墨の枝が地にとどく
雪は雪に震えつづく
ひとつ押され
黒く点る


道が夜を決め
灯が季をくくる
心は薄く
水は水に


海のむこうの霧
羊のなかの髪と風
 ....
ぷすぷすぷすぷすと
情緒のねんりょうが切れかかっていて
空を見上げたら
ライオンの むれ
きれぎれにはなればなれ

とげを自分で取ってしまいました、引っぺがしたところからおもいでが樹液 ....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼


星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
羽をもがれて
あなたは水に四肢をひらいた
金にも見える
銀にも見える


波が燃えて
緑に落ちる
手のひら消える
手のひら見える


息が息をふちどり
冬 ....
雨が呼ぶ窓
水の白と黒
声は遠く
夜に架かる


はざま径 音
敷石 外灯
暗がりの上
鳴りつづく光


曇の溶ける先
波の終わり
忘れかけたつながり
 ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
まぶたの上から
眼球に生えては消える棘のかたちを
なぞっていた
七色の水が流れる川
架かる橋を渡ると
煙が立ち込めていて
しばらく歩くと
世界が暗転した

         (どこにもない
          たった一つのものを
   ....
           水辺で老人が少年と釣りをしている、のは創造ではない。記憶である。誰の頭も、何も作れない。・・・・隣人のしたり顔を見ていると、腹立たしい。お前の頭の中には何もないよ、からっぽだよ、 .... 冬を鏡に鎮めながら
ひとつの影がすぎてゆく
向こう岸の曇
波に消える道


足の痛み
汽笛 光
はらわたの音
はらわたの夜


風は足りて
水は足りな ....
午後散る坂を
街へ街へ下りてゆく
冬のまぶた
遅い息


夜はうしろ
夜はうしろ
明るくも
暗くもなく


灯は近づき
人は居ない
すべての底に
 ....
鍵が在り 嘘が在り
改められず
治ることなく
肉にくるまれ 鳴りつづく
じゃんけんに勝っても屑に生まれ来る



しゃぼん玉まだ見ぬ原へ消えてゆく



少女には明かされぬまま冬の蛇



音を見る瞳吸い寄せ鈴の色
 ....
夜の雨の手
蒼とおる蒼
迷霊の足跡
川へつづく


背から土へ
脈動は抜け
眠りはひとつ
ひとつだけ来る


避けた風に指を入れ
音の温さを乱して ....
雨と光は
海へゆく
雨のまま
底に達した雨たちが
海を少し持ち上げる
その声が
骨となり打ち寄せる
















 ....
お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ

ふたりとも
「あ」から
はじまる

あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて

いつのまにか
ついていたあだ名
 ....
書き加えられつづける一枚の絵
壁の裏側 震える黄金
穂を渡る火
羽の業を見すえる目


銀の石が燃えている
街のひとりを呼んでいる
影との指きり
かなえられなさを生き ....
 
 
傘のない世界で
きみに傘の話をしている
小さなバス停に並ぶ他の人たちも
そぼ降る雨に濡れて
皆寒そうにしている

ぼくは傘の話をする
その機能を
その形状を
その色や柄の ....
小さなものが
手のひらに眠る
わたしを信じ
手のひらに眠る


花の上に
音は置き換わる
星雲の腕
ななめ地平に


朽ちたもの
朽ちゆくものが水辺を ....
火と灯を巡る灯
闇の円
夜に水に
くくられた径


風とまぶしさ
互いに散り
冬の橋へ
ふりまかれてゆく


なぞり やがて
切り取られ 沈む
空の ....
耳の隣の滝と蝶
どちらもそのまま話しかける
星にも羽にも分かれることなく
午後の十年 二十年に笑む


つながりつながり つながらず
響きつづける爆発と
どこに ....
血のしたたる偽神の首や
偽預言者どもの首を持ち歩いているのに
誰も何も話しかけてこないのは何故だろうか


肩も首も隠れるほど
紐でつないで担いでいるのに


 ....
水を聴く樹を聴いている
指の先の夜の先
遠く深く落ちる雨
響きつづけるひとつの音


景を映して冷ややかな
すべての震え すべての風
灰は銀に 銀は灰に
川を ....
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ
おまえこそ誰だ 誰だ 誰だ


火も灯も陽も否も悲も卑も匪も
吹き消されるなか立ちつく ....
金属が
金属の腹をこする
わたしが生れ落ち
さみしく 生きてゆく
ひとりの遊びが鏡へ沈み
逆さの冬と共に居る
指を離し
糸をからめる


雪はやみ 夜は狭まり
呼び声の奥
目をふせている
ひとつの顔


霧を曳く灯 ....
膝の高さまで宙に浮く
小さな太鼓にしがみつき
駆け足ほどの速さで飛び
しんとした道を進んでゆく


しばらくすると止まる
鳴らせば また進む


いつのまにか人 ....
左肩を左壁に押しつけて
くたばってしまえ
打ち寄せて来いと
うたいつづけているのだ


左肩の血で壁に絵を
描いているのだ
猫のように餅のように
鳴いているのだ
 ....
誰も連れていってはくれない
共に歩いてもひとりになる
着く場所は
無いほどに遠い


てまりうた 狭窄
てまりうた 混濁
虹に刺され
四散する曇


花 ....
鏡の音を書きとめて
一晩がすぎ 二晩がすぎる
夜の鳥の声 水をわたり
水に映る


曇の時計
貝の内の午後
誰も見ない青
棘と牙の青


二つ三つ不確か ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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冬と門- 木立 悟自由詩410-1-14

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