詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
 ....
ほう  ほう
風が鳴いてる
シグナルはしずかに震え
ぽつり ぽつり
話す声がとぎれ
遠い踏み切りから
鐘の音が  ただよい
届かずに消えゆく

銀の車両は
鐘の音のな ....
人が減って
電車は軽くなる
「達磨さんが転んだ」

象の鼻をのばしたような
雪原の竜巻
「達磨さんが転んだ」

西の惨事を
引用しないで済ませてごらん
「達磨さんが転んだ」

 ....
机の上に置いた
理科の問題集にそっと手を置いた
蝋燭の写真が1ページ目に居座っている
実像と虚像に私の心は囚われた

私は物体
直線という名の道に
ただ突き立つ物体
そして目の前に ....
生まれた瞬間から歩いていた。
この道は
いつかは確かに終わるけれど
今は一人ぼっちの、
ただまっすぐな
道。

気がつけばいつも欲張って、
幾通りもの道を試してしまうよ
高望みを許さ ....
空を

空を支える手があまりにも小さいのです
届いているように感じているのに
距離はこんなにも風を吹かすのです

急にバームクーヘンが食べたくなりました

空はもう星色
支えられない ....
身に覚えのないことで
なぜか{ルビ矛先=ほこさき}はこちらに向いて
誰かの荷物を背負う夜 

自らの影を路面に引きずりながら
へなへなと歩いていると
影に一つの石ころが浮かぶ

理不尽 ....
だれも
空のようにはきみをなぐさめることはできない

満員電車のなかで
まわりがにおいをさけるように遠巻きにした
しろいこどもを背負った
みにくい老婆を
見たことがあります

地球は ....
高原行きの{ルビ汽車=ディーゼル}を待つ間
プラットホームの先っぽで
二人は駅弁を食べるんだ

二段になった折り詰めの
おしゃれな駅弁を
うれしそうに開けるんだ

中央アルプスの山嶺に ....
齧られてしまったキャベツの行方は
前向きに決定されているらしい
後ろはそっちで
前はこっち、と
確認しあうふたりの指先はばらばらで
溶けそうな春先なのに
震える言葉がよく、似合ってしまう
 ....
風車が
巨きな時計のようだ
三つの針を吹雪にまかせて
早回しで、ゆっくりとまわる

うなっているのは
雪を孕んで吹く北風
だろうか
誘導電流を生み出すコイルの声
それとも
ただの  ....
なかなかにして勘のいい
うつらうつらと縁側で
まるくまとまり大あくび

鶯の鳴くのよりも早く
キミは春を見つけたのですね

陽射しがポカポカ
昼下がり
戦争に行きたいと
妹は泣いた
誰かを殺めたくて
仕方ないと言った
兄ちゃんを殺していいから
お前は戦争に行くな
と宥めて
固い指切りをし合って
その日は一緒に寝た

明くる日
妹 ....
大気中の酸素濃度が高いと生きてはいけないように
世の中が綺麗過ぎると、人はきっと生きてはゆけなくて。
少しだけ汚れている方が 生きてゆけるんだ。

透き通った水のようには なれないんだ。


ぞうは はなが。

なんでなんっ??
ふつう せめて くちびるでいくやろお??

でも ぞうは はな。

 *

きりんは あしとくび。

あしがさきのびて
まだ た ....
子供たちがベットで
夜空も見ないで眠りに付くころ
涙がポロポロ

付かれきった大人たちが
夜空も見ないでうつむいているころ
涙がポロポロ

愛したり
愛されたり

別れたり
出 ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
空腹と淋しさがごっちゃになって
肉まんは僕の友達です
105円という値段に親近感を覚えて
肉まんは僕の友達です
周りのみんながよろしくやって自分だけが冴えなくて
肉まんは僕の友達です
冬の ....
最近
僕らの会話の間には
「確定申告」という言葉が良く出てくる

