滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある

つい今しがたも、
昨日も、 ....
水に挿されたくちばしが
海を海へ引き寄せている
己れの舞を舞うものにあふれる


帳も 色も
響きを奪われ
なお鳴り響く


ひきちぎられた
半分に満たない
紙と鉛 ....
嘘つきはもとめるように口を開く、
だから石を入れて縫いつけた。




キスしたければ唇のように目をあけてぼくを受け入れて噛んで。




さあ泣 ....
声の名残りが
短く重なり
雨と雨の手
屋根に眠る手


甲をめぐる
ひとつの羽
道はかわき
風は糸に寄りかかる


見えない刃と刃がすれちがい
音だけが回り 残さ ....
空に埋もれた巨きな鳥を
指でたたいて確かめる音
少し傾いだ雨になる


片足を尾のように動かして
屋根の音を追っている
何もない日の生きものの笛


水のなかで抱く ....
午後の手を夜にするもの流れ落ち月と灯の影ふちどる熱さ



羽のうた夜と火のうた見張るよに双子のはざまを埋める海鳥



のばされた指の遠さに星は消え波をつらぬく矢は燃え上 ....
窓の外から落ちた緑が
床に白く焼きついて言う
おまえはここから
進んではいけない


線に阻まれ
家をさまよい
見たことのない部屋に着き
水の流れと粒を聴く


舟 ....
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
枯れた朝顔に巻き取られてゆく昨日

遅い昼寝から目覚めたくない

風鈴が溶かす熱

大人に成り過ぎた私には

もう新学期は来ないのに
短く撓んだ橋があり
歩いても歩いても
向こう側につかない
ひとつの巨きな魚の影が
川底の蒼い建物に落ち
頭でもあり尾でもある尾が
無数の泡の影を束ねている



吼え声 ....
沈む地と{ルビ曲輪=くるわ}を
音は巡る
尽きぬかげろう
止まぬ流れ


光より遅いものたちの
さざめきとかしわ手を聴いている
手のひらから手のひらへ
指から指へこぼ ....
  (青い地球、その――
  アーサー・C・クラーク、
  君の書いた「幼年期の終り」だが
  ヤベー、、の書いちまったな。
  元ネタはCIAか? NSAか? あん?
  ――いや。たぶん ....
蛇に絡まれている。
もともとは、
蛇から少し離れて歩いていたのだが、
そうすると蛇が拗ねるので、
またいつものように、
蛇に絡まって歩くことになった。

 ....
じぶんだいすき言動のフ一致つつくきにもなれないスイッチ。



じぶんのきらいはひとに押し付け人格改造あきたらっぽい。



都合の悪いことは記憶の彼方 ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める

気ままな
散歩の途中で

緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ

 ....
火と花と手
小さな胸
火は花は手


風と声が水になり
窓の外を流れている
音の影は 鳥に分かれる


古い息が聞こえくる
指に触れて 景は走る
何かから逃れようと振り ....
らうあ らうあ
翳りの帆
道を泳ぐ道を読む


悲しさになると
消える悲しさ
空と水をつなぐ坂


そばだてた耳が唱になり
影を踏まない影の足もと
ほころびをひとつ ....
雨粒の滑り出す夜間
光りの集いに誘われて
虜は踊る

はためかす羽の美しさは束の間
秒針だけが見届ける
華麗なまでの毒牙

瞳を流し
甘い罠を香らせ
一夜を
蜘蛛に捧げたなら
瞼に焼き尽くほどの毒で
 ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
雨と晴れをくりかえし
建物はまた高くなる
いつのまにか空は細く
うたは縦に縦に流れ
震えと響きははざまを覆い
異なる風の種が降る
いつか道の涙から
小さくひらくかたちが現われ ....
三度に分けて呑み干す光
その日かぎりの地図にこぼれ
街はひとつ低くなる
空き地は碧くたなびいてゆく


