ほんとうは
レンジであたためなんてとんでもない
だーくな箱の中にとじこめて
ボタンを何回かピッピピッピ押して
なにかされるんです
ひきつって声も出ないたぶん食べものが狂い死んで
あたためら ....
満ちては落ちる
満ちては落ちる
何も何も
示さぬいかずち


此処ではない
何処でもない
歩き歩く
踏めるものをゆく


蝶の寄り付かない花々を
蜘蛛を殺 ....
みんな、この瞬間を待っていたんだよね

アナウンスに促され彼がリンクへ登場すれば
黄色い歓声とともにスタンドのあちこちでロシア国旗が打ち振られ

う〜む、ここって日本だよね

高田馬場で ....
『アルマジロの歌』


ケダモノでいるのがヤになって


鎧を脱ぎ捨てたアルマジロ


その背に無数の矢を突き立てて


ヤツはのそのそと歩く


痛みは戻った

 ....
『明日へ』


ポケットの中にひとつだけ残った

飴玉のような恋心

空っぽの心にアルコールを入れて

ただひとり月灯りの街を行く

失ったもの

まだ持ってるもの
 ....
水に噛まれ
午後に噛まれ
音は深く
さらに深く


首輪をちぎり
血の手形をまとい
空へ空へ持ち上がる径
棄てられた営みのかたわらをゆく


冬へ降る冬
 ....
まだ読んでるライト・ヴァース関係。
とはいえ、ライト・ヴァース関係の本は前回読んだ二冊しかないので、アメリカの詩ってことで検索・予約しまして、色々借りてきました。

『アメリカ詩の世界 成立から ....
ひとしきり 遊んだあとに娘は 
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。

本の入っていた段ボールの空き箱を指さして

ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている

せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
進むべき道を
間違えてはならないのはわかっています

やりたいことがあります

自分のやりたいことをするために行く学校の実力と
自分の実力が大きくかけ離れているのも知っています
 ....
ゆうるりとただゆうるりとそそがれる刃から青とどろく夕べ




五の橋も四の橋もまた傾きぬ異なる生の軋みあう街




壁ひとつ扉のひとつも越えられぬこ ....
破けども破けども澄む紙の橋



前からもまた前からも冬は来る



零時すぎ雨鳴らす雨踏み外す



ばね壊しばね上下する遺棄の庭



何と ....
小学校から家に帰ると
母の店に勤める悦ちゃんが来ている
兄たちは学校からまだ帰らない
今のうちに二人で遊ぼう
きっと楽しい時間になるだろう
ぼくはランドセルを投げだす
悦ちゃんは少年少女世 ....
焦げついた喉の奥に最も暗い夜がある

野犬逹が吠える
それは肺のもっと奥の方

何処か雲で霞みがかる月

歌いだせば
全ては煙のように這いで

誰の耳に入ることもない
それは誰に ....
ゆっくり
ゆっくり廻ってはいるが
いくつもの次元を孕んでは吐く

ぷいと吐かれたものたちは
孕んだ種子をふりかえってみるが
そのうしろでひろがる樹海にたちすくむ
透明なスプーンのようにへ ....
 
 
僕の名前の近くに
誰か立っていた
漢和辞典を忙しそうにめくっていた
若い頃の父だった

僕の名前は祖父がつけてくれた
父はぼくの出産に立ち会わなかった
そういう時代ではなかっ ....
忘れては夏の水底のぞきこみまばたく広さまばたく遠さ



無音から無音に至る無音には尽きた灯の色ただ打ち寄せる



激しくも涼しき雨を走り抜け糸ぬぎ捨てる ....
白と黒が
澄んで灰となり
風に回り
風に旋る


皆たなびき
布にくるまり
渇いたまま
濡れている


風のひとつが
曇に触れるひとつを見ている
着 ....
なんか冷たい物が背中に当たった
冷凍林檎
ソレは自分の心だった
水分が凍って
膨張しているから
綺麗な赤が鈍くなってて
焦った
だって冷たいんだもの
それでも齧って
だれか食べて
 ....
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
雨を収めた油燈を持ち
光の先を追っている
呼吸の近く 銀は増し
振り向くたびに水は映え
標と標の会話をふちどる


