知らぬ間に
今日と明日の境目の
白線を越えていた

部屋にメイプルの香り
焼きたてのパンを置いて

朝にこそふさわしいと
あなたは横向くけど
このままいればもう
朝なのですよ

 ....
寒くなる前に大掃除を済ませましょう
さぁ、{ルビ掃晴娘=サオチンニャン}空を掃いて

スターダストトレイルはそのままそのまま
こまやかなそれらは流れ星のタネ

飛行機雲もそのままそのまま
 ....
ドラえもんノーサンキュー
どこでもドアはいらない
いつでも一組みポケットに
折りたたみの窓を持っているから

ほら見てご覧
ここは風衝草原
ほらあの夕陽に光る水面
あれは街跡湖

 ....
可愛くタンツェン
小さなお嬢さんも
小柄なお婆さんも
愉快にタンツェン

早く、そして
ゆっくりと回る。
そして軽快に
決める。

額が汗でシットリ
イケメンにうっとり
勝負で ....
けばけばしい色いろを携えて
雨が降ってきた
潤んだ瞳に入り込んで
世界は泡になる

足元に忍び寄る水面に
闇を感じるのはなぜ
濡れた靴先にさえ
嫌悪するのはなぜ

車が通って水しぶ ....
汗ばんだシャツを背負い
夕暮れを歩く
橙色の入道雲が
薄闇に沈みかけた蒼い空に黄昏ている

少しむっとしたアスファルト
鬱血した時が、俄かに開放されようとしていた
沈静が流れはじめる
 ....
ブラックバスをルアーで釣るのは、初心者にとっては難しいことだと思う。
ミミズなどではなくルアーを使っているのでは魚は釣ることはできないのではないか、という先入観があるからだ。
私は中学生の頃、テス ....
私は死体だ
今日も明日の世界を 私の 
私は私の地獄の奥底で歩かさせられた  
未来に私の心は 歩かさせられた


屍だ 私は私の未来を
その言葉を 生きて行く 私は私の
ああ 私 ....
わたしへん
ものに執着しても
ちっともものと思っていないんです
はだかにしてとうめいにして
ギリギリの「アル」になるまで
投げて、こわして、きずつけて、ためします

それにくらべて
こ ....
墓石屋は雨にうたれて
このまま風邪をひいてしまいたい
はかない命と真顔で告白しても
「墓石屋なのに〜(笑)。」とギャグだと思われ
そのうち心も荒みだし
行き着いたところは
ザ・デストロイヤ ....
遠野物語に
子どもと遊ぶのが大好きだった神さまがあって
いたずらっ子どもを叱りつけたりすると
大人のほうにばちがあたったものだそうです

お神楽とか
人形からくりとか盆踊りとか
もともと ....
助けを呼ぶ頭痛
叫んでいるのは口か心か
止まらない嗚咽が泡を吹く

ごめんなさいを何度言えば(誰に言えば)
このちっぽけな罪悪感は満たされる?

くるまる毛布はなぜだろう
いつまで ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた

橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた

秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
 ....
宵闇の空気を裂いて下りる遮断機
ドラム缶を叩く警報機の金切り声に
微かに怯える竹竿の震え
レールの向こうに蜃気楼を従えて
月色のショールを纏った女
ルージュを引いた唇を聞こうと
右 ....
寝汗に三度、着替える
暑い分けでは無くむしろ肌寒い
電車内のエアコンの意味が解らない十月
寝起きに力が入らない
奥さんは今までになく早朝から働く
子供の泣き声に這いずる
消耗戦
薬を切ら ....
ゆるめのローションたらした指
耳の中
かきまわす音
骨の音

今日
小さな失敗して
心折れて
昔の男との思い出の曲聴いて
立ち直ってやる
OLだから

知らずに口ずさむ彼氏に
 ....
私は地下の死体だ
地獄の奥底で 今日も明日の世界を 
地獄の奥底を歩かさせられた ひとり 明日の世界を 
今日も進んだ 私の心は明日に歩かさせられた
私の心の未来を無くさせられた 屍だ

 ....
 
