木陰に隠れている子が
まぶしげに顔をのぞかせて
空にも地にも鳴りわたる雲
青のこだま
緑のこだまを見つめている



深緑は灰空に深く緑で
遠い雲を映しだしては
雨のは ....
薄曇りから
薄く、射す、朝
射す、薄く、朝
灰汁のような、擦り硝子
カーテンの、微細なファイバーの乱反射も、吃り
秩序が溜まってゆく食卓は
ピルケースのように正しく
グラニ ....
動かない音が迫るときはいつも
道の肋骨を歩いているときだ
誰にも気づかれぬまま
逝った道の



無色の夜の分身が
道の骸に降り立ちて
小さな手足をのばしては
照り返 ....
午後に揺れる はちみつ色の池が
   とろり とろり
  眠くて仕方ありません

医学的にホルモン・バランス
春の陽気を否めませんのよ




かすんだ景色を走るの 普通電車が
 ....
遠くにひとつの食卓があり
ひとつの蝋燭が灯っている
両わきを
たくさんの人々が過ぎてゆく



火は光を燃やし
蝋を燃やし
自身を燃やす
空は序章の終わりのように
ど ....
枝の上の雪の顔
溶けては積もり
同じ顔になり
じっと空を見つめている
生まれる雪を見つめている



屋根の雪がまだらに落ち
鴉はそれに合わせて唱う
屋根から屋根へ
 ....
空からたくさんの手紙をわたされ
緑のなかへ入り
迷ううちに手紙を失くし
戻ってきたときにはいつも
お礼の手紙が積まれている



迷うために迷うのではなく
たしかにどこかへ ....
冬の上空で爆風が唸る
大きな空気の塊が
私の頬を圧す
熱くなった目蓋を
どんどん冷やしていく

また私、
此処に飛ばされてきたんだね
波にのまれて
飛ばされてきたんだね

髪は泣 ....
曇空が緑にとどいて
海を見せてゆく
緑は
しあわせになる



船が船を呼んでいる
砂浜と鉄路のむこうに
声にかがやく枯れ野があり
波をこがねに照らしている


 ....
う、


ゆっくり、ゆっくり、はずして、そっと

ちゅうい、ぶかく、

そっと、そっと、

腿に、集まる、言葉に、集中

昨日、連絡、請うたの、ですが

映る、水面の、言葉に ....
何度も何度も触れてくるのに
けして苦しくなることのない
数え切れぬ手 ふたつの手
近づき 重なり
離れゆく手
離れ 離れて
響きわたる手


さくさくと向かい風
にじむ ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
流れた

   ふ   う    け        い

目の端に
    ひ
     っ
      か
        か
         った


まま
優しい笑顔の裏側に
何があるのかなんて
考えない

人は簡単に違う顔になるよ
夕暮れ時
空を見上げて
それがどんなにきれいだったとしても

空の上は虚無なんだ
野茂投手が
大きく腰をひねり
ボールを投げるのを
見ていると
カッコイイ

僕と同じ大阪で育ち
朝が弱いので
朝の練習はとても
嫌いだったらしい

米の、放送局のインタビュアーに ....
蒼い霧のなかの笑み
塩の光がつくる馬
曇を歪ませ 熱は駆け抜け
止まらない空を追いかける



足跡のような湖が
山の間につづいている
冬は地平の桃色の奥
静かに静 ....
真っ青な硝子に


ぴたりと張り着いて


外を夢見る



きっとこのガラスの外


夜の空気は突き刺さるほど


鮮やかに胸しみ込んでいく



世界の底
 ....
小指を口にひっかけて
人差し指で垂れ目をつくる

ほら、こんなにおかしい

薬指で鼻を上に向け
やり場のない親指と中指

ほら、やっぱりおかしい

お前、ちっとも笑わないね
そう ....
まあ、もう、ごたくを並べるのはやめにする

ごたくって、どうやって並べるか知ってるか

こう、定規をあてて、まっすぐ、きっちりな

ちょっとの乱れも許さない、職人のようにな

例えばこ ....
ところで

お前の魂はどこをさすらうか知っているか

俺は知らない

知らないけど、知ってるぞ

今来た言葉だ

真冬のさなか

さなかの、さなか


どっかそのへんてこ ....
どんな時でも

どんな時でもだ
どんな時でもだのことを想像してみろ
創造もしてみろ
例えばこうだ

ああ、あれは何だと皆が天を指差すとき、そこにはぎらぎらと燃え上がる太陽が、
急に目も ....
道端に操り人形
ごまかして 抜き足差し足
阿波踊りで路地に消えても
光りに照らされて糸 見えてますから

