人の生き死にをたやすく
詩になんかするものじゃない
と、貴方は私に云い
今のところ
概ねだけどそれは守られている

けれど私は
貴方の生きざまと
死にざまだけは
しっかりとこの眼 ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
    目の前に浮かぶ空気の穴に

    全身を押し込むようにして消えてゆく

    たくさんの鉄の踊り子たち

    かすかにふるえるゆがみを残して
三発目のライダーキックが、
不発に終わった時。
ジューの命運は尽きていた。

だが、
ここで敗北を、
認める事は出来ない。

来る金目鯛星人の襲撃を、
眼前に ....
おかえりなさい、が あったのだよ

ひらけば其処に
おかえりなさい、が あったのだよ


そとから帰って
よごれた手も洗わずに

とってもとっても
温かかったのだよ

 ....
今ちょうど音が途切れたので
ここをひらいています


何かが途切れなければ
ここをひらく気にはなれません


流れのなかに異物があります
見えたり見えなかったりします ....
ふわふわが
ふわふわに言います
もっと
ふわふわになる


光が光に目をふせ
渦の生まれを見ます
ふたつ
生まれた


ほつれ
ほどかれる指が
からまわりし ....
午前三時。
君はまだ喋ってる。

冷えたパスタを、
フォークで突っついて、
ぺちゃくちゃり。

ワインを、
手酌で注いで、
ごくり飲み干して、
ぺちゃくちゃ ....
その階段は
まぎれもなく階段であった

手入れの行き届いた草木

光を反射する 白の像

そこは
入り口にも満たなかったのだ

まぎれもない階段の途中
この両目は 
 ....
    線引きされた空からあふれ出て
    黒雲は地へ
    黒雲は地へ
    つながるものがなにも無いところへ

    
    おまえには何でも話せそうだ
  ....
からだをすり抜け まわされる腕
天使よ てんし 地使よ ちし
少しだけ浮くおまえの軽さ
水たまりの上の葉を踏んで
湿った土にひろがる重さ
毒のめまいを消し去るめまい
新たな ....
久しぶりに自転車をこいだ


思いのほか重くって 
にわかに
ふくらはぎが 
注意報

堪え 
堪えて 
焼鳥屋を目指す 
男ふたり



「とりあえずビール」

 ....
蝋燭の炎が
自らのロウで噤むやいなや
細く白い一筋の上昇気流に紛れている、あなたの
残り香の腐乱による、鈍い苦痛を
わたしは貪ります


空耳に耽る耳には、耳の
幻 ....
未だ硬い、既に確かな
夏でもない、秋でもない、果実で
深緑は
瀕死であることを理解している


見上げれば、ひとつの一秒が
高速で遠のいてゆく
わたしは、何に対しても連 ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
午後11時55分の川面に浮かぶ 昨日行きの船は
今日の悲しみを乗せて 海の彼方へ


満ち潮には 増減があるのだと
思い巡らす 詩人の夕暮れる刻
紅葉した太陽が 海へと流れ行く

 ....
桜降る あの 朱色に染まる門前で
逝き 生きと 別れたというのに
あなたは 私の夢の中で
「君の傍にいるよ」とか
「守ってあげるよ」とか 言うのです。


幸せだった一日の終わりに
 ....
「実験を始めます」
「単一粒子シュレーディンガーの猫を用いた非仮想実験によるひとつの現実的解決」
「長いですね」
「さっさとふたを開けろ」
「おっ、死んでます」
「死んでニャイ!」
「えっ ....
明日は翼が折れて
二度と飛べなくなったとしても
今日の青いこの空を
飛ぶことはやめない


