モラ/モーラ/モラ
君の残像が完全に消えてしまう
ほんの少し前
昨日のことだ

モラ/モーラ/モラ
僕は驚いて顔を上げた
何もなかった

モラ/モーラ/モラ
白い
君の
瞳が
 ....
染み一つ無い真白な紙を埋め尽くす
白い詩の燃え尽きた詩人よ
家中のペン先が折れ曲がる筆圧で
描く 角張った情景
放り出した原稿のマス目から
飛び出す遊び文字を拾い集めて
茹で上げる アルフ ....
夜から朝へと染まる荒れ野が
蒼と白にじっとしている
遠く刃物の音をたて
雲はひとつずつ過ぎてゆく


鉄が鉄を撫でている
蒼と白は寄りそって聴く
凍えてゆく声
あたたま ....
午前五時の部屋の色で
もう汚いなんて思わなくなった
温度も感触も持たない光
わざわざ君が伝えようとしなくても
もう分かってるからいいよ

せっかくいい気分でいるんだから
その口閉じろよ
閉じた目のような傷口が
ある日ひらいて
目と目が合った

そしてすぐに
閉じてしまった


まなじりの端がひゅっと光り
猫と一緒に駆けていった
夜の車道を駆けていった
 ....
蛾か何かの最後尾が
視界の斜め上をかすめ逃げ去る場面、に似た
或いは、目尻の痒みにも似た
地下鉄の、蛍光灯の、黄緑色の、光芒の
消える寸前の瞬間と消えた直後の瞬間、との
交互 ....
ひたいに浮かぶ舟の上から
手をのばし 指に触れていき
水紋は
遠くへ遠くへひろがってゆく


とても大きな朝があり
どこかへ低く消えてゆく
建物の陰に残る光
開け放たれ ....
夜中

に・・・・・


ねごとをいうわたし


ねむりのあさいあなた

は・・・・・

「うん・・・・へえ・・・・」
へんじをする


ねむりのあさいあなたいがい
 ....
わたしはいつもそうだよ。 さてさて、と。三連休も今日で終わりですな。
俺は一ヶ月ぶりに本業の打ち合わせのため、東京を離れてました。
ずっと旅が人生のような暮らしをしていて思うことは、
自分の居場所を守ることも必要だが ....
また、浴槽にヘアピンを忘れた。
浅い位置で、小さな褐色が揺れてる。

やっぱり、まだ無理だ、私。
空を

どこまでも飛んでみるということを
振り返った視線の、端のほうの夢の中
ほんの少しの香りで、漂っている

今、この辺りで



いつのまにか、梯子がなくなっている
あの木の ....
夕方になると

俺を呼ぶ電話が入る

俺は真夜中のゴールキーパー

真夜中だけ

ゴールを守ることを許される


俺が守るのは

俺と俺の仲間達


夜になると気がふれ ....
はらはらほろり
あのひとが帰る
肩に降り積む雪のひとひら
ついてゆきたい
それはできない
せめても帰路の足跡を埋めて
なかったことにしておくれ

夜半の月
鏡の中に白い顔
黒髪の雲 ....
地へ
冷たい雨として
雪終えた空が
地へ
雪終えた空が
冷たい雨として



黄色く丸く
眺める
ショーウィンドウの
ウールの子供服の



の方角、の ....
回を重ねるごとに前説が長くなってるので
今日は手短にして、本分にとりかかるぞ。
その前に、水曜会さんからお手紙着いた。
髭bさんたら読まずに食べた、じゃ
渡世の義理が果たせないので、お返事 ....
ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。

ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。



だれかが歌ってる。
雨音のリズムに合わせて
しあわせそうに
しあわせそうな ....
ふわりと動くちからがある
雪にちらばる削られた木がある
布か機械かわからぬ四角を
抱きしめて眠るけものがいる
ふくろうの後ろ姿をした人が
朝の光に手をふっている



