年末の気忙しさに閉経後の人生を考えてみたりする
それはあまりにも取りとめなくて
生理用品の買い置きはどうしようかとか
明日から生理用ショーツ穿かなくて済むのねとか
不幸中の幸いにして生理痛とは ....
雨の目の見た風景を
ひとつの声がすぎてゆく
虹降らす曇
血のにおいの指


鏡のかたちをぬぐいながら
あらゆるものが去ってゆく
うしろ姿 あらゆるものの
うし ....
日曜日の仕事はいい
電車が空いているから

日曜日の仕事はいい
拘束時間が短いから

日曜日の仕事はいい
みんな休んでる時働けるから

日曜日の仕事はいい
暇だと孤独にあえがなくて ....
ぶつけたいけど
外側のリングは光ることに疲れて、きえてしまった。
何か言いたくて
思いはぐしゃぐしゃに
胸ばかりドンドンして
眠れなくなる

湿ったバラードにはなりたくない
そんな一心 ....
闇のほつれが夜の樹となり
蒼を高みへ押し上げている
低い音のあつまりに
音のまだらに震え立つもの


冬を割り
冬を負い
夜の泡が
光を目指し


道の角ごとに
 ....
すべてを失ったはずだった

あれから家に辿りつくまで幾度と無く転んでしまい
死装束にと亡き父に誂えてもらったリクルートスーツ着てきたのに
あちこちに鍵裂きを作ってしまった

死への船出がこ ....
むらさき
むらさき
光の仕草へ
近づく空


歩いてわたる
歩いてわたる
うつぶせの鏡の群れが浮かぶ水
背から背へ 背から背へ


城壁の角
影が空を仰ぎ ....
コップのなかで日常がほほえんだ
ひとときのあいだ
波紋をひろげて
夏の窓辺に

コップのなかで生きる
ちょっとした雨降りにあふれだし
3、4日日照りがつづくと乾いてしまう
コップのなか ....
はざまから土
降りおりる銀
曲がるたびに
冬を巻く道


緑の雨と肋骨の森
作りかけのまま棄てられた街
埋め立て地の午後
低い低い音のつらなり


熱を持たない ....
終わりの淵
よろこびの帽子
光を落とせ
光を下ろせ


滴が降り
葉になり 虫になり
家を巡り
静かに去りゆく声になり


大きく碧いまぶたの浪が
ひらく ....
舌に 歯に
左目の下に 右胸に
一本の糸が離れずに居り
時々隠れ 時々そよぐ


蝶のかたちの毒が来て
糸の行方を告げてゆく
うたのように終わりはじまり
忘れた言 ....
木漏れ陽や影が
昼の星を見ている
羽は
羽から目をそらす


家の裏の沼には
家が沈んでいる
建つものもなく
枠は増える


   翳りが
    ....
燈火のなかに小さな樹があり
燃えることなく
夜を緑に染めている


下からの光 螺旋の影が
まるいかたちを
ゆうるりとつかみ
ゆうるりと離し
くりかえす


耳 ....
二十階建てのアイスが
倒れる夢を見た
だからあなたは
二十分早く出かけなければならない


たくさんの小さな笑顔たちと一緒に
もうひとつのアイスを建てるために


 ....
途切れた道のその先
坂を上りきった場所の空
曲がり角をすぎてゆく陽
曇と 曇ではないものの午後


暗がりのなかの道標が
なかば暗がりになりながら
暗がりの歩み ....
{ルビ觱沸=ひつふつ}と二つの弦の震う海



とどめさす声はまなこに血は咽に



とどろきに手のひらかざし目をふせる



風は無 ....
干からびたたましい棺桶蹴り破る



背中{ルビ殴=ぶ}ち後頭部{ルビ殴=ぶ}ち小便す



月を釣る釣り餌は常に{ルビ陰茎=へのこ}なり



政治屋 ....
こがねに遠のくものを見ていた
忘れたままの息がひとつ
足元にかがやき 沈んでいった
冷たいまぼろしが 羽をひろげた


蝶は火のなかに火をそそいでいた
空腹への応 ....
左腕だけが鋏に火に触れる



指五本喰らうべくして音喰らう



月尽きて地に声低く骨の笛



水滴をはらうが如く己れ斬る



塩を越え空の辻 ....
踵立ちまばゆいものが降りそそぐ爪先立ちがうまくできずに




見ひらかれ縦にふるえる眼球にくちびるは沿い声を呑み込む




胸の山胸のけだもの胸の棘胸の氷に ....
太陽の熱の残る鉄
燃えつづける林を抜け
蜘蛛を殺すことなしに
顔を覆う巣をはらう
日々を
日々を生きるということ













 ....
昼起きて午後眠る間に子を造るけだものの{ルビ性=さが}知るか詩人よ




ぐだぐだと日記を書くなら{ルビ他所=よそ}に書け挨拶なのか御遍路なのか




 ....
地から海へ
多くの雨が歩いてゆく
手足は重なり
音を残す


影降る道に映る姿
沈む光の過去の行き先
まいあがるもの 追う手から
昼の星のように逃れて


 ....
夢の雨がまだ眼前に在り
音や光をふちどっている


雨のなかの陽 ひとつをひとつに
注ぎ込む陽


空の器械 地の器械
水の外から 降り来る声


緑にふくれ  ....
気まぐれに硝子の冬は燃えあがり舌先の火に顔ちかづける




老人が甘えたらすぐ見せしめにサウンド・オブ・サイレンスを燃やす




こんがりと表裏なき ....
降る棘や石の路咬む火花かな



午後の背を読み仮名のよにすぎる街



誰もみな狂わぬ日々に狂う雨



片足に片恋の針突き刺さる



 ....
人生も英検も我二級なり



二つしか選択肢無く二級なり



二級には二級の言葉きゅっきゅっきゅー



ひとつだけ持つ不安から二球持ち



「 ....
空を鼓のように張り
鳥は屋根を踏み鳴らす
糖蜜の文字
光の名前


爪と半球
蛇行と水源
凍った川をすぎる雨
降る無音 降る無音


午後の光がゆっくり話す ....
割られようとしていた
ひとつの陶器を盗み
よくわからない生きものを大量に殺し
自分で自分の頭皮を傷つけ
蜘蛛をひとり救った


今日も自分は
わがままだった


 ....
背後の鏡を
窓を割りたい
何かが映る
ただそのことが許せないから


頭のうしろのお偉方を
何度も何度も叩いている
右で左で
平手で拳で
目の前に浮かぶひと ....
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