すべてのおすすめ
言葉のなる木が微塵に砕けて
ちっちゃなミジンコ
恒河沙生まれた

単眼複眼
お花の目をして
ぴこぴこなのぴこ泳いでる

君たちの
ひとつひとつを色にして
どんな絵だったら描けるだろ ....
文字化けカボチャ万聖節
黄昏のキングコング孤影

いいえあれは
彼は
蜜柑色のジャック・オランウータン
秋の木の葉色の森のひと

それに一人でもないようです
ジャック・オー・ランタン ....
金曜日ないし週末はカレー
と決めているひとも少なくありますまいが
うちは水曜日にポトフ
  
毎週すいとんをいれて
すいとんのフーガ
すいとんのエクトプラズム
すいとんのスィート

 ....
昨晩よりも丸い月になります
天象航路
あふれてありふれるべきもの
月光

示準化石としてのアスファルト
示相化石としてのコンクリート
昔、日本があった場所

ストーンサークル・オルゴ ....
もしも彼女が本気で読んだら
作者に何も残らない

一文字余さず味わいつくして
海に溶かしてしまうだろう

始原のことばの海は深くて
作者はしくしく泣くだろう

もしも私が本気で読むな ....
とある詩人が当代の
詩をものにして伝説の
詩聖にならんと唐を出て
ドラゴン目にして絶句した

四声平仄朗々と
五言で篭絡するはずが
啓蟄の竜がガオガオと
欠伸なだけで口ぱくぱく

 ....
さぁ
拾われにおいで
カムオン・ビーチコーミング

海の家はすっかり片付きました
波打ち際には
広い砂浜が帰って来ています

明るいクラゲのような
お日さま
掘り出し物になれるかど ....
新月の船着き場に
およそひとつきの旅を終えた月が
帰って来ました

明日には
また別の光る船が解纜します

ゆっくりと振り向き
一旦は真っ直ぐに見つめ
再び視線をそらしつつ空を渡る
 ....
マインドマップレスセンテンス片手に
題名トマソン
ふと目が合って拾った石は
ごしごしたわしで水洗い

原石じゃなくても
磨かれてなくても
濡れれば石は光ります
濡れている間だけは水をま ....
寒くなる前に大掃除を済ませましょう
さぁ、{ルビ掃晴娘=サオチンニャン}空を掃いて

スターダストトレイルはそのままそのまま
こまやかなそれらは流れ星のタネ

飛行機雲もそのままそのまま
 ....
ドラえもんノーサンキュー
どこでもドアはいらない
いつでも一組みポケットに
折りたたみの窓を持っているから

ほら見てご覧
ここは風衝草原
ほらあの夕陽に光る水面
あれは街跡湖

 ....
遠野物語に
子どもと遊ぶのが大好きだった神さまがあって
いたずらっ子どもを叱りつけたりすると
大人のほうにばちがあたったものだそうです

お神楽とか
人形からくりとか盆踊りとか
もともと ....
出雲はいずこ、雲{ルビ出=いず}る側
日の出る向きとは反対です

長月{ルビ晦=つごもり}三十日には
神さま帰省ラッシュです

神さま神さま今月は
ここの土地にはいなさらぬ

神さま ....
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちがやってきます
マンモーとともに群盲たちも渡って来ますが
像を撫でてはいけません

どうせツンデレだろうなどと言って
「見るなのヴィーナス」を見つめては ....
ボルヘスが書いたのは「八岐の園」で
リンゴ・スターが歌ったのは
「オクトパス・ガーデン」

わたしは猫の手を借りながら
章魚の花壇を作ります

その手ちいさなもののけたちと
小魚の池も ....
夏に
川向こうで
お祭りの金魚すくい
「金魚救い」なんて書いてあったっけ

ひとというものは
あまりそう
誰かに救われたり
誰かを救えたりするようなものではないのに
金魚たち
すく ....
砂漠ですから砂の岸辺
いろいろなものが
打ち上げられもするのです

特に砂嵐のあとや
遠くの土地での季節の豪雨が
泥水の大海嘯を送り込んできた後などには

紙の本は水には弱い
水のみ ....
少し早いけど
薔薇を見に行きます
あちこちで咲き出してはいるようですから

薔薇を見に行くのは
ボラの入り江にある公園
水清くして魚棲まず、のいわば正反対の海

どこかかゆいのか
そ ....
ただ言葉たちの声を聞く
作者が託したはずのものなんか知らない

ただ言葉たちの姿かたちに
目をみはる

文字でも
文字じゃなくても
いつも不思議に美しいそれら

ソロモンの指輪とか ....
校庭の隅っこで
秋風に吹かれて
あれは百葉箱
百片の言の葉を入れておく白い箱

言葉なんて
目に見えるものではないから
留め金をそっと外して開けてみても
なかは空っぽだ

ほんとは ....
白鳥を見たことがありますか
クラリッサをルリルするドンドの美しい瞳
動物園ではなくて
柵越しにではなくて

檻とか
金網とか
ああいったものは
目の前にあると
とたんにわからなくなる ....
ねぇダグラス
「たんぽぽのお酒」を読んだよ
ねぇダグラス
本当にタンポポを醸そうか