沈む沈む
水は遠く 地も遠い
話しながら髪留め ....
※アメリカのライト・ヴァースの経緯については「ライト・ヴァース雑感2」をお読みください。→https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=215625


こちら、 ....
雨が光のように鳴り
つぼみの冠を流れおちる
隔て 隔てられ 近づく咽
咽の上の咽
震える糸


不安を呑み
さらに渇き
片目を閉じる
降るものは降る
 ....
わたしはどこにもいません
だからどこにでもいるのです
わからないまま
刻みつづけているのです
灰が灰に手を回し
車輪のように夜になる
波が生まれ波を追う
鏡の裏に降りつもる
見えない星を聴いている


海を指す道
影の筆
水わたる光
夜を夜へ運ぶ手のひら ....
ブブゼラという字が既に騒がしい



しかめつら東大仏文それなりに



批評屋の作品集見て大笑い



ハイボール薄めりゃいいのか炭酸詐欺


 ....
さよならもいえないのに、

ありがとうなんて

いっていいのかな。


わたしたちのじかんは

ながかったけど、

またあいたいな。


ゆがんじゃったけど、

そばに ....
「織姫、彦星」

一、

年に一度の逢瀬の日だと地上が先に盛り上がってしまい、天上の二人は今ひとつ盛り上がれない。


二、

毎年「あの時の子よ」と織姫は子供を連れて来るが、ど ....
去年のいまごろ
子供が拾ってきて
ミルクを与え
病気だった目に
抗菌の人間の目薬を差してやって
鼻水拭いてやって
お尻拭いてやって
おトイレおしえて
ゲロも掃除して
一緒の部屋に寝て ....
誰にも迷惑かけないで
当たり障りのない方向で
車内の携帯電話は捨てて
社内の恋愛報道はスプレーで駆除
噂する奴等は
永遠に改心しないから
ガムテープで止めちゃって
ぐるぐる巻きに ....
砂木さんのおすすめリスト(5644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レンジ電子_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩8*10-8-11
めぐり_きざし- 木立 悟自由詩310-8-10
This_is_loveのひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*10-8-9
『アルマジロの歌』- なごまる自由詩3*10-8-8
『明日へ』- なごまる自由詩2*10-8-8
めぐり_ひかる- 木立 悟自由詩410-8-7
ライト・ヴァース雑感_その2- ふるる散文(批評 ...15+*10-8-6
箱入り猫娘- N.K.自由詩6*10-8-6
わたしと__せめて- 乾 加津 ...自由詩16*10-8-5
進路- セルフレ ...自由詩2*10-8-4
めぐり_ふたつ- 木立 悟短歌510-8-4
獣震夜(業とひまわり)- 木立 悟俳句310-8-2
焼かれすぎた胸のフライパン- 殿岡秀秋自由詩410-8-1
誰にも見えぬ夜- 瑠王自由詩7*10-8-1
回転扉- 乾 加津 ...自由詩3*10-7-31
名前- たもつ自由詩310-7-31
めぐり_ひびく- 木立 悟短歌510-7-30
めぐり_ひまわり- 木立 悟自由詩210-7-30
アップルフェイク- 秋也自由詩310-7-30
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
めぐり_はじまり- 木立 悟自由詩610-7-25
ライト・ヴァース雑感- ふるる散文(批評 ...20+*10-7-22
めぐりのうた- 木立 悟自由詩310-7-18
ノート(岩像)- 木立 悟自由詩210-7-11
ひとつ_めぐり_Ⅲ- 木立 悟自由詩210-7-11
踏み月異聞- 木立 悟川柳410-7-11
わかれ話- 小鳥自由詩310-7-10
七夕祭- 明楽自由詩18*10-7-7
また捨て猫がいるんじゃないかと外を見る- 蒼木りん自由詩4+10-7-6
さかなたべるねこ- ゆうと自由詩2*10-7-5

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