うすめられ 重い
緑の水
咽の狭さ
滴の擦る音


昼の天体
気づかれぬ祭
諌める仕草に揺れる
河口が海へ捧げる花


けむり ざわめき
あふれ出る影
 ....
橋をくぐる橋の向こうに
ひとつおきに壊れた灯があり
ひとつおきに鳥の背を射る


青のなかの金
金のなかの青
朝に昼に 夢をめくり
めくりめくり 剥がれ落ちる

 ....
幾度も幾度も
二重を拭く
ぬぐうたびに
三重になる
星の生まれの
道すじになる


水を進む見えないもの
飛沫が花を描き
すぐに消える
すぐにすぐに
消えてゆく ....
目に映る目
わたしの目
わたしを見ない目

片方の帰路
世界は座る
金と緑

光のなかの暗さに手を染め
窓の奥の星に触れ
重なり飛び去る 灰のはざま

崖に ....
火に話しかけて
(夜の原のうつせみ)
応えはなく
空は硬く鳴る


花が降りてきては飛び去る
鳥は川を下る
無言がかがやき
鳥のあとを追う


花の楽器 ....
夜の二階の窓の外
自分に似たかたちが拍手している
何を称えているのか
窓を開けてみると誰もいない
閉めるとまた
拍手しはじめた










 ....
誰も運転していない車に
もの凄い速さで連れ去られている
道の両側の壁にぶつかりつづける
曲がり角が見えてくる
道は祭で埋まっている
車はまだ 止まろうとしない
車 ....
風が止まり
青と黄の番
見えた川底
水鳥体操
径のくまどり
寝不足まつり
しんとした空
めくる緑は
目んたま経由
耳のはら行き






 ....
空き地がなくなり
見えない花火
曇り空の下
音だけの花火

大きな建物のまわりの草は
花も花火も見たことがない
自分のからだの奥の奥に
花があるとは知るよしもない ....
髪を切る音
霧に落ちる道
羽と火の音
氷の船


高く奇妙な階段の家
ある日消えたあとの空地を
ひとつふたつすぎてゆく声
影のなかをすぎる影


海に沈みか ....
ここにいると
ここでなくなる
踏み出すたびに
空に海になる
ここでもいいし
どこへでもいい
見つかるものはいつか見つかり
見つからないものは見つからない
ここ ....
階段で倒れた人
思うのは誰のこと
目を閉じたその顔


