シャツとセーターを
いっぺんに エイッ と脱ぎ捨てるように

思い切って
まだ冷たい風の中に
私をさらしたら

その勢いに 驚いて
くよくよする私も
ピョンッと飛び跳ねるかもしれない ....
土に消える冬の後ろに
秋がひとり座っている
秋は川を呼ぶ
秋は 海鳥を呼ぶ



濡れた道に飛ぶ鳥を
声は薄く追い抜いてゆく
傾いだ空のむこうへ むこうへ
雪から目覚め ....
強がりがどんどん本当になって
日付変更線が迫るときすれ違うとき
もっとも不幸になり
次に風が吹いたら灰になって散ろう
穴にいろいろいれよう。

となりの ワン ャンが
わたしの パンを
 ....
あ、そうですか、死ねと言うんですか、わかりました。では。

みんなは、生と死の境なんて、曖昧だと言う。
今、こんな駄文を読んでいるあなたの存在も、曖昧だと言う。

確かに、ここに世界 ....
空の青
金の傷
夜と朝が入れ替わる時の
きしむような激しい音が
無色の地平にひびきわたる


空にぶつかるひかりの歌
ひらいた腕にふりそそぐ歌
大きなはじまりの雨にまぎれて ....
あなたと

よるだけに であう うたを

よるだけに わかれる うたを

こよいの まんまる しゅるり ほどいて

よるだけしか みえない うたを

よるだけしか きけない うたを ....
列車に乗り
外からの赤いランプが
暗い寝台を照らせば
望郷の始まり

そのまま眠りに入って・・・

朝になって乗り換えをして一時間
その後バスに乗り30分
そしてバス停を降りれば
 ....
電柱の光の下
吹雪の光の下
からだに積もる雪をはらう子



はらってもはらっても
雪は来て
髪は 揺れて



通り過ぎる低い光に
風は終わり
また はじ ....
まぼろし ほんとう 
おわり はじまり
すすむ もどる 
うえ と した



からだのなか
こころのなか
たましいのない
からだなのか
こころなのか



 ....
春がきて 天馬のかたわら うたう声
          あなたは散るもの あなたは咲くもの


舞う応え 飛び去る天馬 葉の光
          散るものたちよ 咲くものたちよ
 ....
霧の間に差し入れられる
細く小さな指の雨
霧が一度震えるのを見る



傘ひとつ分だけ熱くなり
灯ひとつ分だけ冷えてゆく
線路から吹く風を歩む夜



あちこ ....
わたしにはおかあさんがいます
おとうさんもいます
いもうとも
おじいちゃんも
おばあちゃんだって
ともだちはたくさんではないけどしっかり
しりあいとよべるひともそこここにゆびさすことができ ....
恋をしていた
たぶん
していたんだと思う

バラ色の生活を
夢見ていた
幼い想像で

こんな
冷蔵庫の奥で干からびた漬物を
片付ける為ではなく
マドレーヌなんか焼く為に
台所に ....
堕ちた孔雀が集まる場所で
ただひとりかがやくものは傷を得たもの
白く織られた光の羽の
かすかなほころびから見える花
光や音の波の向こうに
見えること 見えないことの向こうに ....
(た)

たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、それとって
たーちゃん、あれしまって
たーちゃん、どう思う?
君の声に
溶けかかった僕は
 ....
山へと向かう道の角を
一本の木からあふれた花が埋めてゆく


新月の原
うずくまる獣
高く低くつづく夜


響きのなかに現われる
草色の歌
波うつ獣の背の上に
花 ....
パスタ屋で
蟹スパに憧れていると
ななめ後ろ カップルの男が
こちらを見ている

さっきからわかっていましたよ
こちらを見ているのは

やだ
恋人がいるのに
目の前の彼女を見なきゃ ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
午後の端の三つの光
二つの吹雪を越えてゆく
今は眠るひとつの翼
たどりつく零を聴く瞳


初めてなのにわかる声
終わりの後につづく声
あたたかな夜に近づいてくる
あたたか ....
きみの「ああ」が好きだった。
やさしい瞳でうなずく、あたたかい「ああ」が好きだった。
僕らはいつも少年達のように空を見上げて、周りからは「鳥になりたいふたり」なんてひっくるめられたね。
いつから ....
ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になる ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る

ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす

永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る


動きたくない

温もっていたい


そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる


辛いなあ

眠いなあ

だ ....
開いた左の瞳から
閉じた右の瞳に応える
言葉だとわからないほど
小さな言葉で
あたたかさと重さの言葉で
話しつづける
常にあたりを流れていて
片目を閉じると現れる
会 ....
まんじゅうの中には多分



があるのだろう

だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
嗅ぎ終わり 爪を纏めた 招待状


心さえ 閉ざす余白に 紙の赤


父母は笑む 滂沱鼻水 蠅憩う

祝詞さえ {ルビ手跡=て}に淀ませて 墨もくろ


別れの紀 渡す花束 枯れ ....
先の尖った柱は寒い
鳥が一羽も近寄らない


たくさんの巣に囲まれた
先の平たい柱の横で
自身を削ってはうたを歌う
削らねば歌えぬうたを歌う


背を向け 火を聴く鳥 ....
背中に負った
水の赤子が
たぷたぷたぷたぷ
寝息を立てている



雨の日 かさをふたつさし
雪道の上をざつざつ歩くと
まわりからたくさんの
水の寝息がやってきて
 ....
風呂上りの
君のお尻をムニムニした
ほの温かくて
無防備だった
心が休まる
柔らかさだった

パンツ穿く前に
もういちどムニムニさして・・・
けっして色っぽくはないけど
夫婦の幸せ ....
ふと手に触れた夜が
地平線を見せてくれた
幻と幻の間をふちどる
ほんとうのかたちを見せてくれた


水たまりの上に跳ねる言葉を
橋の向こうから見つめるもの
影と影の間のまなざし ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一歩め- さち自由詩7*04-3-1
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asa- dendrocacali ...自由詩204-2-29
- えりおん自由詩1*04-2-29
破片をあびて- 木立 悟自由詩204-2-29
まんまる_しゅるり- 玉兎自由詩504-2-28
海郷- 純太自由詩7*04-2-28
ノート(吹雪)- 木立 悟自由詩304-2-28
ノート(まわる)- 木立 悟未詩・独白204-2-27
天馬飛奏- 木立 悟短歌304-2-26
ノート(霧)- 木立 悟自由詩504-2-25
なみうつ_むね- 船田 仰未詩・独白5*04-2-24
気付いたんだ- さち未詩・独白404-2-24
天花(てんげ)- 木立 悟自由詩604-2-24
「たちつてと」(「五十一のデッサン」より)- たもつ自由詩504-2-23
地の花- 木立 悟自由詩404-2-23
独身が長いと- 山内緋呂 ...未詩・独白9*04-2-22
- 山内緋呂 ...自由詩16*04-2-22
ノート(声)- 木立 悟未詩・独白204-2-22
H君へ- 折釘散文(批評 ...804-2-21
ノート(笑み)- 木立 悟自由詩504-2-20
- さち自由詩6*04-2-20
夜明け- さち自由詩6*04-2-19
ノート(卵)- 木立 悟自由詩404-2-18
まんじゅう- たもつ自由詩1704-2-18
婚姻の記_末広- 折釘川柳404-2-18
ノート(柱)- 木立 悟未詩・独白304-2-17
ノート(寝息)- 木立 悟自由詩204-2-16
馬鹿かもしれない- さち未詩・独白6*04-2-16
降り来る言葉_XII- 木立 悟自由詩204-2-16

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