白や黄色やピンクなの
タンポポにもいろんな種類があるから
選抜育種とか品種改良とかして

タンポ ....
お菓子の世界には
心踊る響きが幾つもある

カップケーキのプケという脱力感
ホワイトチョコのイトチョコ・イメージ

ベーキングパウダーの
グパという響きは異国情緒深く
レバニラ炒めの中 ....
土の中の幼虫は
どこから来るのだろう
やわらかな
よく肥え太ったからだ

手ずから
土から用意した鉢植えなのに
ひっくり返すと何故現れるのか
ときには
五匹も、六匹も

きみたち ....
どんぐりの双葉はたくましい
芽を出しなさい世界樹

リスたちはみんな
頬ぶくろを持っている
そんなリスたちに運ばれて
埋められて
忘れられて

どこか幼稚園の片隅からでも
天の屋根 ....
ライギョダマシは
シーラカンスのゴンベェさんとメル友らしい
ラティメリア・カルムナエ氏ってば
地元ではゴンベッサで通してるんだってさ

魚みたいな
でっかいギョタマジャクシは
夏のバスと ....
恐竜が訪ねて来ました
砂漠ですからね
骨は沢山在るのです
ときには生きてる奴も来ます

おもてなしの準備はありませんでしたが
旧知の仲
まずは乾杯
あとは一献、一献、また一献

背 ....
寝苦しくって
寝返りゴロゴロ
猫など連れてきてみたものの

寝付かれなくて
猫だけゴロゴロ
そのうち布団を逃げ出すし

ごろりと
猫の秘密基地
ほら部屋干しの傘の下

まるで丸 ....
ぼくはもう
誰とも会わなくていい
君に逢えたから

からくりは
すべてクリアーされた
君に逢えたから

ひとりのときには
君を思うよ
一緒にいないときには

もしもひと恋しくな ....
海が青く見えるわけをいくつ知ってる?

夢路のフェリーをたどれば
水脈の狭間に浮かんでいるクラゲたちの
そのくっきりとした輪郭

流れ藻のかげには小魚たち
大きな魚も隠れている
飛び出 ....
砂木さんの海里さんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
木っ端ミジンコ- 海里自由詩210-10-17
十月はかぼちゃの国- 海里自由詩110-10-16
闇鍋月の逢魔が刻- 海里自由詩1*10-10-16
月光ドレッシング- 海里自由詩1*10-10-15
表現における公準(要請)と公理- 海里自由詩1*10-10-14
無言絶句- 海里自由詩110-10-14
落し文フォーラム- 海里自由詩2*10-10-13
R_is_for_Rocket.- 海里自由詩1*10-10-12
フィールドワーク- 海里自由詩110-10-12
ほうき星掃天プロジェクト- 海里自由詩1*10-10-9
ひとりぼっちスイッチ- 海里自由詩110-10-9
どんぐり権現子の刻参り- 海里自由詩110-10-8
さて十月は神無月- 海里自由詩110-10-7
群盲_像を撫でる- 海里自由詩2*10-10-6
君のスウィート・テンタクル- 海里自由詩1*10-10-6
金魚救い- 海里自由詩3*10-10-5
地中の蜘蛛- 海里自由詩3*10-10-4
ボラの入り江- 海里自由詩2*10-10-3
耳の岸辺- 海里自由詩210-10-3
百葉箱の怪- 海里自由詩2*10-10-2
白鳥の繭- 海里自由詩110-10-2
お酒たんぽぽ- 海里自由詩2*10-10-1
チュパカブラ・チュッパチャップス- 海里自由詩110-10-1
幼虫、要注意!- 海里自由詩3*10-9-30
リスは有袋類- 海里自由詩4*10-9-28
水域からの便り- 海里自由詩1*10-9-27
きょうはきゅうなきょうりゅうび- 海里自由詩4*10-9-25
猫のパヤオ- 海里自由詩210-9-24
胸の窓辺- 海里自由詩210-9-23
青域- 海里自由詩3+*10-9-22

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する