軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空 ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
ぶつからないように
ぶつかって


絡まないように
絡ませてしまう


濁らないように
やっぱり濁りの中に浸かり込んだ


傷つかないように
傷つき泣いて
傷つけないよ ....
はだか しずく
つたう指
描くことなく切り
なぞる指


動くもののない
冬の対岸
砂に埋もれた
こがねの音


自身の影をついばむ鳥
暮れから暮れへ曳か ....
幼い日々が
やわらかく在ったのは
いつわりごと、が
易しかったから

不器用な手に
添われていたから


ひとつひとつの横顔は
おぼろ気だけれど
ぬくもる匂いは
きえ去らな ....
何かをのこしておきたくて
つづりたい指がかじかんで
きもちごとポケットの中
くしゃっとしたままだ

あきらめることがたくさん?
しかたないに変換
かなしいことを冬の海の底へしずめるの ....
                   
厳寒のなかで花は枯れることができない
雪をかぶり凍てつきながら
己の色を発し続ける
夢見るように

生きることと
夢を見ることとは違う
 ....
朝だと思ったらまだ夜中だった

漫画を二冊読んだ

雑誌を一冊読んであくびをした

傍観者たちに面白おかしく噂されては

おまえの名前をとなえて心をなぐさめていた

おまえを失いた ....
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
無いものが
楽譜の床を舞っている
壁のなかに踊るもの
羽に逃れ 曇を巡る


夜の山のむこうから
横顔が昇りくる
黄色に巨きく
振り向きながら 巨きく


泡の ....
河口の雨
割れた水門
岩に触れると
聞こえる音
土の上の
午後の重なり


終わりまで歩いたのに終わりは無く
また同じ氷を引き返す
どの脚を使うか尋ねられ
む ....
霧の村のむこうに
霧の村がある
耳の奥の音のように
白い


小さな花の生えた機械に
水をやりにくる鳥
機械はいつも
眠ったふりをする


いきどまりの ....
スーパーの立体駐車場に車を入れて
そのまま買い物に降りて行く
おにぎりとお茶は持参だが
ちょっと甘い物が欲しくなる
ねらい目は見切り品コーナー


 大きなシュークリームが一個68円
 ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
  遅い昼食を済ませて  
  苺の実を一つ齧る



  幾つもの
  目には見えない高い壁が
  頭のなかに聳え立ち
  増えたり減ったりしている
  煙草を一本吸う
 ....
じりじりと国が焼け
冬は飛び立ち
うなじをうなじに見下ろしている


午後の蛾の羽
雪と咽の下
噛めば透り
放せば 海となる


誰かのこだま
左の痛み
光と ....

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ....
花に埋もれる花
葉も茎もなく
埋もれあう花
冬の陽の話し声
光を隠し
歩みを隠す





















 ....
わたしはけして わたしらではなかった
わたしはけして わたしらではない
わたしはけして わたしらにはならないだろう


わたしらが昔も今もこれからも
わたしひとりのこと ....
机の胎から生まれ
引き出しの乳房を吸い
椅子の胸に眠る赤子


目覚めるたびに
人になってゆく


















 ....
僕は歩いていった
街が そこにはあった


何もすることもなく、
とても 疲れていた


息をしていた
人には言えない冷たい思いで。


子供を見ていた
過去の路地裏に  ....
今日の夕陽には何もなく
昨日の夕陽からあふれ出る
押しやられ抄われた砂の光
夜の通りを歩む水


冬を割ると
現われる声
背中より高く
消えてゆく


夜の ....
悲しみを噛みしめて
たたずんでいる、 
僕は
未来に 
川の流れを例えては、
思った
この先生きていても意味がない
どんな願いを
生きていくことは、
叶えてくれるというのだろう
 ....
曇が降るほうへ
鳥は振り返る
けだものの背が
鏡にたなびく


借物の手が
借物の命を受け取る
こがね色の子が手の甲を聴く
曇のなかの月へ手をかざす


谷底へ ....
俺いがい大切にできるだろうか

俺は傲慢なのだろうか

俺はおまえとのことに謙虚なだけだ

俺がそうであるように

俺いがい大切にできるだろうか


じぶんを滅する、そうすれば
 ....
 おせちは動物性タンパク質の祭典である。
 それが昔はいかに御馳走だったかを偲ばせる、魚介・魚卵、獣肉・鶏卵
フェスティバル。肉食過多の欧米人もこれほどのヴァリエーションは食卓
に盛らないだろう ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
 
父が釣りをしている
何を釣っているのか聞くと
忘れたと言う
僕も隣に座って糸を垂れる
息子とよくいっしょに釣りに行ったもんだ
という話を皮切りに
父が息子の自慢を始める
小さいころ ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠くへいきたい- 千波 一 ...自由詩13*13-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
こうなって- 芦沢 恵自由詩24*13-2-2
水へ_夜へ- 木立 悟自由詩413-1-30
千代紙- 千波 一 ...自由詩11*13-1-29
すぎてゆくこと- 唐草フウ自由詩14*13-1-29
凍てつく花__ー病床の父にー- Lucy自由詩17*13-1-28
こんな孤独- 吉岡ペペ ...自由詩613-1-27
プリザーブドフラワー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩14*13-1-27
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
冬と熱- 木立 悟自由詩513-1-25
ノート(まつり_おわり)- 木立 悟自由詩413-1-25
ノート(Graublau)- 木立 悟自由詩513-1-25
なんかさめちゃって- ただのみ ...自由詩25+*13-1-23
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
病院にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...20*13-1-21
苺の実- 草野春心自由詩813-1-20
白と水(Private_Nocturnal)- 木立 悟自由詩113-1-17
お玉におかゆ- ふるる自由詩15*13-1-17
ノート(49Y.1・16)- 木立 悟自由詩313-1-16
ノート(49Y.1・15)- 木立 悟自由詩213-1-16
ノート(49Y.1・14)- 木立 悟自由詩3+13-1-16
見た日- 番田 自由詩513-1-15
径と鏡- 木立 悟自由詩313-1-13
死んだら、灰になるだけさ- 番田 自由詩113-1-13
降り来る言葉_LXII- 木立 悟自由詩413-1-5
護る- 吉岡ペペ ...自由詩313-1-4
伝統と変遷- salco散文(批評 ...4*13-1-3
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
正月- たもつ自由詩2313-1-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189