この声は誰にも届かないと この手は誰にも触れないと 極力理解することで自分を守ろうとした だが声は増幅して多数の人々へと届き 手にはいつの間にか無数の糸が絡まり 僕はそれを十分感じていたが それでもこ .... 幼い虹が
水たまりを駆けてゆく
窓を流れ 昇る曇
誰かが何かを読む声が
水路の終わりに響いている


空に迷う鳥の声
白に降りる白の声
割れた渦にざわめく森
 ....
水の底で
むかいあっている



水草が
こちらを見ている



水面の陽はむらさき
月が 横切ってゆく














 ....
灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた


青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽


不親切な
海への道のり
 ....
君の影が動くと私の影も動く ──わしが死んでも
  この時計は捨てんでくれよ

親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる

祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ....
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している 夜中、雨音で目が覚める
キッチンテーブルで煙草を一本吸う
暗闇にたちのぼる煙に
一匹の黒い魚が遡ていく
勇ましいその魚影は
たぶんマラッカ海峡で
海賊たちと渡り合い
インド洋に出て行くの ....
ゆで卵じゃなかった 死にたくないのは痛そうだから?

痛くなかったら死ぬの?

痛くても生きたいの?

からだもこころも

ぜんぶ弁慶の泣き所

だからけんかしないんだ

だから生きてゆけるんだ
 ....
ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
夕飯の前にお花に水をやり聴いていただく今日の出来事 薔薇が月を包み新しい星になる その神殿は太陽に向かって開かれていた 聖餐に若い処女が捧げられた

雨が大地を潤す頃 僕の大好きな人は太陽に嫁いで行った そこは太陽の王国だった

神話は陽光に満たされ 北国の花嫁たちが掠奪さ ....
お風呂場でしか泣けない子 指が鳥になり
ふたたび指になり
ふたたび鳥になる
そのくりかえしを
見つめている


眠る家々をまたぐ蟷螂
土にこぼれ 消える灯り
風が街に着せてゆく
街ではな ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
白い舟
白い砂
触れに来る
見えない淵


白い波
白い音
常に来る
辺を探す


白い地平
白い弓
指で指をひらくように
空へ嫁ぐように歩いてゆく

 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
たくさんのさよならのなかに希望さがしている 開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
金色のさなぎ

ぼくは頭で考えてしまう

なぜ金色なんだろう

なぜ金色は美しいんだろう

この金色はなにでできているんだろう

意味や理由はあるのかも知れない

でもそれは

人間本意の意味や理由で ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
イヤイヤと横に首振る扇風機 静かな光 白を昇り
ひとつ喰らい
迷いを喰らい
明け方に降る 音を歩き


骨の曇の重なりの
はざまのはざまのはざまから
煙と霞のまじわりが
遠い遠い氷を照らす
 ....
半月の軋み 暗がりの音
光の塵をついばむふるえ
むらさきの羽 むらさきの尾
飛び去る心をからめとる
夜が夜に咲く夜に
夜が夜に咲く夜に









 ....
笑いを咳でこらえる
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
twitter- 葉leaf自由詩513-6-17
こがね_さまよい- 木立 悟自由詩413-6-16
ノート(二水)- 木立 悟自由詩313-6-16
ノート(50Y.6・14)- 木立 悟自由詩313-6-16
君の影が動くと私の影も動く- 北大路京 ...自由詩513-6-16
親父の遺言- そらの珊 ...自由詩1713-6-16
また明日- nonya自由詩23*13-6-15
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している- 北大路京 ...自由詩913-6-13
孤独- 青園ルカ自由詩2613-6-13
ゆで卵じゃなかった- 北大路京 ...自由詩11*13-6-10
日傘をさして- 吉岡ペペ ...自由詩613-6-9
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
夕飯の前にお花に水をやり聴いていただく今日の出来事- 北大路京 ...短歌513-6-7
薔薇が月を包み新しい星になる- 北大路京 ...自由詩613-6-7
太陽の王国- 梅昆布茶自由詩1013-6-7
お風呂場でしか泣けない子- 北大路京 ...自由詩313-6-6
夜に_夜に- 木立 悟自由詩513-6-5
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
ノート(___のほうへ)- 木立 悟自由詩113-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
たくさんのさよならのなかに希望さがしている- 北大路京 ...自由詩313-6-1
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
金色のさなぎ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6*13-5-31
ゆくすえ- そらの珊 ...自由詩21*13-5-29
イヤイヤと横に首振る扇風機- 北大路京 ...俳句413-5-28
水と径- 木立 悟自由詩213-5-28
ノート(半月)- 木立 悟自由詩213-5-28
笑いを咳でこらえる- 北大路京 ...自由詩213-5-27

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