海の日
まんぼう

無い知恵を絞っても
さまざまに思いつくことは
己一人の生き様だけで
それぐらいしか思いつかぬ
そんなものでこの世を測っても
いい加減が
疑わしい物を計るのだから
腑に落ちる話にはならない

しかし、時々考え込んでしまう
思い込んでしまう
竹で出来た30cm定規で
くねくね動く物を測ってしまう 
真実を発見したと叫んでしまう

そうだその通りだ
それは簡単に出来ているから
仕組みは僕らにも解ってしまう
でも手の中に握り締めていると
いつの間にか無くしてしまう
現世に投げ込むと奇怪な変態をとげる

海で貝殻や流木を見ていると
いつか僕もこんな風に白く晒されて
何処か浜に打ち寄せられたら良いと思う
確かに時間は過ぎたのだと
会えなかった友に伝える事が出来る


自由詩 海の日 Copyright まんぼう 2004-04-14 09:58:26
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