筍が好物だったじいちゃんのお墓は竹に隠れて見えない

ぷにゅっと踏んだよウミウシを去りがたい海に別れを告げるため

ご先祖の霊はゲームをセーブして茄子に乗っかりゆっくり帰る

来年もここの ....
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
朝は聞こえず
雨は遠く
水平線の陽
かたわらの光


からだをつらぬくかがやきの芯
やわらかくやわらかく変わるかたち
滴の重さの鳥たちが
つまずきながら屋根をわたる

 ....
好きな人ならいません

信じられる人ならいません

「誰が正しいのですか」

と訊いた時に答えてくれる人も居ません


この空は遠く遠く限りなど見せてはくれません

ヒ ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
使い古された洗濯機から
排水ホースが引き抜かれた
水曜日の朝

子鬼だろうか
幽霊だろうか
革命 だろうか?

色落ちした青いシャツ
引き裂かれたピンクのハンカチ
絡まった男女の下 ....
つぎはぎの笑顔
目を閉じた笑顔
ひらくたびに変わり
ひとつ前のかたちに
重なりゆく笑顔


鳥のようなさよなら
午後の水たまりの道を飛ぶ
雲ひとつなく まばゆさもなく
 ....
硝子の車輪
木のからだ
眠るものの目
すぎゆく羅紗
散る花と花
車輪の内に
まわる一音
虹彩の舟


陽にあせた窓枠に幾つか浮かぶ
硝子の球の表面には
消えてしまっ ....
淡い色の
薄絹の
蕾の、開くのと
同じ音の
朝が開いて


アスファルトの
日向には、金の時が
日陰には、銀の時が
満ちて


ああ
もう
これ以上幸福には
 ....
寝床につく一歩手前で
眠ってしまった鈍色の子ら
夢のなかに置き忘れてきた
好きで好きでたまらないものを
とんでもない寝相のままさがしにいく



めざめてはねむり ふえてゆ ....
花に目をふせ
空を喰み
目の内の手に
空を聴く
花に 花に かたむく火
花に 花に したたる火



からだのどこかに揺れ育つ
ひとつの荊に耳すますとき
水の気配 ....
土に倒れた鉄の飾りに
剥がれた壁のかけらは積もり
錆の網目にふちどられてゆく


誰も住むことのない家が
はじめからそのために建てられたかのように
灰と緑にとけこんでいる
 ....
  星の夜には
空から銀糸が降りてくるという幻想を持って
  今は亡き
あの人と、あの人と、あの人と、あの子 と
日記のような会話をします。


瞬いた先から、雫が玉のように伝わって
 ....
ルール それを踊る君の背中に貼り付けて 君が気付くまで黙っていようか
崩れそうな足元で 歩き出すことを禁じてみようか 立ち止まれば 立ち止まるだけ
涙の落ちていく滑る頬 涙に映りこんだ月 その一枚 ....
海の底の火のような
風を花を歩むとき
わたしの横をすぎるひとが
空を指しては歌いはじめる


異なる時間が沈む草地に
生まれておいで 生まれておいでと
解けのこる雪 ....
 只今2:18a.m.、数分前に嫌な夢を見て目覚めてしまった。
 肌寒い為かその夢の為か、身体が、ベッドの上で震えている気がした。本当は震えてなんかいないのかもしれなかった、ただ、強張っているだ ....
ぼくは言葉を信じない
ぼくは論理を信じない

だれも答えなど
求めてはいない

言葉は記号でしかなく
論理はぬかるんだ
常識の上に
かろうじてその定型を
保っている

ぼくは君 ....
脱ぐときは背中から脱ぐ春近し


目薬のまばたき世界を巡りゆく


歯の奥の穴に詰め込む笑いかな


にやにやと胃がさげすむ日空は青


とどこおる想い手のひら解き ....
空は青く
冷たく痛く
腕を飛び去る


朝のまなじり
切るように
音は音の手を振り上げる


手の甲を踏み
空へと至る
光の響きは絶えることなく
かすかに腕を震 ....
バード!
その飛び立つ瞬間の
美しい記憶が頼り
二度とは同じ羽を広げず
同じ飛び方をしない
美しい記憶が頼り

