悲しい夢を見て
泣きながら目覚めた
悲しかった物語は
なんだったの
思い出せないけど
去ってゆくあなたの後ろ姿の
ラストシーンだけで充分

隣りに眠るあなたが
必ずそこにいるとは限ら ....
 梅雨ってどうしてこうジメジメするのかしら
 {ルビ通=つう}ってどうしてこう自滅自滅するのかしら


 ほんとうよねえ やっぱりお小遣いの話、けんかになったわあ
 混沌よねえ   やっぱ ....
ぼくを
ながくする
きょうのおわり

くうきうつ
かおにも
すがすがしい
ゆうぐれ

ほおをてらす
たいようが
ちへいせんから
ずらり ずり ずり
ずりおちて
ゆら ....
敷布団への埋没から
起き上がり損ねた体に
小さく開いた口腔、にて
夏って発音が粘つく


天井あたりの酸素眺めながら
吸気は低位置で間に合わせてしまうの
天井に届かない ....
手の甲を
濡れ遅れた微熱にあてがう
初夏だなんて
初夏、だなんて


密度を増しゆく空や緑を背景にしても尚明るく
誇るように明るく無数の二の腕が溢れていて
その無邪気さ、罪は無いけれど ....
すっかり草に覆われた
ぼくらが秘密基地と呼んでいたここに
今年もまた暑い季節がきました
打ち捨てられた自転車が
見捨てられたこの場所に
あの頃のまま忘れられて

なにが秘密だったんだろう ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った



わたしは高すぎて
わたし ....
頬から頬へ
まなじりからまなじりへ
打ち寄せる震えを
降りおりる応えを
音は見ていた
けして くちびるには訪れないものを
音は見ていた
ひとり 見ていた
:うっかりおとした粗塩 
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯

それぞれ玄関にならべて一晩ねかせます

羽虫やアリが運びます そして よくわからない虫も
お ....
大きなガラスの花瓶に 

ストンッと そろえた花を生けて

すべての花の名と その特徴を 叮嚀に教えてくれました

私のために そんなにあっさり 

切り取ってしまって いいんですか
 ....
おともだちとお茶
いいかげんなわたしは
話し相手に
いいらしい

少し欠けた茶碗は
お気に入りのブルー
だから
捨てないで
使ってる

天気の良い日は
遠くへなんて行かないで
 ....
曇り空だった
白い灯台は
空に混ざっていた

5月も終わりだというのに
南の端は寒かった
電線に海鳥がゆれる
風がびゅうっと 鳴った

こんな景色に
あなたを連れてこなくてよかった ....
四十五分後に会うことになった
今掃除中で忙しいので
十五分ほど掃除をしてから
来るようにとの事
掃除は嫌いなので
詩を書くことにした
今書いている
15分で一篇
雨の日曜日の朝でも ....
俺の前の携帯電話は黒だった

ひそかに

あなたとおそろいにしたくて

白に変えた

俺の今の携帯電話は白だぜ

なのに

あなたの今の携帯電話は黒だ

なぜ黒に変えた
 ....
もう
なにも聞こえない
見えないけど
最後のちから
くちびるに集めて
ぼく
うたいます
きみに
あげられるもの 総目録
っていう歌

あー きみに
あげられるもの
夜のため息 ....
昼が終れば
必然と夜がやってくる
誰もが眠り休む時の
とばりがおりてくる
枯れることを知らない
泉のような夢たちを
今も見つめて 明日を待っている

Good night おやすみ
 ....
暑かった日の夕方

靄々の雲に 

溶けだしているような

太陽の色

見詰めるこころも 

染められていく


溶けかかったアイスクリームみたい

今の生き方なんて
 ....
手前どもの命日が近づいて参りましたので
赤の寺子文様
直線紬を虫干

お出かけする際は
この着物に 白髪のボブカットかつらをつけまして
すすきと下駄で闊歩したもので御座います
家に帰ると ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
とろり、
とろけて
なめらかな
ゴールデンカラー