わずかに曇った風が吹き
ふところに涼しく正座している
頬を染め 空を ....
べれいれん…だなんて
あのひとが新聞に目を落としたまま
ひとりごとを言ったような

ヴァンヘイレンがどうしたのだなんて
おまぬけな返事をしてしまった
わたし

べ平連
ベトナムに平和 ....
内に外に転がる音の
離れてもなお近しい音の
ふさふさとした
柔毛の音の


遠さは鼻先のまま香り
同じ色の大きさに降り
布をくぐる
まぶしい輪唱


ある日どこかで ....
ひさしぶりに 朗読なんか しちゃったの
なんとなくね、賢治を読みたくなったから
『注文の多い料理店』
こわいね。こわいね。こわい話だね
だから 思いっきり こわぁく読んだ

結構体力いるか ....
蝶のかたちの光の前に
家より大きな花があり
ひとりの影を映していた


小鳥は話しかけた
誰にも届かなかった
道につもりつづけた


同じ姿と響きを持ち
確かに共に居たも ....
暑い
ていうか暑い
夏に鹿児島で観光
無謀

薩摩半島まで行って
池田湖でクルージング
開聞岳を眺めたり
長崎鼻という薩摩半島の最南端も行ったけど
眩しすぎ
暑くてもうどうでもいい ....
ばびゅーんと飛行機で
鹿児島県へ行ってきました

鹿児島県の姶良町というところでした
すこし山の方へ上った周りは農家ばかりのところ
坂道多し

ダンナのおばあちゃんちにお世話になりました ....
いのちは
大観衆に埋められた
ステージの上で
歌いたがっている
鳴り止まない拍手を浴びたくて

いのちは
気を失うほど
ビールをとことん
飲みたがっている
みんなを笑わせ
喜ばし ....
目を閉じ
骨を確かめる
歯のかたち
牙のかたちを確かめる


地平線まで
指はのびる
ひらいた骨が
永さを失くした海を奏でる


あらゆる証書が
毛虫のようにうご ....
雨がひらき
匂いは昇る
あたたかく 甘く
光になる


白い歯車
心をまわし
雲の映らぬ涙になる


手のひらの空に繰りかえし
現われては消え 叫ぶもの
二分きざ ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の軋み_★- atsuchan69自由詩11*07-8-19
ノート(夜と水)- 木立 悟自由詩307-8-18
「_溺れる魚はきみかもしれない。_」- PULL.短歌8*07-8-18
甲とうた- 木立 悟自由詩307-8-18
ノート(夜へ_ひとり)- 木立 悟自由詩807-8-14
はじまりと双子- 木立 悟短歌707-8-13
みどり_ひびき_Ⅱ- 木立 悟自由詩207-8-13
「_おちんちん電車。_」- PULL.自由詩8*07-8-10
八月三十二日- 衿野果歩自由詩3*07-8-10
ノート(橋)- 木立 悟未詩・独白4+07-8-10
熱とゆらぎ- 木立 悟自由詩307-8-10
灼熱の盆帰り- atsuchan69自由詩5*07-8-9
「_へびかゑる。_」- PULL.自由詩4*07-8-9
「_すいっちのふいっち。_」- PULL.短歌3*07-8-8
ただいまを言うように- Porter自由詩29*07-8-8
降り来る言葉_XXXII- 木立 悟自由詩407-8-6
ノート(昼)- 木立 悟自由詩807-8-5
想撮空間「いきもの」より〜スパイダー〜- 見崎 光携帯写真+ ...3*07-8-5
夜中- 唐草フウ未詩・独白8*07-8-5
ノート(花)- 木立 悟自由詩407-8-4
数と光- 木立 悟自由詩607-8-4
ラブアンドピース- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-8-2
みどり_双つ- 木立 悟自由詩707-8-2
葛藤- 池中茉莉 ...自由詩2*07-8-2
ひとつ_夜に- 木立 悟自由詩407-7-31
鹿児島へ行った_観光編- ふるる自由詩10*07-7-30
鹿児島へ行った_おばあちゃんち編- ふるる自由詩8*07-7-30
いのち- 乱太郎自由詩21*07-7-29
ノート(火と自乗)- 木立 悟自由詩707-7-28
夜のころも- 木立 悟自由詩1007-7-27

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