そして僕らは
いつもこんな平原をさまよう時
とてもとても
ジェリービ ....
家系ラーメンの発祥の店
磯子にある本家の店に入った
カウンターへ座るとすぐに
厨房の中で夫婦喧嘩が始った
店主が昼飯に選んだ店屋物
奥方がうどんとそばを間違えたらしい
奥方に怒声を浴びせな ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
中庭に緑の影を落とすのは独りのために建てられた家



階段と蔦からむ窓ゆらす音めぐりめぐる手すがた持たぬ手



門と門くぐる者なき中庭に降る雨のよな鳥たちの影


 ....
あ、


ああ、
陽光が、
陽光が、
私を、
する、


陽光で、
飽和してゆく、
ひとつのわたしの肺胞、
ひとつひとつのわたしの肺胞が、
春を、
春を、吹き ....
らんらんらん と いうほどではなく
ふんふんふん と いうくらいの
ちいさな
ちいさな
おうえんかが
こころのなかで なってます
たぶん
かあさんの こもりうたのこえで
 堆積する僕らの羽で世界は作られるという話。


リノリウムの床を滑らない上履きの爪先
ゴム製の高音が窓に当たる
スーパーボールの見えない躍動
それが、君らの証しだ。 そして


 ....
原に舞う少女の肩に髪の毛に見えない蛇がうずくまる午後



くずおれた樹と鉄塔は野に沈み過ぎゆくものの夢をみている



花ひとつ口に含んでまた戻し蛇と少女の無言のくち ....
{引用= 1935年、文化人類学者のキルトン・スチュアート博士は、マレー半島に住む先住民族『セマイ族』の調査を行なったところ、彼らは独自の方法を使って、夢をコントロールしている事が明らかになった。そし .... 戸口に見えない花がいて
あわてて扉をあける夢を
幾度も幾度も見たあとに
切り忘れた爪を思い出す



床に置かれた硝子の内には
水の影が流れている
割れた鏡に映る横顔
 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さようなら- ふるる短歌3*05-5-10
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
遠く_銀に- 木立 悟自由詩3*05-5-9
欲求- 蝶番 灯自由詩405-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
ありふれた日常と見たことのない世界- 千月 話 ...自由詩3*05-5-7
花を負う- 木立 悟自由詩305-5-6
降り来る言葉_XIX- 木立 悟自由詩205-5-3
- A道化自由詩405-5-3
_ノート(さがしに)- 木立 悟未詩・独白405-5-2
ひとくちの- 木立 悟自由詩3*05-4-29
振景- 木立 悟自由詩405-4-27
金曜の星夜_土曜の月夜- 千月 話 ...自由詩11*05-4-26
ルール- 霜天自由詩205-4-26
原と道(すぎゆくひと)- 木立 悟自由詩505-4-25
日々の垂れ流し20050425.真夜中の、洗濯物由来の幸福- A道化散文(批評 ...205-4-25
言葉の視線- 043BLUE自由詩4*05-4-24
春のからだ- 木立 悟俳句805-4-21
輝飛- 木立 悟自由詩1*05-4-20
バード- 純太自由詩4*05-4-19
本家ラーメン屋- 純太自由詩4*05-4-19
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
廃園- 木立 悟短歌605-4-18
春浴- A道化自由詩805-4-18
うたごえ- さち自由詩505-4-17
堆積する、あらゆる羽で世界は作られる- 千月 話 ...自由詩11*05-4-15
ノート(姫と蛇)- 木立 悟短歌705-4-15
【家庭の詩学】_#5_「エス」のはなし- 043BLUE散文(批評 ...9*05-4-14
双雨花- 木立 悟自由詩405-4-13

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