きみに
ぴったりだ
ハニー

あまさも
いろも
ゆっくり
ぼくに
おちてくる
ゴールデンカラー
僕はルビーグレープフルーツが好きだよ

初めて買ってきてくれたのは君だった

いっしょに

グレープフルーツ用のスプーンも

買ってきてくれた

壊れかけのアパートの

陽の当 ....
僕の夢は死んだ

君のいない世界

何故に想いはいつも届かないのか

あの日の約束も

あの日の微笑みも

泡のように消えていく

君を失っても

頼まないのに明日は来る
 ....
光したたる場所に立ち
足元にまとわりつく魚を見ている
緑が照らす灰の息
耳のすぐそばにいる雨雲



肩に沿って
光はこぼれ
水に落ちて
声に変わる
たどりつけ
たどりつく ....
{ルビ小女子=こなご}が 土肥へ行こうと言う

わたくし 線路上で手と足がちぎれて
向こうへ行きますけど
あなたは その先を電車で走ってくれますか


めざせ城ケ崎

旅の味は
裏 ....
しあわせ
よつばの
クローバー

はれたひの
にちようび
あなたと
いったこうえんで
さがした
せかいに
ひとつの
クローバー

よんまい
はっぱの
いちまいを
 ....
雨に煙る国道は
遠く空との境が曖昧で
その上を僕等は はぐれないように
線を引きながら

雨に迷うのはここでもあなたで
いつのまにか迷っているのは僕だったりして
ここまで迷ってしまうのは ....
誰もいない街を囲み
小さな白い花が咲き
低く宙に浮かんでいる



花粉と麟粉が
片目の奥に混じりあい
列を去ったものたちを見せる



薄く薄く固まった血が
蒼の ....
この世界のどこかに
わたしにならなかったわたしがいて
やはり ひとりで歩いているなら
おそらく わたしは
声をかけることができないので
せめて すぐ前を歩いてゆく
少しで ....
部屋は湿度を保ったまま1℃室温を下げた
コラーゲンをたっぷりと含んだ豚骨が
とろりとろり
太陽の見えない窓に向かって行進を始めている
バター・ビーンのパンチが虚しく空を切ったTVショー
 ....
掌の木々が育ちすぎてしまったので
部屋はまた落ち葉で満たされていく
金属疲労した喜びのような朝焼け
台所の隅にある停留所で
君は名の知らぬ街へ行くバスを待っている
その靴は曇り空の下 ....
砂木さんのおすすめリスト(5632)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- さち自由詩5*04-5-31
耳裂耳炎- 山内緋呂 ...自由詩10*04-5-31
ゆうぐれと_よるの_あいだと_ぼくの_かみひこうき- 玉兎自由詩304-5-31
呼吸狂- A道化自由詩404-5-30
溢れる二の腕- A道化自由詩504-5-30
夏の日- ワタナベ自由詩15*04-5-30
ノート(夕陽)- 木立 悟未詩・独白904-5-30
ノート(降る)- 木立 悟未詩・独白204-5-30
行列の作り方- 湾鶴自由詩1004-5-30
夏の午後- 蒼木りん自由詩2*04-5-30
同じ場所で- チアーヌ自由詩9*04-5-30
南の端の灯台から- 霜天自由詩404-5-30
梅雨入りまえ- まんぼう自由詩104-5-30
☆134_シロイケイタイデンワ- 貴水 水 ...自由詩3*04-5-27
ポエムの断崖_エピローグ- みつべえ自由詩404-5-27
おやすみ- 春日野佐 ...自由詩3*04-5-27
アイス- 蒼木りん未詩・独白1*04-5-27
墓参灯籠- 山内緋呂 ...自由詩2*04-5-26
すべてのものへ- たもつ自由詩3204-5-26
ハニィ- 玉兎自由詩104-5-26
★84_ルビーグレープフルーツ- 貴水 水 ...自由詩5*04-5-25
★83_ボクノユメ- 貴水 水 ...自由詩4*04-5-25
ノート(指)- 木立 悟自由詩504-5-25
岩の下- 山内緋呂 ...未詩・独白6*04-5-25
クローバー- 玉兎自由詩104-5-25
雨の国道- 霜天自由詩804-5-24
ノート(白花)- 木立 悟自由詩304-5-24
ノート(どこかに)- 木立 悟未詩・独白704-5-23
雨細工の町- たもつ自由詩9*04-5-23
その森- たもつ自由詩13*04-5-22

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