私には確かな風景などそこには無いように思えた。彼らはフランス語はでき ....
涙が乾く音より高く
まばたきの音は昇りゆく
午後が午後に
耳すます午後


月への道に
擬態する羽
水は満ちて
器を呑んで


ばらまかれて
途方にくれる
 ....
何だっていいからはしゃいでいただけの夢だったから振られたのかなぁ




なつかしいにおいの雨だと思ったがなつかしいのは雨の日だった




あられもない願いだったね 流れ星消 ....
1

川には白く白く波が立ち
いくつもの太陽からの光が反射している
南と瀬名が歩いている光景が堤防の上に浮かんでいた
今では大きなマンションが並んだロケ地を
飛んで行った 青いスーパー ....
新宿駅の地下連絡通路に連なり通行人をガイドする
柱の鏡で彼女は念入りな化粧の最中だった
思春期の門口に立つ少女のようにあどけなく熱心に
出勤前のホステスのように身を乗り出し一心不乱に
何千とい ....
栗をむきました
それだけで
私の友達のもみじの木が
さらさらと笑いました
私は今、手に抱えきれない程の
難題を抱えているというのに
栗をむくのに必死だったのです


ねえ、君と私
 ....
なんて綺麗なんだろう
銀杏は黄土と薄緑が混ざりあい
その葉が落とす影の模様
どこまでも澄んだ青空を
斜めに上る飛行機は窓さえ見え
その向こう遥か先には
半月より少し大きな白い月
僕との距 ....
頭の中が暗闇で
街灯もなく
右を向いたり
左に走ったり
右往左往がユーモラス


黒く染まった時の中
大声で叫んだら
話を聞いてくれるかい


無視する人もいるけど
 ....
 いっぱしのおとなになりてえ
と泣きながらうそぶく四十男を
わたしは胸の中に招き入れる
 いっぱしのおとなはつまらないわ
と慰めてあげることも
 いっぱしのおとななんかくそくらえ!
といっ ....
空と
毎日の
事を欠かない食事


眠り
ぷらす
飽きない質のセックス


そして
幻に映る
ガラス玉があればいい


きみは何も言うな


僕はそ ....
 
 
まりが
はずんでいる
えきのホームで
けいたいでんわを
いじりながら

まりが
でんしゃにのる
まんいんでんしゃに
おしつぶされそうに
なりながら

まりが
ころ ....
垣根の緑の葉っぱは、揺れていて、
並んだ木々の間で、
手に少し触れる時は、汗が滴った。
いつも食い千切られている気がした。


私の、
目の上は、見えた、
霧の上に、雨にー
先端 ....
あなたの発するだろう声に、そこに色々な、声にすることすらできないようなものが、けれど具体化されずに、取り巻いているような気がした。とりとめも無くぼんやりとしたものが取り巻いている。私にはそれはぼんやり .... やがて忘却の海辺に打ち寄せられた白い欠片、
朽ちた流木や貝殻の転がる旧い別宅の荒れ果てた庭に
ある日。螺旋に絡みつく二本の蔓の梯子が垂らされていたが
それはあたかも、私には儚い夢の終わりのようだ ....
へたばって、白鳥が
へたばって、きりんが
地面にくびを横たえくたばって

高い所ばっか見て来たせいかな

くびが長いって哀しいね
体より
何でくびが長いんだろう
脳には無用な機能なの ....
鳥が月をついばみ持ち去り
別の月をどこかに作る
午後の舌を
午後にまみれた氷が過ぎる


ただひとつの音の他は
すべて重なり響く雨の日
ただひとつは道の灯に立ち
 ....
いちにちが終わった時に
お財布の中に残っていた500円玉を毎日貯めている

拒食症気味の私の昼食は決まって
アロエヨーグルトと豆乳とコーンスープで350円くらい
1000円札を出すとお釣りに ....
うたた寝から目覚めた
午前五時
/熱い湯を注ぎ忘れたカップのなか/コーヒー豆と砂糖が溶けていた‥
‥僕は生きているのでしょうか
それとも
息をしているだけなのでしょうか

朝刊 ....
ひとりばらまきながら、
立ちつくした、ばらまいている、
鳥は私たちにそれらを、夕暮れは
私たちに、聞くだろう。ばらまいている立ちつくしたそれらにしている、
手のようなそれらを。


 ....
三十九度の熱にうなされ
一リットルの点滴を打ち
体温だけは平常に戻しつつ
うなされた夢の底で願った

助けてください

翌朝に漢方薬と解熱剤を流し込み
空元気に満ち溢れた苦笑い浮かべ
 ....
みんなのなかでゴハンを食べると
孤独になるから食べたくない

みんなのなかでゴハンを食べても
話すことが無いから黙ってる

みんなのなかでゴハンを食べても
みんなも話すことがないから静か ....
父のためにメザシを焼いている。
メザシから出てくる
もうもうとした煙

父のためにメザシを焼くなんて
つい最近までは
思いもしなかったなあ
留守中の父が戻ってくるまでに
焼いておいて差 ....
生活という
意味の解らなかったものに
私は浸っている
めいっぱい
空を目指して
夢中で枝をにょきにょきと伸ばしていた
わたしに
生活とは何かを
知らされることはなかった。

社会科 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
霧の顔- 殿岡秀秋自由詩510-11-1
パリのどこかを- 番田 自由詩3*10-11-1
ドミトリーの裏がわで- 番田 自由詩110-11-1
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風の夜に- あおば自由詩7*10-10-31
- 小川 葉自由詩1210-10-31
ロケ地の窓から- 番田 自由詩110-10-31
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ノート(鳴陽)- 木立 悟自由詩810-10-31
おやすみ、おやすみ。- 苅田由枝短歌610-10-30
堤防と時代と- 番田 自由詩110-10-30
かれん- salco自由詩5*10-10-29
栗をむきました- ナカツカ ...自由詩11*10-10-29
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歌う- 寒雪自由詩110-10-29
情事- 豊島ケイ ...自由詩9*10-10-29
悟るまえに- アラガイ ...自由詩4*10-10-29
- 小川 葉自由詩310-10-29
12月、雨- 番田 自由詩2+10-10-29
建築物と- 番田 自由詩3*10-10-29
黄昏の霊廟_★- atsuchan69自由詩15*10-10-29
くび- salco自由詩9*10-10-28
ひとつ_水日- 木立 悟自由詩410-10-28
500円玉貯金をしている- 池田実緒自由詩510-10-28
午前五時- アラガイ ...自由詩3*10-10-28
ひとりばらまきながら- 番田 自由詩310-10-28
クダサイ- 松本 卓 ...自由詩310-10-28
平日昼は孤独のランチ- 池田実緒自由詩410-10-27
メザシ- ナカツカ ...自由詩9*10-10-27
生活- ナカツカ ...自由詩6*10-10-27

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