岩に囲まれた
岩が叫ぶ
陽は圧され
少し 撓む


塔よりわずかに高いところに
見えないものの軌跡が残り
何処よりも早く暮れてゆく
音けす音を撒きながら


 ....
檻の中に見た
いなかった 誰も そこには
強く吹いた 風は
思いを 私から 奪った
夜の中を 私は歩いた
遠い喫茶を 目指して 歩いた


そこには 誰かが いるはずだと
私は  ....
誰もいない部屋で
見ているのは 一体 誰なのか
私は わからない だけど 一人
風を いつも 感じている

私は自分を知る
暗闇の中で確かなものを手にする
打ち寄せる肌寒い風に
い ....
私は一人
考える 見えない 何かを
たたずむ私は一体誰だろう
そして 解らないけれど遠くにはいなかった


私は眠る
流れていく そして やがて私は
私の中で信じた
幻の世界を  ....
何にもない世界で寝転がれば風が気持ち良かった
どこにいたって私はいつもそう思ってた
息を切らしながら その流れ出ていく 風の中で
いったい 私は どこに 流れていくのだろう


人は過 ....
写真とは
干乾びた
製造工場の正門の
錆びたポストに居つく手紙の重さで
天を劈く煙突の
かたちを得たけむりが笑っているようなもの
めくれば
白い鍵穴もかすむ季節に
「どこにもいけない」 ....
条約に区切られた海域が
虚無の方角を 指し示す
卑小な 国力を 指し示す
防波堤の冷たい石組みだけが
血塗られた記憶を表面に現した


飛行機の墜落した 場所に
いくつもの 石碑が ....
年が改め 日常の
また、人との関わりで
いやでも心を開いてゆく


改めて心を開き
また心に思うところを語り、
心に暖かな気持ちを抱き
また今年も生きて行く


何度でも心を ....
雑草もいなくなって
剥き出しの岩肌を
木枯らしにさらけ出して
底冷えする意地悪さに耐える
荒れ果てた大地の上に
白く化粧を施した
柔らかな新雪が
みんなで手を携えて
降り積もってい ....
俺が就職さえすれば
丸く収まると思ってた
独立して生計を立て
両親の負担を減らせば
慢性化したヒステリーも
欠落したデリカシーも
居心地の悪い我が家の
何もかもすべてが
丸く収まると思 ....
もろくずれるようで
なみだもろくなく
ただようばかおも
しろくもろくやわらかくひかるしろへ





(2011・1・2mixi)
無料で優しさ振りまいて
存在示す自分

有料で優しさ受け取って
必死に作り笑い

生きてく中で生まれたズレが
生きてる事を証明している

無断で優しさ押し付けて
意味をつける自分
 ....
陽光の糖度が上がり口のなかさらに甘くなれさらに甘くなれ



つぼみには蝶の群れただ渦の群れ細い林のざわめきの群れ



一本の指に龍の火かがやいて通路も爪もはばた ....
自らの終わり知らぬほど咆哮し余りし皮を刻み喰み吐く



引き摺るを引き摺りてなお引き摺りて男の無能ほとばしりゆく



洗濯機街の道は皆洗濯機洗うふりして光を奪う
 ....
嫌なこと月に翳して浄化する眠れない夜に行う作業

連なった雲を眺めて君想う愛の行方を知りたくなった

モザイクではっきりしない関係を演じ続けた疲れた二人

暗くなり屋根裏部屋で運動会赤組白 ....
無限の世界が流れていくのを知る。無限の何でもない世界がただ淡々と流れていく。日本の宇宙開発は成功だったのだろうかと思わされる。金星の軌道に乗せられなかった探査機に関しての失敗談が説き伏せられている .... やせることにしました
夜も昼も
私の体は、重たい気がします

持っているものも これから
持とうとするものも 少しばかり多すぎるから

知らぬ間に
体にたまった/たまる澱は、いつまでも ....
風はとても強すぎるよう。ローラースケートやスケートボードを押して坂を下っていた頃は、とても元気なものだったと思う。今でもそんなことをすることは可能だけれど、そんなことをしたとしても、恋愛のように夢中に .... 雪に沈んだ境界を越え
ひとつの足跡が響いている
野と原を野と原へつなぎながら
冬のむらさきは照らされてゆく


