三人泣かせ帰ってきた、清く正しい朝帰り。
麦茶が妙に空っぽい。

虚しくて空しい。
遠い。
遠いんだよ。
俺は、




以下、呟ぼやきます。

罵詈 ....
幸せのかけらはミルク色の花びらになって
満天の星空から零れ落ちてきたようで

みどり色の山から沸き上がる雲の花
いずれ ミルキィウェイに還るのか
真っ白なふかふかの絨毯が
空一面を覆い尽く ....
よちよちとあどけなき手に握られた小菊の束はあさつゆに濡れ


街かどに伽羅のかほりの漂ひて白き日傘に蝉時雨のふる


いま何処におはしますやら彼の人の辿るゆくへは菩薩か修羅か



 ....
ここにあるものを
遠いことのように
海辺にはひとりで
いつも見る夢に
ひれ伏すようにして
倒れる
砂の積もっていく音
どこかから落とされる音

仰向けに空
口を開ければ世界が
飛 ....
 


けだものの心に近づいてはいけない
けだものに喰われてしまうから
けだものの心を知ってはいけない
けだものになってしまうから

けだものの心は
晴れわたる心

恣(ほしいま ....
   思い出せない言葉のかわりに
   鳥を葬り
   砕けていく雲を見つめる


   質問と答えを
   同時に失うとき
   翼を求める気持ちをおさえられない


 ....
わかってほしい

とは思わない

だれにもわかるわけがないのだから
わかってるよ なんてウソをつかれるくらいなら
わからない  って言われたほうがマシ



愛してほしい

と ....
芳彦は宇宙船に吸い上げられた
一晩中生きたまま体を検査され明け方に解放された
解放される直前に流暢な地球語で告げられたのは
何も心配しなくていいことと記憶を消させてもらうということ
宇宙船での ....
トニーはテストの最中にたった一本の鉛筆を落としてしまった
音の大きさに比して精神的な衝撃は相当なもので
クラス全員の視線がトニーに集まった
鉛筆はケレケレケレとどこまでも転がって行く
軍事国境 ....
その死は所見で自殺と推測されたが、念のために聞き込みが始まった
隣人A「俺じゃねーって。挨拶もしたことないしー」
上司B「えっ、夕べ? みんなで飲み会してましたよ、全員が証人ですよ、ワッハッハ」
 ....
    火のなかに失ったもの
    火のなかに忘れたもの
    火のなかに入り
    置いてきたもの

    
    三つのものの区別がつかなくなった今でも
    お ....
失った昨日を探して駆けた

太陽は眩しいから怖い

明日は だらしなく口を空けて僕らを飲み込もうとするから

嫌い


失った機能を求めて泣いた

大切なものは消える

心 ....
あなた 寂しいというなら

その血肉を隣人に与えなさい

血は啜られ 肉は喰らわれるだろうが

{ルビ末期=マツゴ}まで あなたは独りではないね


あなた 狂いたいというなら

 ....
ニンゲンの丘に立つ

魂を踏み砕いて

隙間から洩れるのは{ルビ赤光=シャッコウ}

全てを抱えあげるには

一対の手は絶望的に少なく

踏みしめる両足は脆弱に過ぎる


誰 ....
次に私が拾った獏は
これはもう生まれついての
野良獏だったから
やっぱり夢は食べなくて

好んで食べたのは・・・嘘

あぁ 私はどうしたらいいのかしら
せっかくイイヒトで通してきたのに ....
マリアンヌあなたが眠る七月にあなたが強く響くのを聴く



マリアンヌ七月の原をふりかえり星の海を見つめつづける



マリアンヌ石壁を越えあなたへと滴のような声がしたたる ....
    思いもよらない場所に
    手が くちびるが
    触れてゆく
    思いもよらない場所に


    いるはずのないひとの
    手が くちびるが
    ....
    半分くずれた家のなかで
    少女は少年を待っていた
    ほこりっぽい昼の陽が
    砂を焼くにおい
    うっすらと差し込む光の帯を避け
    髪を短く切り ....
美しい手








君の字が右肩あがりなのは








      残って
    が
   翼
 右の         いるから
つま先で地面にキス





                   ン プ
                 ャ 
               ジ   
              ....
 


