雨が降る
雨落ちる
暗い空から
水落ちる

見ず聞こえる
見ずに聞く
言葉の嵐
こころの声

越えてゆく
越える山
からだ使って
山のぼる

病んでいる
悩んでいる ....
さらさらと
まとわりつくもの
ふりほどかずに
ねむる


首のまわり
言葉と鎧
うなじの角
避けられた 寝返り


粉より大きく
嘆きは浮かび
氷をほど ....
窓の縦線だけが
くっきりと濃く
あわあわと振れる宙
影の格子の濃さを嗅ぐ

遠くて近い
雑踏のざわめきは
緊迫する耳の内圧につれ
次第に弛緩し浮遊する

易しい無理を
口 ....
風が途切れ
銀は降り
野に鉱の手を
描きつづけている


冬の雨の指
砂と水滴
夜の右を
ついてくる光


階段は消えかけ
空を指し
夕暮れの匂いが
 ....
 臍ではない
 あなたの中心
 にむかって



水平なのに
ピアノに載せた
しゃぼんが滑りおちるのは
ふぞろいな黒鍵のせい
です、

です、を手焼きせんべいのようにぱちぱち ....
ポタリと
命の落ちる
道の上
アスファルトから
立つかげろう

コンクリートのすきま
小さな草が生えている
地下にしみた
血を吸って
ポタリと落ちた
命を吸って

屋 ....
もう、
なにものにも
負けませんように、
進んでいけますように、

雨あがりの空に
虹をみつけたら、わたし
いつの間にか呟いてた

誰に
言わされるでもなく
わたし、呟いてた ....
薄闇に沈む畳から身を起こし
ゆっくりと窓際に寄って立つと
部屋のなかのうちそこだけは
意外なほど明るい

こういう窓際というのは
明暗を分ける境界のようであり
しかも今の自分は暗 ....
雨音にかき消されて
声が届かない
思いの半分も
伝えられない
それでも
きみは
苛立ちもせず
静かに
雨が止むのを
待っている

「心が透けて見えたらね」

そんなの
きみ ....
夜中にひとり食パンをかじる
バターをつけないで
ジャムをつけないで
電気もつけない

冷蔵庫の前にしゃがんで
はみはみ
虫みたいに食べる


どこか外国から船に乗せられて
海をこ ....
お疲れさま♪

優しく声をかけたいのだけど
つい嫌味な言葉なんかを付け加えてしまう

どうしてなのかな

額に汗かいて努力したのはあなただし
わたしは洗い物とかしながら眺めていただけ
 ....
{画像=110515043203.jpg}

ぼくは夕方の景色が好きだ
建物に夕日が当たって輝き出す

 ( と直ぐに )

周辺の空気が藍色に染まり出す

 ( それでもまだ ) ....
世界中で170万人が死んで行く日々に寝たり起きたり仕事したりする
170万人が死んでいるから生きているのかとかそういう自覚は無く
かと言って140人ずつ増えて行く人間を育てる気も無いまま
眠たい ....
花で描かれ
置いていかれる
地獄に触れては
熱い耳たぶ
冬の冬の土を聴く


呼ぶ声は雨
冬と春の葉
水と夜の
はざま進む針


夜とは寸分違わぬ夜が
夜の隣に ....
昔に植えた
自慢の椰子を倒してくれという
七メートルほどあるトックリヤシモドキが四本
これから台風がくれば
隣の駐車場の人様の車の上にいつ倒れるかも知れないのが心配で
風の日はよく眠れないの ....
声高に叫べないから
文字の裏にスルリと隠す
ほとばしる感情をメタファーにゆだねて
苦く噛みしめる思いをほどいて昇華していく


そうやって幾つ言葉を散らしてきたのだろうか


押し黙 ....
誰もいない街で語るべきものなどあまり見あたらない。川に身を投げたいと思った。代わりに、持っていた新聞紙を放り投げた。コイが食べるのかもしれないと思った。そして夢を見た。持っていた笛を吹いた。誰も仕事な .... 牛込神楽の夜に帰りたいと思いました
新宿西口から練馬に向かうバスの中でそう思いました
氷屋がアイシーンと言う煙草を吸っていると言う
笑えない冗談を目の当たりにする下らない日常が
右斜線を通 ....
陶芸家の身(うつわ)はどうだい

