憎しみを憎めぬ己に目をつむり走りつづける霧の日の朝



手をつなぐふたつの季節の境いめのついばむ鳥さえいない花の実



何もかも光も土も不確かな滝のように流れるふち ....
誰が すきだなんていったのかな

ただ夢を見ていただけじゃないの?
ちいさな象が湖をはしり
サバンナを抜けて 浜辺まで訪れて
その細い鼻で塩水を吸ってむせたような
かわいそうなことじゃない ....
毛むくじゃらの家猫が出かけて行ったきり
帰って来ないものだから
庭の木で啼くスズメの声が
遠慮なく鳴る目覚まし時計で
最近は、誰よりも早く窓を開けて
新しい風を味わう

あめ色の古机の上 ....
まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ

白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし

雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ

星合ひの前夜に胸の ....
  そして何事も無かったように

  日常は流れて行き

  そこに何事も無かったように

  あなたは立っていて

  拍子抜けのふたりの間に

  静寂だけが そっと

  ....
目じりの皺や
口もとの皺は
あなたがこれまでの人生で
よく笑い
表情豊かに生きてきたアカシだから
恥ずかしがることなんかなく
堂々としていればいいと思う

眉間の縦皺は
いつもしかめ ....
ぜったい とか
えいえん とか
そんな関係はありはしない

なんてことは知ってる
けど

つっかえ棒がなかったら
アタシはきっと
どこまでもどこまでもどこまでも
ただひたすらに倒れ ....
石の階段
午後の黄緑
低い風が乱す水面
数える間もなく
ひとつになる曇
水の上から 動かない曇


空の水に落ちる光
高く高く沈み遠のき
にじむ羽のあつまりの
まわり ....
私が、よく考えることの1つに、作者と詩と読者の関係というのがあります。
関係っていうと、大げさかな・・・。お互いが、お互いをどう思っているか、というの。
それが違えば温度も違うということで・・・。 ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
 ....
あなたの
遠くを見やるまなざしの
その先に
コロン と
僕を置いてきたい
遮断機が下り
列車は近づき
他の音は止み
鉄路になびく
草の背は蒼
草の背は蒼


薄い曇が
空を覆い
星は絶えず
北へ流れ
呼びつづけても
夜はひとり
月はま ....
土のなかの心臓から
水煙の姿に羽はのび
雨の色
樹の下の冷たさ
したたる音の葉を伝えてゆく


雨の奥を飛ぶ声があり
ゆるやかに近づき通りすぎ
高みへ高みへ去ってゆく
 ....
痛みを持ち上げて
此処に立っている
へしゃげた首も
切り落とせぬまま

鉄のような水面
なにを想う その心

芯から病んでしまった
水無月の花々よ
重たすぎる花弁を
いついつ散ら ....
緑の瞳
銀の髪
あなたは誰とくりかえす
あなたの金のほころびを
激しく雨が降ったあと
川の流れが増すときに
面妖達は遊びはじめる
水草と樹と両岸を
ひと筆につないだふちどりが
そのまま激しく動き出すとき
じっと見つめすぎてはいけな ....
まともな人たちが
まともなことをやり
まともなままでいるのを見ると
ああ この人たちは
まともでない人たちを
滅ぼそうとしているのだなと
恐くて恐くてたまらなくなりま ....
色画用紙に一日の花を描くよに



夏服の少女の贅沢なアトリエは
少し柔らかなメイプルの
敷き詰められた木床の上で
重なるパウダービーズのクッションが
転がる足先まで受け止めた ....
 誰も気付かない
 雑草に埋もれながら
 濁った太陽を浴び
 くたびれた大地に根を張り

 凛と
 揺れる花びら
 意地っ張りな道の端
 譲れない生き様

 誰も振り向 ....
風を含んだふくらみが
道からひとり飛び立とうとしていた
波は空を洗いつづけて
地平に着いては羽になった


指は闇に触れていき
倒れたままのかたちを知る
波を無色の魚 ....
  日常の扉から ちょっと寄り道して
 
  いらっしゃいませ


  荷物をお預かりしましょうか

  溜息をお預かりしましょうか

  洗い晒しのジーンズを着るように
   
 ....
  
  君の歌が聴こえる朝には
  泣きたくなってしまうんだ
  少しだけ風の冷たい、
  土曜日の始まり
  齧りかけのトーストと
  マーマレードのかすかな苦味
  それから君がア ....
しく、しく、しく、は
いつも夜で
いつも雨で


それらの夜の
それらの雨の
夏呼びの音が度重なり
しく、しく、しく、が、ひとつの
酷く暗い気体となり


ねえ、午 ....
悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです

それは
徐々に姿を現すのです

時間が経つにつれ
小さくなることはありません

同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
 ....
ワイパーが傷んでいるから
拭いきれない水滴で視界がぼやける
思わず停めたパーキングで
いらだちが募り空をにらみつけた

そう これが私なんだ
些細なことに感情を左右されて
 ....
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
 今日はやたらとカラスが鳴くね

 梅雨の晴れ間の風の強い日

 まるで、おとむらいの鐘の音のよう

 黒い飛行船が青い空に消えていくよ

 風景を切り取って

 荘厳な葬送

 ....
たくさんの葉のなかの
ひとつだけが震えていて
どこか見えないやわらかなものへ
届かないくちづけを繰り返している
なにゆえに見放すことができようか我が奥底に棲む群盲を



しかばねの多さに目を突き哭き叫び地獄の番犬喰らう日に記す



何億人殺めようとも救われぬ我が魂に触れるもの ....
風と草がつくる螺旋と
屋根の上の鴉をひたし
雨は雨の光を撒いて
ひとつふたつと陸を離れる
水が水に与える冠
ひととき またひとときと
川のかたちの既視となる午後


小さ ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
霧の日- 木立 悟短歌605-6-26
請う_恋を- 竹節一二 ...自由詩305-6-25
_臭う家- 千月 話 ...自由詩18*05-6-25
半夏生- 落合朱美短歌15*05-6-25
再_会- yaka自由詩6*05-6-25
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人模様- 落合朱美自由詩5*05-6-24
棘と雛(残雪)- 木立 悟自由詩305-6-24
作者と詩と読者の関係について(ネットの詩の温度差)- ふるる未詩・独白8*05-6-24
シャボンの陰- A道化自由詩1105-6-23
横顔- さち自由詩7*05-6-22
鉄夜- 木立 悟自由詩605-6-22
土と素足- 木立 悟自由詩205-6-20
微熱- かのこ自由詩605-6-20
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ノート(面妖)- 木立 悟未詩・独白2*05-6-19
ノート(まとも)- 木立 悟未詩・独白405-6-19
花模様スケッチ- 千月 話 ...自由詩9*05-6-19
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朝水- 木立 悟自由詩405-6-19
カフェ- yaka自由詩4*05-6-18
遠く響く朝- 嘉野千尋自由詩12*05-6-18
燕の子- A道化自由詩1105-6-18
悲しみの輪郭- フォマル ...自由詩12*05-6-18
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回航- 千月 話 ...自由詩8*05-6-15
ノート(くちづけ)- 木立 悟未詩・独白605-6-15
ノート(業火焦心)- 木立 悟短歌4*05-6-15
午緑(指先)- 木立 悟自由詩405-6-15

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