ひもとかれ
ただそのままの土が冷え
空へ 息を吹きかける ....
寅から兎へ

ひきつぎはぎ

はずれはぐれさき

けなげでありたく

ゆがみのたえられないおもさを捨て

あけまして
おめでたく候
2011







(2011・1・1mixi)
友達とビールを飲む
突然そこにいるのがいやになる
話していて楽しかったけれど
話題がぼくからそれると
組になって話す人達のなかで
ぼくだけ話し相手がなくなり
夜空に
七分咲きの花の群の
 ....
即興演奏の融合した空がこのからだで倍音を
発する。満月の銀の弦が冷たく光る。
目を瞑った先に見える映日果が上映される
夕べに伝言する蝙蝠の光子は
舞台裏で旋回し観客には映らない。いつも
 ....
ここには誰もいなかった
道を 歩いて 通り過ぎていく
誰が 自分であることなど 自分に 思うだろうか
木の葉である 自分自身を そこで 思うのだろう
そうして 杖をつき 次の場所に 向かっ ....
大きな森の
地面に降りた
耳をすますと
聴こえるのは新しい年の風

さて、街の写真館では
カメラが売られていた
フィルムもそのまま
何が写っているのかは
謎のまま

さて、飛行機 ....
雪うさぎ空の城壁うち砕く



目から目へ熱の{ルビ帷子=かたびら}奮えたつ



風の層やわらかな{ルビ襞=ひだ}たなびかす



濡れ雪の縦すじ仄か残り ....
赤いもの何も見えずに赤いもの



削るたびやわらかなもの焦がしゆく



保つ人五七五さえ保てぬか



はからずも何も無いこと晒したり



死 ....
ぼくが生まれた日
今年のように
雪が物憂く降っていた
崩れかけた柱の根
巻き上げる夢の枝先

曇った窓に頬杖つくと
埋もれる氷の柱が
幾本も並んでいた
ぼくは泣かなかったけれど
指 ....
なぜこんなにんげんなんだろう

ソファに寝転んであくびをしている

涙がとまらなくなった

あっ、悲しいんだ俺、そう思った

こころあたりはある

あるのだろうか

それじたいも犯人ではないようだった ....
あしもと

ひきつづき

にごりつづけ

だくてん

゛゛゛゛゛ゆく





(2010・12・31mixi大みそか)
凍てつく空に願いを返そう
祈るばかりの人は無力で
時に木枯らしに踊らされる
木の葉より軽い
その存在の軽さは
ただ空しい


悲しい歌ばかり歌っていたら
楽しい気持ちを忘れたよ
最 ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
道の終わり- 木立 悟自由詩311-1-7
あなた- 番田 自由詩211-1-7
日曜日- 番田 自由詩2+11-1-6
印象- 番田 自由詩111-1-6
ある故郷- 番田 自由詩211-1-5
ふぉとぐらふぃっく_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩15*11-1-4
堤防- 番田 自由詩411-1-4
雪だるまの心- ……とあ ...自由詩7*11-1-3
大地- 寒雪自由詩311-1-3
呪詛- セガール ...自由詩3+11-1-3
しろ- 阿ト理恵携帯写真+ ...5*11-1-3
悪魔が混ざってる- 逆鱗社長自由詩311-1-3
ひかり_へだたり- 木立 悟短歌311-1-2
ノート(火と呪い)- 木立 悟短歌311-1-2
眠れない夜- 夏川ゆう短歌111-1-2
仮想と現実- 番田 自由詩211-1-2
抱負- 月乃助自由詩22*11-1-2
正月の街の幻想- 番田 自由詩211-1-2
朝と声- 木立 悟自由詩511-1-1
あいさつ- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*11-1-1
居場所- 殿岡秀秋自由詩611-1-1
秋の回旋塔- こしごえ自由詩5*11-1-1
背もたれ- 番田 自由詩211-1-1
大きな森- ふるる自由詩9*11-1-1
ノート(冬境)- 木立 悟俳句111-1-1
ノート(冬忌)- 木立 悟川柳111-1-1
ぼくの生まれた日- オイタル自由詩12*10-12-31
悲しいんだ俺- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-12-31
ざらり- 阿ト理恵携帯写真+ ...3*10-12-31
新しい年に- さき自由詩410-12-31

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