聖なる夜にサーチライトの雨あられ
悪行は穴の開いたカビカビチーズ
大衆の面前で焼 ....
アスファルトへ積もる
冬の薄日は、果てる灰のような、諦め切った
沈黙だ


枯れ枝とその影の
黒い交錯は、解答の無い、冷めるスチールウールのような
沈黙だ


嗚呼、真 ....
腕に映る
影が熱い
揺れ動く羽が
胸をのぼる



淡く濃いもの
避けられぬもの
肩から飛び立つ
こころ失きもの



冬の小さな虫たちが
茶碗のあたたかさ ....
君のそばに

まだ天使はいるよ

黙って

君を見守っている


僕は天使じゃないけど

君を見捨てたりしない

君の笑顔も泣き顔も

心に焼き付いている


僕は ....
みんな白や金を胸に受けとめ
白や金の朝に溶けそうだった
目を閉じた笑み
草のなかの笑み
肩から上を
地の陽に向けて



誰かが果実を抱いているとき
どちらが果実かわか ....
(TOXICを頭の中で♪しながら)

俺はトラックの運転手なのだ
俺は骨の髄まで運転手なのだ
居眠り運転してても目的地に着いてしまうのだ
これは本当のことなのだ
そんな調子で大きい事故もや ....
いつか
星になれたらいいナ
いつか
ひとりじゃなくなったら
今の私が
星になれたらいいナ

叫ぶ声が聞こえるような
星になれたらいいナ
虹が
吹雪いてるよ
夜の窓は魔法であるから
てのひらに息を
当てて
もつれている糸を
たぐる、ダウンは
少しジッパーが
しまりにくい

川と友達になりたい
流れの無限に逆らい
 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
緑から降る- 木立 悟自由詩305-2-1
保存上の不注意- A道化自由詩505-2-1
ノート(吹光)- 木立 悟自由詩205-1-31
うたた寝_うらら- 千月 話 ...自由詩9*05-1-30
ノート(空と食卓)- 木立 悟自由詩205-1-29
ノート(冬双葉)- 木立 悟自由詩105-1-28
ノート(緑のなかへ)- 木立 悟自由詩505-1-27
爆風- かのこ自由詩105-1-26
緑のうた- 木立 悟自由詩605-1-26
はずして?- ふるる未詩・独白1*05-1-25
子守唄- 木立 悟自由詩605-1-23
ドラッグストア!- チアーヌ自由詩16*05-1-23
屋上スタイル- 千月 話 ...自由詩13*05-1-23
列車- ふるる自由詩7*05-1-20
夜の前- チアーヌ自由詩205-1-20
オフの野茂とぼく- 石川和広自由詩9*05-1-20
光の歩- 木立 悟自由詩305-1-20
夜の魚- きとり自由詩205-1-20
にらめっこ- ベンジャ ...自由詩4*05-1-20
ごたく- ふるる自由詩4*05-1-19
ところで- ふるる自由詩4*05-1-19
どんな時でも- ふるる自由詩5*05-1-19
テンちゅう(天誅)と申します。- 千月 話 ...自由詩4*05-1-18
白々しい独り- A道化自由詩405-1-18
病鳥軌- 木立 悟自由詩205-1-17
★125_エンジェル- 貴水 水 ...自由詩305-1-16
ノート(冬と手)- 木立 悟自由詩305-1-14
俺はトラックの運転手なのだ〜2- 純太自由詩1105-1-13
星になれたら- 春日野佐 ...自由詩405-1-13
いいんだ- 石川和広自由詩10*05-1-13

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