道を飛べない車と
何もできない人々
どうでもいいざわめき


音は去り ぞろぞろ
雨のなか元の居場 ....
あめあがり ゆ
あめあがり ゆ
つきだした くちびる

ひとしずく なめるうちに
また屋根が
さわがしい

ながれおち ん
ながれおち ん
のどつたう ん ....
がいこくのなまえ
いそがしいね
がいこくのなまえ

どこにいたの
どこからきたの
がいこくのなまえ

たくさんでてくる
はやしのようになる
がいこくのな ....
しかること
どなること
うつろでっしゃろ
うつろでっしゃろ

よわいものにばかり
つよくあること
うつろでっしゃろ
うつろでっしゃろ

めがおよいで
い ....
写真にうつっている僕は

満面の笑みでカメラを見つめていた

でもそれは過去の遺物

その写真にライターで火をつけて

灰皿になげすてる

今なら言えることは

昨日は言えなか ....
はいいろさん
はいいろさん
青の粒はよん
なついろさん


声がはねる
声の水
ぬれた足跡
てさぐりの音


かげろう しんきろう
はじめました
昼の ....
白い車
黒い車
自転車


集まる人
集まる子
夏休みのはじめの日


煙 火 涙 帰る足音
最後まで来ない
赤い車










 ....
だれもいないまち
コンビニしかない
だれもいないまち

だれもいないよる
コンビニのあかり
だれもいないよる

らぢおたいそう
コンビニのあとち
らぢおたいそ ....
ぱらり
街が消えた


ファンファーレ
華やかな 種明かし


けれど 見る人もまた
消えてしまった
にても やいても
おなじかたち

かつて
とんでいたかたち

おいしいかどうか
しらないかたち

わたしのなかで
はばたくかたち





 ....
ふるいたてものが
なくなることになって
なかのものをそとにだしたら
たてものがうまってみえなくなった


たてものが
ないているようだった






 ....
うなり 波
粒のあつまり
粉の道と坂
星と指の跡


灰に鉛に明るい日
鏡の後ろを歩いている
鳥の背が
曲がり角の露光をまとう


空に鉄の到く静けさ
水 ....
このからだをすぎるものらの
なんとせわしく弱いことか


流木が凍り
骨の道に沿う


いくら望んでも
いくら願っても
手のひらより大きくなることはない
 ....
すぎるものが
激しく影を投げ捨ててゆく
そのままをそのままに伝えぬための
激しい縦の音がつづく


暗い虫が空を突き
風は夜明けよりもわずかに明るい
光は曇をふりか ....
名前を持つものから離れ
河口に立ち並ぶ
数億年の牙を見つめる
雨の光 灯の光
また 雨の光


早い時計
地平線
昼の雷
流れつく音
どこか欠けて


 ....
やわらかな境いめに群がる匙
花の音に廻る匙


額と背 二つの灯
ふいに冷える頬
小さな天体の陰


三つの雨のはざまの静けさ
遊具に残るしずくのなかを ....
水を巡るたび
水は遠くなる
粉と粒 途切れ途切れの
真昼の声


岩と鐘
傾きが集まる野
見つからない 草色の器
見つからない


わたし 電飾
惑い 召喚
 ....
ひかりたからか
からか からか
穂の息ひそめ
言の火ふらす


窓のふくらみ
煉瓦の道
こだまする影
屋根に立つ影


風のなか揺るがぬ星や星
足の指がつ ....
窓に映る窓 沈む窓
手首から土
幾度もひらく
白く小さな花火のはじまり


光なく光ある
言葉の淵の舞をすぎ
針を静かにつつむ手のひら


大きな銀の鳥
唱と踊 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はずれ_ひかり- 木立 悟自由詩409-6-20
火_目_飛- 木立 悟自由詩509-6-17
声と花- 木立 悟自由詩209-6-12
ひかり_かすか- 木立 悟自由詩309-6-8
影と手のひら- 木立 悟自由詩409-6-3
ノート(46Y.5・27)- 木立 悟自由詩309-5-31
ノート(くるま)- 木立 悟自由詩109-5-30
ノート(ひるすぎ)- 木立 悟自由詩109-5-30
ノート(はな)- 木立 悟自由詩1*09-5-30
午穂- 木立 悟自由詩409-5-29
ノート(ここでもある何処かへ)- 木立 悟自由詩109-5-29
ノート(かいだん)- 木立 悟自由詩2*09-5-29
ノート(あめ_)- 木立 悟自由詩209-5-28
ノート(がいこく)- 木立 悟自由詩209-5-28
ノート(長)- 木立 悟自由詩1*09-5-28
過去の遺物- こめ自由詩1609-5-28
ノート(ぢべた)- 木立 悟自由詩209-5-27
ノート(火事_)- 木立 悟自由詩109-5-27
ノート(誰も)- 木立 悟自由詩1*09-5-27
ノート(手品_)- 木立 悟自由詩109-5-26
ノート(てばさき)- 木立 悟自由詩109-5-26
ノート(たてもの)- 木立 悟自由詩1*09-5-26
ノート(偽りと陽)- 木立 悟自由詩209-5-23
ひかりふる- 木立 悟自由詩409-5-22
辺の音- 木立 悟自由詩209-5-18
夜へゆく波- 木立 悟自由詩309-5-15
午後と蛍- 木立 悟自由詩309-5-12
真上から- 木立 悟自由詩309-5-11
降り来る言葉_XLII- 木立 悟自由詩709-5-9
銀羽- 木立 悟自由詩409-5-7

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