やすりがけ
かなりや

ぼくが歩いているのは、
やすりがけした人生のうえ。
みっちょんてば、あんなにささくれだっているのに楽しそう。
ぼくってば、
なんかつまらなそう。
べつに卑屈になってるわけじゃないし、楽しくいきたいきもちでいっぱいだよ。
でも、なんかつまらなそう。
みっちょんてば、つまってそう。
そうだ、
みっちょんてば、詰まってるのか。
ぼくなんてすかすかだ。
すかすかってつまらないってことだ。
そのまんまだ。
でも
ぼくが歩いているのは、
やすりがけした人生のうえ。
そろそろ端など、かさかさしてこないのだろか。
ぼくは楽しみにしているのに。
またやすりがけすることを。
それはそれで、つまるんじゃないかと。
みっちょんより、つまるんじゃないかと。
ぼくにとっては。


自由詩 やすりがけ Copyright かなりや 2004-01-27 22:48:23
notebook Home 戻る