白い大理石の上で眠りたいの 赤ワインを1本と少々飲んだのよ
ヒンヤリした床の上で丸くなって眠りたいの
ここが美術館の巨大絵画の前でもね


例えば 誰かに「あっちにお行き!」と言われたら
 ....
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の境いめを
音はまぶしくかき分ける



紫に囲まれた桜色の道を
ふたりは手をつないで歩い ....
たくさんの波の際に立ち
波があることを喜びながら
際に立つことを問いつづけている



沈む泡 残る泡
碧と緑の輪
まわる まわる もどる



波は波の ....
 昨夜、車で、人を轢き殺す夢を見た。昨夜の夢ではなかったかもしれない、一昨夜の夢であった気もする。男なのか女なのか、子供か大人かお年寄りか、そういえば何も覚えていない、どうしてそれを人間だと思ったのか .... 一日の終わりに
シャワーの蛇口をひねると
十二時のひずみから
しずくが落ちる
窓枠の
カタカタ
と鳴くのもよそに
通り過ぎたのは
秒針で


洗いながしたのは
遠い遠い
約束 ....
それぞれの じんせいには
そのとき きもちにさいた はなを
そだてて ゆくときが あるのだろう

ひつぜんでも ぐうぜんでも
ただ そこにある かんどうが
ぼくらを つきうごかして ....
   



   病院の裏山が紅葉してきた
   きょうのデイケアの午後のプログラムは
   ファッションショーだった
   ぼくはみどりのチェックのネルシャツと
   その上にモン ....
手をひらき
髪の葉に触れる
手をひらき
道の葉に触れる
手をひらき
手をひらき
離れゆく光の手に触れる



巣にかかった糸くずを
蜘蛛がじっと見つめている
 ....
砂塵に覆われたコンクリート
目を凝らせば
ほつれ落ちた枯れ枝、その向こう
目を凝らせば
灰皿代わりだった冷たい赤い一斗缶、その向こう
公園を閉じ込め続ける鉄条網、その向こう
澄 ....
もう二度と私を殺さないでね

水没させようとする時の崩れ落ちそうな顔
覗き込む鏡には無い
こちら側はいつも見えない

もう二度と私を


穆かな闇に在る白い壁には
ひとがたの陰影が ....
色を伝って
つなわたり
風と窓枠
夕べの衣
水に濡れたままの効能書き



治りたいのでしょう
治りたくないのでしょう
あなたと一緒にいたいのでしょう
木の香りがいいでし ....
滴の内にわたしは居て
滴に映るわたしを見ていた
笑うわたし 泣くわたし
音を持たないわたしを見ていた



滴の外にわたしは居て
滴に映る昔を見ていた
歪んだわたし 虹の ....
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
巡りつづけるものたちの
行き来するものたちの歴史の羽
雨雲の胸に
水草の陰に育まれていく



生きることの終わりとはじまりに咲く花が
鈴のように鳴りわたる
葉の色はこ ....
余りにもあどけなく捨てられた
紙屑 に
余りにもあどけなく捨てた
指 に
同じように宿るものを
冬と 呼ぼう


乾いたマンホールの薄い模様を通り過ぎたあと
歩道の段 ....
はじめて気がついたかのように、
はっと見下ろしたアスファルトに、肌に、
雨の最期が砕けていて、砕けていて
既に息を引き取った冷たさが明らかで、明らかで
それをわたしは見て見ぬ振 ....
はじかれては爆ぜ
はじかれては爆ぜ
坂の闇に散る金の音
水をたたえた月の音



標は変わる
標はまわる
夜と交じわる道の上
涙と光に満ちてゆく



きらきら近 ....
急募であります

性別年齢不問
若干名
明るい人求む

ここんとこ
土鍋が不平不満をたらたら
全然出番が無いジャンって
家に遊びに来てくれる友達
いないのかよって

そうなんだ ....
なんだか
なんでもほっぽらかして
なんだかなんでもいいような
なんのこだわりもないような
ぽつねんとしてしまちゃうような
午後はないか
うとうとねむたくて
ダイソーの105円のし ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で

透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
僕は

空の果ての妖精の国から

堕ちてきた

偶然君の胸にとまった

君は僕に優しかった

暑いときは

金魚柄のうちわで僕を扇いでくれた

寒い時は

赤いリボンの ....
何もかも投げ捨てて

どこかへ行ってしまいたいけれど

君がいるから

行かないよ


何もかもどうでもよくて

自分がどうしらいいかわからないけれど

君がいるから

 ....
私はウサギ
ただし全身フェイクファー
真っ赤な義眼をうるうるさせて
可哀想なふりをする

寂しくさせたら死んでやる
着ぐるみウサギの脅迫に
おどおどするのを見るのが大好き
何かを囁 ....
しなびた檸檬は
れもん色の艶も無くなり
おばさんの皮膚になった

お尻はすぼんでいる

いま切ってしまわなければ
果肉さえ不味くなる

でも
おばさんを切れない

このまま
 ....
四角い壁掛け時計は、いつだってずれていく
誰よりも遅れて12時の合図を鳴らす頃
止まりかけのコンパスで、地図の上を迷っていた
地球儀はもう回らない、僕の中では使えない
新しく覚えた近道では
 ....
冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
 もうそこに 映る事無く 古道具屋に 
       売られて行くの  三面鏡


正面より左角度横顔の すまし顔
見ては微笑む 私の髪は
ちょうど腰のあたり
窓辺から光り差して 少し赤 ....
夜が増えてゆく空に向かう帰り道
心を込めて目を閉じて
アルト・リコーダーを吹いていた
嘗てのこと
夜が増えてゆく空の方角へ
向かっても向かっても届かない、と
示し始めてくれた空 ....
空を一巡する声は
風のつづき
鳥のつづき
手わたされる糸
瞳の軌跡
夜から朝への
器のつづき



しっかり速く
黄金に変わり
こぼれ落ちる火
紡がれる ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酔っ払って記憶を失くす程の勇気をください。- 千月 話 ...自由詩4*04-11-28
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日々の垂れ流し041125- A道化散文(批評 ...204-11-27
十二時のしずく- 望月 ゆ ...自由詩17*04-11-27
ときのはな- 玉兎自由詩904-11-26
南国の美女たち- 天野茂典自由詩2*04-11-26
小さな手- 木立 悟自由詩6*04-11-25
その吐息のほどき方- A道化自由詩1004-11-25
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ノート(三つの滴)- 木立 悟自由詩204-11-24
待合室にて_(2004.11.22)- 和泉 輪自由詩1804-11-23
業歌(ひとつの腕)- 木立 悟自由詩504-11-23
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ミゼラブル- A道化未詩・独白204-11-21
ノート(呪文)- 木立 悟自由詩104-11-21
募集広告- さち自由詩9*04-11-20
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秋水- 霜天自由詩904-11-20
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約束のように遠く- 霜天自由詩304-11-19
余白の引用- A道化自由詩704-11-19
『三面鏡』哀歌- 千月 話 ...自由詩5*04-11-18
アルト・リコーダーの動揺- A道化未詩・独白304-11-18
飛歌- 木立 悟自由詩404-11-18

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