 
真夜中の
高層ビルを写真に収めると
ワンフロアだけ
灯りが点いている
残業してる
君がまだ
一人だけそこにいる

+

掌に宇宙
君の掌にも宇宙がある
手をつなぐと ....
だれも間違わずにたどりつけない
夜の道は過去への分岐点
雲に記したキゴウ頼りに
進みたかったのに闇でみえない

幹にくくったはずの覚悟たちは
夕焼けがみな焼いてしまった
地面に埋めたのは ....
出雲はいずこ、雲{ルビ出=いず}る側
日の出る向きとは反対です

長月{ルビ晦=つごもり}三十日には
神さま帰省ラッシュです

神さま神さま今月は
ここの土地にはいなさらぬ

神さま ....
アスファルト
通りすぎた
西風に

砂は覚えている

眠る
この夏の足跡

輝いた
ピーチパラソル

君がひとつ大人になれば
またおいでよ

ささやきながら

 ....
きみが紫露草のようなんだ

青色がとても似合うからか

そもそもきみが青だからか

地べたの緑の小さな宇宙に

散らばる青い星々だからか

この可憐な草花のあまくて

涼やかな香がきみだからか

きみ ....
太陽からこぼれる光りを
端から拾った/両手で
まぶしい気持ちになりたかった

車が並ぶ駐車場
主のいない胴体は
ぴかりぴかり光っていた

夏ではない
冬でもない
今の季節の憂い
 ....
紺碧の空が覗けない
陽気な窓が遁走した部屋
くすんで白いしめやかなリノリウムが
乾いたのどを締め上げる
がらんどうな空気の真ん中に
位置を決められたパイプ椅子
腰掛けながら一人
 ....
天の使いに呼び出されるのを待った
今日は私の中の悪魔に 呼び止められた
昨日の 明日に向かった 未来だ
私は過去の物語を 私の人生に作り上げる
ああ 私は そして 今日も語る
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちがやってきます
マンモーとともに群盲たちも渡って来ますが
像を撫でてはいけません

どうせツンデレだろうなどと言って
「見るなのヴィーナス」を見つめては ....
ボルヘスが書いたのは「八岐の園」で
リンゴ・スターが歌ったのは
「オクトパス・ガーデン」

わたしは猫の手を借りながら
章魚の花壇を作ります

その手ちいさなもののけたちと
小魚の池も ....
植木鉢が並べられていた
山もみじとかかれていた
老人はそこに山をみていた

枯れ葉が舞う小道は
細い光りが差し込んで
枝に小さな動物を遊ばせて自然は呼吸する

はせる想いで薄くなる瞳で ....
お昼前に貰ったメール

題名は

カレーを買い出しに出掛けています

いちめんの葉や花の写メが添付されていた

それは光のなかで薄れて見えた

夏ならば蝉の声が聞こえてきそうだった ....
 母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
 朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の茶会- 朧月自由詩210-10-9
ほうき星掃天プロジェクト- 海里自由詩1*10-10-9
ひとりぼっちスイッチ- 海里自由詩110-10-9
タンツェン(踊り)- ペポパン ...自由詩3*10-10-9
多色の雨- 朧月自由詩210-10-9
一番星- 山人自由詩2*10-10-9
あしたバスを釣りに- 番田 散文(批評 ...1*10-10-9
天国と憧れ- 番田 自由詩2*10-10-9
構造- 乾 加津 ...自由詩8+*10-10-9
墓石屋は雨にうたれて- 花形新次自由詩3*10-10-8
どんぐり権現子の刻参り- 海里自由詩110-10-8
冷たい毛布- ゆず自由詩3*10-10-8
橋のところに咲く花- 朧月自由詩510-10-8
遮断機- 寒雪自由詩210-10-8
ドット- プル式自由詩710-10-8
親父と恋- ともちゃ ...自由詩7*10-10-8
天国に思う世界- 番田 自由詩110-10-8
寝帰り- 小川 葉自由詩710-10-8
すすめ- 朧月自由詩310-10-7
さて十月は神無月- 海里自由詩110-10-7
夏の面影- アラガイ ...携帯写真+ ...8*10-10-7
紫露草- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+10-10-7
工場の昼休み- 朧月自由詩310-10-7
不調和- 寒雪自由詩210-10-7
物、語- 番田 自由詩210-10-7
群盲_像を撫でる- 海里自由詩2*10-10-6
君のスウィート・テンタクル- 海里自由詩1*10-10-6
庭の山々- 朧月自由詩6+10-10-6
彼女がカレーを選んだ理由- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-10-6
母の靴、私の靴- 豊島ケイ ...散文(批評 ...18*10-10-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189