    すべての星をつないで  ひとつの星座を作りたい


    火でできた椿の  輪を作りたい


    空に映る地の原に  咲く花を見たい


    海に落ち ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
朝が近づき
朝が持ち去る
行方の見えない道をゆく
朝に現われ
朝に消える
直ぐにかすんだ道をゆく


明るい雨のなかをすぎ
銀に鋳られた道をゆく
歌を見つめ
空を見つ ....
    頭に首に
    指という指 一本一本に
    背の片方に
    羽が生えてゆく痛み


    金色のかたまり
    水はじく肌
    空を知らない

 ....
    蝶のための海岸
    岩に潜るもの
    砂粒を喰むもの


    夜のにおいの枯れ庭に立ち
    ふいに風を振りかえるとき


    ヴィンセント
 ....
骸骨がブラブラ廊下歩いてく音楽室の鍵は壊れた
 


理科室の匂い取れない制服に誰かの刻印深く押される



日食を見るため屋上集まった魔女が湧いてる魔女が湧いてる



チャ ....
「密室か」
「ドアノブが壊されていてびくともしない」
「窓は?」
「ひとつも。ドアの覗き窓から見えるだけだ」
「被害者は?」
「見える。死んでるな」
「ふーっ、難航しそうだな」
「ああ、 ....
「凶器は?」
「ない」
「ふーん、目撃者は?」
「一人もいない」
「ちっ、死因は?」
「仏さん、見当たらないんだよ」
「見当たらない?」
「ああ。超完全犯罪だな」
「…あのさー」
「 ....
告白はしきれない!
言葉に焦がれる。
書いても書いても書ききれないし
読んでも読んでも追いつけなくなる。
まるで明日みたいなんだ。
途方もない希望と絶望が共存して
そういう永遠。
言葉に ....
いつもいつもいつもいつも

いつも

犯した過ちの記憶を愛でて

断罪の刻を待ち焦がれながら

神様に祈りを


無垢な笑顔に怯え

追い立てられるように贋物の仮面を削った
 ....
砂木さんのおすすめリスト(5628)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_空っぽ朝帰り。_」- PULL.散文(批評 ...5*05-7-10
☆天上の楽園或いは遅れてきたラブレター☆- かおる自由詩3*05-7-10
盂蘭盆- 落合朱美短歌8*05-7-10
ターン- 霜天自由詩1105-7-10
ノート(35Y・12.8)- 木立 悟未詩・独白205-7-9
ノート(35Y・9.4)_- 木立 悟未詩・独白205-7-9
人間不信- ユウ自由詩105-7-9
寓話_不可解な死_3- クリ未詩・独白3*05-7-9
寓話_不可解な死_2- クリ未詩・独白5*05-7-9
寓話_不可解な死_1- クリ未詩・独白4*05-7-9
ノート(35Y.6.16)- 木立 悟未詩・独白505-7-9
『lost』- しろいぬ自由詩2*05-7-9
『寂肉狂食』- しろいぬ自由詩1*05-7-9
『ニンゲンの丘』- しろいぬ自由詩1*05-7-9
偏食_二- 落合朱美自由詩11*05-7-8
ノート(マリアンヌ)- 木立 悟短歌605-7-8
ノート(35Y・6.30)- 木立 悟未詩・独白305-7-8
ノート(35Y、5.9)- 木立 悟未詩・独白105-7-8
- ふるる未詩・独白7*05-7-8
ジャンプ- ふるる未詩・独白6*05-7-8
ノート(34Y・3.3)- 木立 悟未詩・独白705-7-8
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
銀領歌- 木立 悟自由詩505-7-7
ノート(31Y・9.11、12、13)- 木立 悟未詩・独白205-7-7
ノート(31Y・9.10、27,28)- 木立 悟未詩・独白205-7-7
振り向かないで帰りなさいね- ふるる短歌11*05-7-7
寓話_密室殺人- クリ散文(批評 ...3*05-7-6
寓話_完全犯罪- クリ散文(批評 ...4*05-7-6
言葉に焦がれる。- かのこ未詩・独白105-7-6
『懺悔』- しろいぬ自由詩2*05-7-6

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