青空のやつ
研ぎ上げたカミソリみたいに 輝いて
今日こそ世界中の 影という影を
断ち落とす 腹づもりらしい

太陽は 白痴みたいに
ただ 笑っているばかり
これからどれだけ 薄暗い血が流 ....
ひとつの文字が
道のかたちに並び
燃えている
坂はゆるやかに
岩へのぼる


路地と声
石と石をつなぐ黒
火と空を映し
水は水の上を
歩みはじめる


 ....
いつまでも飛び去らぬ鳥の背に
近づくとそれは雪だった
冬は訪れた方角へ
来るものをただ押し返していた
天に飽き天かきむしる鱗雲



おまえには冬しか居らぬしるし刺す



鉄を裂き鉄かつぎあげ冬を打つ



とどめからとどめに至る永さかな



仮 ....
【洗】
洗っても落ちぬ返り血どうしよう 犯人オレだと解ってしまう 

【でたらめ】
でたらめに女抱いても虚しくて彷徨っている恋愛砂漠

【蜂】
休もうよ死んでしまえば終わりだよ 働き ....
あんまりがんばり過ぎちゃうと 
ぐったり疲れてしまうので 
心の中にたった一ヶ所 
小さい風の抜け穴がほしい 

あんまりまじめに働くと 
人々の囁く声が気になって 
ろくに寝れなくなる ....
仕事帰りの若いサラリーマンが 
夢庵でネクタイを緩めて 
しゃぶしゃぶ定食を食べていた 

思えば僕にもそんな 
寂しさにみたされた夜があった 

職場の老人ホームで 
お年寄りが喜ん ....
夜が落ちてくる
夕闇の秋

空に残る青の名残
雲の陰影
輝き始めた三日月と
まだ小さな一番星
切り取られたような山際に
影絵のような樹木達

光と影の混在は
もう指先まで押し寄せ ....
彼女がたとえ男だったとしても

ゾウだったとしても

ぼくは彼女の存在を愛しています

今朝そう告白して

そういうことだったんだと

はじめて楽になれたような気がしました

 ....
青、青は都会の海の色ではなくて
映り込んだ半島の空の色だ
水面に浮かぶ彼の名を誰も知らなかった
休日のサラリーマンのぼんやりとした気分と同じように
朝の風景は
彼の思想の輪郭までも
少しず ....
夢からさめると

とんがり帽子が胸にささっていた

ぼくは泣いていた

登場人物たちは

これでもかとばかり傷をつけてきた


疾走する理不尽は

残酷な現実

妄想のノ ....
ひとつの指をひたし はじまる
どこまでか語らぬ夜の布
音の氷 青の氷
散らばる


片目の月 鉛の月
色のない筆に暴かれる
空は骨
空は骨


青のどこかに金があり ....
ひらひらと
群青の夜空に舞う
暗闇の蝶――蛾。
揺蕩うように 揺らめくように
滲んだ月に 白い影が踊る

「今宵の闇は深く
 あなたの声も聴こえない」

女は
蒼い月影のランプで手 ....
千代千代と鳥が鳴く。冬には朱色だった夕方がもはや黄色である。子宮が死んだ。かの様な月がまだ暮れない空に浮かぶ。女。隣に住む奥さんが産まれたばかりの赤子を連れて庭園散歩から帰って来た。其れを見た女は .... 夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね

これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど

なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
 ....
この香りが五月でもないのに
懐かしさが全身に{ルビ迸=ほとばし}る
僕は気になる この香りが

逆らいに倒れた僕をそっと
この華奢な体が抱いてくれた

揺れまいと
木の葉が{ルビ頑=か ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
 他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。

 詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
今夜の雨は
いつもより遠い
気がしたのです

たぶん
わたしが降って
いたのでしょう

だれにも
干渉されまいと
狭いわたしが
いたのでしょう

他人はそれを
ときどき ....
谷底にこがねの雨がわだかまり見るものは泣き見るものは去る



ゆうるりと暮れあおぎみてまわる虹うた連れてゆくひと連れてゆく



冬の木が冬の木を呼ぶあいだにも白 ....
悲しい顔をした岩が
森をのせてつづきゆく
触れると消える
左まわりの虹


指を握り返しそこねた朝に
ふたたび夜を見そめ 見そめる
崖の王国
響きはけして 返ることな ....
空の一番青い所から
滑り降りてきた木枯らしが
寝惚けたネクタイを
強引にたなびかせ
腫れぼったい意識を
心地好くシュリンクする

秋晴れハレバレ
ハレバレハレルヤ

空の一番柔 ....
だからあ、カブトムシだって言ってるじゃないですか! 二人の”おば”は
しらない行き先のしっているバスに乗り
どこかへ連れられて行ってしまった

けいたいでんわの
ぼたんが押すたびにこぼれて
ただの二つ折られになった

心配されても
わ ....
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き

はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた




大切なのは感動なのかな

与えて
与えられて

生まれたての感動はぷるんと ....
好き?、きらい
(だからタイトルだけ/以下「ソレ」という)
いみもそうだし、鼻にかけたインテリ
考えた人もきらい
自然発祥させた風土ニッポンの言語体系もきらい
和訳なら誰だそんな勝手なことを ....
黒い森の自画像
照らせない色を重ね
声を描いた
ひとつ上から落ちる真昼に


金と緑の暗がり
雨のなか とりあう手
星のありか 点と点を
十四までつないで

 ....
最愛を通訳する者よ

ぼくは今からここを出る

999が旅立つように

ぼくは傍観者であり冒険家だ

目と手と足で告白する者だ


海底に連なる群れよ

そこに加わり

ゆっくりはぐれよう


最愛を ....
ほいと 見知らぬ人から 
土のついた球根をもらった夜
その人の 笑顔が こだわりのなさが 
他人の私に わたされた 球根が
わたしの夜を あたためる

昼間と違い雨が降 ....
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