いく筋も、寄せてはかえす指のとおりをつくってやった、朽ちるろくろのうえで、あたたかな心拍はいちどだけ濡れる、断層つづきの、ぬめる泥の顔で、柄でもないおかえり、兵馬 ....
  まんまるい
  月の照る夜に
  凍てた川を跨ぎ
  去ってしまった者へ



  まんまるい
  陽の照る朝に
  そこらじゅうの鏡に
  閉ざされた思いへ



 ....
はらっぱで
たばこにひをつけると

いきていくために
ひつようのないことばかり

どこまでも
ひろがっていく

けむりばかりが
どこまでも
手のひらが
土を打つ数
雨は聴きとどけ
遠去かる


短刀が
街の周囲を切り取り
顧みる場所さえなく
たたずんでいる


つづくようにと
想うだけですべて ....
眠れないオバケが僕を襲う
暗幕が強制的に教室を隠す
真っ暗闇のインスタントな森
ここはオバケ退治には効果なしだ

むしろ僕は 目が冴えてしまってる

眠れる子は 1,2,3でスヤスヤ
 ....
〈好き〉ってなんだろうね




わたしってさ
誰かを〈好き〉なったことってあるのかな

〈好き〉ってね
愛しているとは違うし

意外と精神的なものだったりして

Like ....
何も知らない思いでいると
理解すること自体がないままに満ちている
知識はいつも満たされているが
信じていたのは一体どんなことだったのか
たぶん 私は 何も考えていなかった
そこで 何も言 ....
履物を脱いだらきちんと揃えること
食事のときはちゃんと座ること

きちんと ちゃんと
口癖の祖母の跡

入ってきたドアの
でてゆくドアの
閉まりきらない姿が
あくまで悲しいのでなく
 ....
会社は休みだけれど
早起きをして
いつもとは逆方向の電車に乗り
潜水艦が停泊する港街に来ている
海岸にある公園で
安っぽい
ビデオの撮影現場を横目で見ながら
海に面したコーヒーショップに ....
盗んできた金庫を開けると
なかから小さな金庫が出て
そのまたさらに小さな金庫。
開けるたびに核心に近づくような
錯覚を覚えながら、
いまだに核が見えない。
何が入っているのかを
暴いてみ ....
電車
降りる駅の看板が動きだす

見る
睫毛の間に雨粒の影

晴れ
瓦屋根の隙間から雀がでてくる

気配
振りかえると自分の影

授業
突然教師がさしてくる

歩行
つ ....
{ルビ蜻蜓=とんぼ}の眼鏡は言う
「得た、と思ったとたん、うしなっている」
であるから、はなから何ももっちゃいない
少年は、青年になっていた。誰もが年を取る
今は
 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨あるがまま- シホ.N自由詩311-5-28
ひとつ_うつろい_Ⅳ- 木立 悟自由詩711-5-26
徹底する夜- シホ.N自由詩611-5-23
ひとつ_うつろい_Ⅲ- 木立 悟自由詩311-5-22
、_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩6*11-5-21
落下- シホ.N自由詩5*11-5-20
虹を願う- 千波 一 ...自由詩4*11-5-20
薫風- シホ.N自由詩311-5-18
Sound_of_rain・・・man- 花形新次自由詩5*11-5-18
深夜、食パン3枚- あまね自由詩3211-5-17
深紫のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-5-16
夕方、公園のベンチで_/_もう1つの生が始まる- beebee自由詩1411-5-15
別にまぁそんな事どうでもいいんだろうけど- 虹村 凌自由詩911-5-15
ひとつ_うつろい_Ⅱ- 木立 悟自由詩311-5-13
椰子- 乾 加津 ...自由詩11*11-5-13
囀り- 渡 ひろ ...自由詩20*11-5-12
どうしても変われない- 番田 自由詩211-5-12
死ねばいいのに- 虹村 凌自由詩711-5-9
ぞうけい_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩9*11-5-7
まんまる- 草野春心自由詩8*11-5-6
考えすぎの日々- 小川 葉自由詩8*11-5-6
ひとつ_うつろい- 木立 悟自由詩111-5-5
昼間のオバケと先生- subaru★自由詩4*11-5-5
託すひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*11-5-2
あるまどろみ- 番田 自由詩111-5-2
年老いたひと- 朧月自由詩311-5-2
横須賀にて- 花形新次自由詩4*11-5-2
マトリョーシカ- pur/cran自由詩2*11-5-1
ぼんやり- 殿岡秀秋自由詩511-5-1
林道の途中で- こしごえ自由詩5*11-5-1

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