光たち互いの背を押しかがやきぬ



何も無い音のはざまに手を結ぶ



透るままかけらを置いて過ぎる冬



はじまりは終わりにも見ゆ尽きぬ道


 ....
別に空が切り取られた訳じゃない
むしろ高層ビルの群れは空を望んだ形だろう
人が地上に建設した願望の手
その指先に立って手を伸ばしてもまだ届かない
屋上でも地上でも
見上げることしかできない
 ....
消えるのは私の階段消えるのは



雪は降り月を造りて雪は降り



一歩から季節を昇る一歩から



人の失い石と青空つづきゆく



乙女に ....
魚のような
布のような
白湯ひとつ飲み
眠りは消える


父が笑う 亡霊が笑う
見知らぬ女
洪水の街に
浮かぶ車椅子


右肩を軸に
部屋は回る
水 ....
涙を流し
目をこする
影のかたちは
去る季節への敬礼なのだ
無数に下りる遮断機を
無数に無数に越えてゆく音
額が受け継ぐ花なのだ
光の川を渡れずに
ひと ....
篠突く雨の肌寒い日を過ぎて
惨い風に揺さぶられては砌を過ごし、
未だ、未だ幾日かの――
いつとも知れぬ散りぎわを

華やかな夜の影に埋もれ
ふたたび音もなく舞う、桜吹雪
いつか濃い朝靄に ....
砂の柱を
鳥は巡る
灰の声 遠い
雨の光


空に倒れ
曇は起ち
飛沫は器
唱うものの目


わたしは横たわり
あなたは横たわる
草になる日が
またひ ....
夜に見上げる雨の
見えなくても見える軌跡でした
一度にざわめく夜でした


これからは みな
汗びっしょりだ
(たたんた たんた)
(たたんた ててて)


 ....
左目は熱く
左目に浮き
左目を照らし
頬に沈む
波を追う波
何も無い青
影は淡く
砂を蝕して


艶の失い赤
光なぞる黄
高い葉が冷え
雨になる


雫の層が
睦み合う
空は順に
姿を捨てる

 ....
>なんでそんな赤の他人に関心を寄せるのか、そこがまったく掘り下げられてない。

 このコダワリに、まず初めに賛成しておきます。本当になんでなんでしょうね? 実はその当人への関心などではないといった ....
墨の枝が地にとどく
雪は雪に震えつづく
ひとつ押され
黒く点る


道が夜を決め
灯が季をくくる
心は薄く
水は水に


海のむこうの霧
羊のなかの髪と風
 ....
ぷすぷすぷすぷすと
情緒のねんりょうが切れかかっていて
空を見上げたら
ライオンの むれ
きれぎれにはなればなれ

とげを自分で取ってしまいました、引っぺがしたところからおもいでが樹液 ....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼


星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
羽をもがれて
あなたは水に四肢をひらいた
金にも見える
銀にも見える


波が燃えて
緑に落ちる
手のひら消える
手のひら見える


息が息をふちどり
冬 ....
雨が呼ぶ窓
水の白と黒
声は遠く
夜に架かる


はざま径 音
敷石 外灯
暗がりの上
鳴りつづく光


曇の溶ける先
波の終わり
忘れかけたつながり
 ....
見えない冷たさ
夜の手のひら
わたしわたされ
ひらめく見えなさ


指に映る指の影
花でくるみ ひとつ剥がし
鳴る夜の外
夜の外


やわらかな針
風 ....
まぶたの上から
眼球に生えては消える棘のかたちを
なぞっていた
七色の水が流れる川
架かる橋を渡ると
煙が立ち込めていて
しばらく歩くと
世界が暗転した

         (どこにもない
          たった一つのものを
   ....
           水辺で老人が少年と釣りをしている、のは創造ではない。記憶である。誰の頭も、何も作れない。・・・・隣人のしたり顔を見ていると、腹立たしい。お前の頭の中には何もないよ、からっぽだよ、 .... 冬を鏡に鎮めながら
ひとつの影がすぎてゆく
向こう岸の曇
波に消える道


足の痛み
汽笛 光
はらわたの音
はらわたの夜


風は足りて
水は足りな ....
午後散る坂を
街へ街へ下りてゆく
冬のまぶた
遅い息


夜はうしろ
夜はうしろ
明るくも
暗くもなく


灯は近づき
人は居ない
すべての底に
 ....
鍵が在り 嘘が在り
改められず
治ることなく
肉にくるまれ 鳴りつづく
じゃんけんに勝っても屑に生まれ来る



しゃぼん玉まだ見ぬ原へ消えてゆく



少女には明かされぬまま冬の蛇



音を見る瞳吸い寄せ鈴の色
 ....
夜の雨の手
蒼とおる蒼
迷霊の足跡
川へつづく


背から土へ
脈動は抜け
眠りはひとつ
ひとつだけ来る


避けた風に指を入れ
音の温さを乱して ....
雨と光は
海へゆく
雨のまま
底に達した雨たちが
海を少し持ち上げる
その声が
骨となり打ち寄せる
















 ....
お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ

ふたりとも
「あ」から
はじまる

あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて

いつのまにか
ついていたあだ名
 ....
書き加えられつづける一枚の絵
壁の裏側 震える黄金
穂を渡る火
羽の業を見すえる目


銀の石が燃えている
街のひとりを呼んでいる
影との指きり
かなえられなさを生き ....
 
 
傘のない世界で
きみに傘の話をしている
小さなバス停に並ぶ他の人たちも
そぼ降る雨に濡れて
皆寒そうにしている

ぼくは傘の話をする
その機能を
その形状を
その色や柄の ....
小さなものが
手のひらに眠る
わたしを信じ
手のひらに眠る


花の上に
音は置き換わる
星雲の腕
ななめ地平に


朽ちたもの
朽ちゆくものが水辺を ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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東京- 瑠王自由詩7*10-4-20
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ノート(47Y.4・14)- 木立 悟自由詩610-4-14
桜吹雪- atsuchan69自由詩18*10-4-12
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ノート(47Y.4・10)- 木立 悟自由詩310-4-11
ノート(太陽)- 木立 悟自由詩310-4-11
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冬と冬- 木立 悟自由詩410-4-1
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降り来る言葉_XLVI- 木立 悟自由詩610-3-25
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生まれる場所- いっと自由詩110-3-9
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冬と水- 木立 悟自由詩310-2-19
ノート(46Y.2・15)- 木立 悟自由詩210-2-15
あっちゅ- 鵜飼千代 ...自由詩16*10-2-15
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作り話- たもつ自由詩1610-2-9
冬と日- 木立 悟自由詩510-2-7

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