娘は
そんな僕らの会話を聞いていて
いきなり

「かくていしんこくってなーに?」
なんて聞いてきた

僕は ....
あなたの姿を まぶたの裏側に
赤い 糸 で繋ぎとめ
下の名前を そっと 呟いてみる


あなたへの 気持ちを 確めたところで


  ぬかるむ春の気配に取り残された針金細工
  忘れ ....
アザラシが 
浜辺を 這っている
私に 声をかけてきた

「目の周りに砂がまとわり付いて鬱陶しいので洗ってくださいな」

快諾

ゴシゴシ
ゴシゴシ洗って

ザンブラ
ザンブラ ....
君がいないことを理解し始め
桜の花弁は涙のように降る

誰かの左腕を繋ぐ手錠はなくて
あの日の冷たい感触だけが右腕に纏わり付く

最近は理解した
この腕を自由にしてくれたと
君は優しい ....
[hi−fi]

咳をしたあと
ひゅう、ひぅ と、
咽喉が鳴るんだと思った

きみは 背を震わせていたんだ
いつもそうやって


シーツのなかでつま先だけが冷えるから
それから眠 ....
自分を壊す試みに疲れて
ふと窓の外を見ると
静かに細かな雨が木々の葉を打っていた

今の私にはけっしてとどかない
やさしい雨に打たれているすべてがうらやましい

手を突き出して受けた雨は ....
ぼくは悩んでいる。

毎日毎日悩んでいる。

そう、悩むことがすでに趣味なのだ。

ぼくたちは小さな悩みをどんどん大きくしていくことが楽しみなのだ。

世界の難しいことがらのほとんどは ....
いつもの道を少し遅刻しそうな時間帯
僕はいつも通り自転車を走らせる

今日はちょっと寒くて
冬物のダッフルをタンスの奥から取り戻したよ

寒い日はわりと好きで
冷たい風に頬をはられ
僕 ....
物事は身

その本質は骨



言葉は身

言いたい事は骨



食べるのは身

捨てるのは骨



見えてるようで見えてない

大切なのは知ってるけど
頭が痛い

どうやら
電気ポットが
頭の上に
圧し掛っているようだ

その上に
どうも
漬物石まで
圧し掛っている模様

チームぶたさんよ
全部追い払ってくれっ!

 ....
赤と緑の絵の具は混ぜちゃいけないよ、汚い色になるからね

美術の先生が言っていた

混ぜてみたら

私の髪の色になった
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はるかの_宿- 砂木自由詩10*06-3-15
ゼニゴケ- チアーヌ自由詩10*06-3-15
発車前- 紫翠自由詩5*06-3-15
達磨さんが転んだ- 吉岡孝次自由詩406-3-15
虚像- ラプンツ ...自由詩4*06-3-15
19個目の一里塚- as自由詩106-3-15
小さな- ふく自由詩2*06-3-15
六地蔵- 服部 剛自由詩13*06-3-15
なぐさめ- ZUZU自由詩206-3-15
駅・小淵沢- たりぽん ...自由詩7*06-3-15
およそ、ふたつ分の夜- 霜天自由詩206-3-15
さよなら、風車をまわすもの- たりぽん ...自由詩11*06-3-15
縁側にて- mac自由詩106-3-15
制御- ピッピ自由詩706-3-14
きっと- 明空自由詩206-3-14
進化- 日朗歩野自由詩406-3-14
@夜空- 貴水 水 ...自由詩106-3-14
- たもつ自由詩1206-3-14
肉まんは友達- 新守山ダ ...自由詩706-3-14
確定申告- ベンジャ ...自由詩6*06-3-14
Y曲線- 恋月 ぴ ...自由詩18*06-3-14
アザラシを洗うんだ- アザラシ ...未詩・独白17*06-3-14
続・理解- 海月自由詩1*06-3-14
肺に混じる雑音- フユキヱ ...自由詩606-3-14
青い壜の中で- いねむり ...自由詩306-3-13
悩めるぼくら- 436自由詩4*06-3-13
春の雪、キミの夢- mac自由詩1*06-3-13
さかな- エンジニ ...自由詩206-3-13
頭痛- アザラシ ...自由詩5*06-3-12
- fuchsia自由詩306-3-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186