ふ ....
狼狼と遠く哭け

逆立つ体毛の針先に
銀の水滴をほとばしらせて
疾走する闇の底

毒毒
独独
激しく胸を打つ響き

叩き潰された虫の死骸
赤でも青でもない色に染まり

涙草  ....
アネモネの花 流れる小川に
足を浸して赤味差す小さな、ほのか
足先の揺れる水光り
長く尾を引く清流に
白竜の子 触れるという

ロング・ロング・ア・ゴー 昔話の
ロング・ロング・ア・ゴー ....
木々のはざまの灯をくぐり
遠い雨の声は届いて
うねりは低く道にほどけて
夜から夜へと紋をひろげる



冷たい翠が空につらなり
生きものはいないと告げている
灰のなかの白 ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして


少し
はぐれる


月の端を狙撃して
落ち ....
風上に立つ冬が
耳に届くすべての海を
耳鳴りに
します


遠く
遠くに
此処には無い海が
あるとして
それは遠くの
ずっと遠くに
此処には無い海が
あるとしても ....
足もとの道は
ひとつの石に揺れ動き
前方へ前方へと傾いて
歩むものを運びつづける
土の無い道をすぎ
灯の無い道をすぎ
何も無い道をすぎても



指が生まれ
点が ....
右へ左へ
そのカーブへ
踏み込んだブレーキの
深さだけで
越えて行く空間の
流れていく時間を

揺れること
その外側へ
死角に入り込んでは
動けない
行き先を告げる案内板の
そ ....
 
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
なみなみと ゆらゆら
ふあんていな みなもの ひかり
を かざす さらなる ひかり
からだの ひょうめんを なでてゆく わ

どこか ちきゅうの はしっこで
うちゅうを みながら
ういた ....
寒がりの猫の丸い背中
繋がった手と手の行方とポケットの中
氷面を渡る
ような
流れの中で目を閉じる


おーるうぇいず・こーるど、の
僕の足跡の
爪先が少しくぼんでいること
君は気 ....
細かな雪が
隙間なく降りそそいでいる
長く低い壁の向こうに
巨きな一本の老木があり
黒と銀にたたずんでいる



動きも音も雪のもので
老木は自身の他は持たぬまま
ただ ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モラ/___/___second- ふるる自由詩3*05-2-19
雪紙マイナス五度上の白詩人- 千月 話 ...自由詩8*05-2-19
ひびき- 木立 悟自由詩405-2-18
眠たいジャック- かのこ未詩・独白105-2-18
ノート(傷口)- 木立 悟未詩・独白2*05-2-17
擬態の森- A道化自由詩1005-2-15
ひたい- 木立 悟自由詩505-2-14
夜中- ふるる自由詩2*05-2-14
戦略負け。- かのこ未詩・独白105-2-14
現代詩フォーラム_ランダム道中千人斬り_其の五拾六〜其の七拾 ...- 熊髭b散文(批評 ...2005-2-13
4本目- かのこ自由詩105-2-13
いつか、忘れるという日のことを- 霜天自由詩1605-2-13
☆188_マヨナカノゴールキーパー_Ⅲ- 貴水 水 ...自由詩4*05-2-13
雪月花- 一筆自由詩4*05-2-13
黄、丸、釦、春- A道化自由詩7*05-2-12
現代詩フォーラム_ランダム道中千人斬り_其の四拾弐〜其の五拾 ...- 熊髭b散文(批評 ...1605-2-12
ドロップの歌。- かのこ自由詩205-2-12
ちから- 木立 悟自由詩305-2-11
銀狼- 一筆自由詩3*05-2-10
水辺の、ほのか- 千月 話 ...自由詩8*05-2-9
ノート(鏡夜)- 木立 悟自由詩205-2-9
真夜中の隅- 霜天自由詩1205-2-8
滅びる海- A道化自由詩905-2-8
光鉄指- 木立 悟自由詩105-2-7
そのカーブへ- 霜天自由詩205-2-7
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
さいぼう_の_かたまりは- 玉兎自由詩305-2-5
おーるうぇいず・こーるど- 霜天自由詩605-2-4
粒光季- 木立 悟自由詩505-2-4
なかよし- さち自由詩25*05-2-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189