飛び立つときの
地を蹴る勇気
畏れを抱いて
憧れ抱いて

まだ見ぬ明日の
自分を探し ....
せっかくのスカートが、なんて
君は
ふくれた顔で
片手にサンダル

フナムシも
フジツボも知らない
君は
おびえた顔で
片手にサンダル



ここは 
たまたまの国道沿い
 ....
むらさきいろの透明グラスは
この指に
繊細な重みを
そっと教えており

うさぎのかたちの水色細工は
ちらり、と微笑み 
おやすみのふり


壁一面には
ランプの群れがお花のか ....
すきとおる泪が
青い洞門をすべり落ちる
あなたほど自然に私をさとすものはない
美しく象形した蚕の吐糸がやさしく肌を包む
あなたは私を裸にせず裸にする
新しい息吹は真珠となり
このく ....
ビブラートする白
は、流れ落ちて目覚め
あとは黒い眠り

指先は
猫毛のように鍵盤を滑り
響きは深閑に温度をもたらす
私の背にかむさるその暖かい音色は
恍惚に揮え光冠を放ち
空中 ....
見えない飛沫の連なりが
輪のかたちにそそがれる
低く飛ぶ蝶の腹を見上げ
同じ速さで陽をすぎてゆく



うすく明るい
鳥の影が交う道を
飛べない鳥が歩いてゆく
気まぐれ ....
    灰色のブリキとトタンでできたふたつの長屋にはさまれた一本道

    ところどころつぶれた家から見える海には朽ちた船が散らばり

    生きたかったのに生きられな ....
緑のなかの月
金のなかの羽
夜の上で重なりあう
土の上で重なりあう
空のむらさきから
鳥が飛べないほどの風が
裏表なく降り下りる
どこへでも
どこまでも
 ....
ぼくらのまちにほりえもんがやってきたよ。
いろんな冒険と計算を乗せて。
勝つためにやってくるんじゃなくて利用するためにやってくる。
それをわかってて加勢するやつ。
つまらない中傷でつぶ ....
夜店で釣ってきた金魚を庭先で
バケツに放して
しゃがんで
じっと見入る
窓からのあかり
空からのあかり
遠くに響く祭り囃子
黒い自分の影

しゃがんで見ている子供の私
その一点の風 ....
わたし 3年前にメル友募集を したんです
その時 メールくれた人が居て
わたし 東京 その人 九州
ありがちな話なのに 笑えないのは 自分のことだから
目を閉じてごらん みるみる季節が変わりま ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永様- 落合朱美自由詩11*05-9-3
みのりごと- 千波 一 ...自由詩19*05-9-3
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小箱- 千波 一 ...自由詩15*05-9-1
ノート(42Y.8・30)- 木立 悟未詩・独白105-8-31
ノート(眩)- 木立 悟自由詩1005-8-31
「_それからどしたの?仔猫ちゃん。_」- PULL.自由詩13*05-8-31
逆光の丘- 千波 一 ...自由詩16*05-8-31
独りのノート(38Y・9.18)- 木立 悟未詩・独白305-8-30
天使よ_てんし_地使よ_ちし- 木立 悟自由詩505-8-30
発泡の夏- 千波 一 ...自由詩20*05-8-30
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愛おしい密葬- A道化自由詩1405-8-29
献花- 千波 一 ...自由詩43*05-8-29
泣く秋- 千月 話 ...自由詩9*05-8-28
降る夢- 千月 話 ...自由詩11*05-8-28
寓話_不可解な死_35- クリ未詩・独白6*05-8-28
空へ〜翼〜- さち自由詩9*05-8-28
磯辺の遊び- 千波 一 ...自由詩20*05-8-28
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ピアノ- つきのい ...自由詩805-8-26
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ノート(28Y・8.31)- 木立 悟未詩・独白305-8-25
邂逅- 木立 悟自由詩505-8-25
ほりえもんがやってくる- umineko未詩・独白9*05-8-23
小石- ふるる自由詩18*05-8-21
「品位を持って書きなさい」- 第2の地 ...散文(批評 ...9+05-8-20
海に咲く月- 落合朱美自由詩14*05-8-19

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