さくらがみたいのと
おまえは呟く

けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです




ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く

しかし幼稚園は日曜日に ....
あこがれは一番星の良きひかり
    いかにはかなく夜が来ようと


人は行くランボオの詩を胸にだき
    人いきれへと振り返りもせず


鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに
    ....
泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った

わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ....
{引用=終りのない楽譜が
みみもとをかすめてはながれ
それはあめのように
また 空をさがしてゆくのでした

りんね なんか
しんじないよ
仏教徒じゃないもの
食洗器にお皿をならべな ....
眠れない夜を
いくつも乗り越えてきた
思い出と傷を抱えて
何度も足元をすくわれなかがら
それでも乗り越えてきた

救われることなんか
ちゃんと願えないくせに
夜明けが来ることに
涙が ....
いつもね
ブラインドが上手く操作できなくて

落ちてきた日がすごくまぶしくて
会社のブラインド下げようと一生懸命
上を見ていました

中々
降りてくれなくて
そしたら長ああああい、途 ....
酔っ払い 
どこまでも寂しくなる夜

赤くほてった顔でふらふら歩き 
電信柱に額をあてて寄りかかる 

辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ

夢に見る 
愛しき君 ....
マリンちゃんの話
きいてほしい


マリンちゃんはジョニーの腹違いのいもうとで
ジョニーとは似ても似つかないほどの美少女だ
めったに笑わないとゆうか
笑った顔を見たことがない
でも笑っ ....
砂をつかんで はなつ男がいる
砂はどれも 鳥のかたちになり
おちて こわれる前に
風がすくって せっせと
雲の巣へ はこんでいる
世界の端っこのようなところで
僕と牛とがシーソーをしている
ぎったん、ばっこん、する度に
審判の人が紅白の旗を挙げて
正誤を判定する
あまりにも長すぎたね
どっちがどっちなのか
 ....
{引用=
沈黙するノートに。

わたしは魚。銀色の鱗をいちまい、はがして
秋の流れにそっと放つ。の。
ぐらぐらする、まっかな秋だから。
つないだあなたの手は、はなさない。



あ ....
ずっとずっと子どもたちが熱
ついでに私も熱

私は時々暴れるから
お医者さんで
押さえられなくなったら飲んでね
とお薬をもらいました

お昼は脳を活発にするお薬を飲んで
夜は脳を休ま ....
オレンジ色の猫

今街角にしっぽが消えた

夕暮れに

月が雲を見下ろして

雲が街を見下ろして


街は猫を探さない


オレンジ色の猫

誰も探さないその猫に

 ....
このアパートに住み着いている猫の話では
世界はすでに終わってしまったらしい
猫は目を細めて悲しそうにしているが
世界がいつ始まったのかまでは教えてくれなかった

仕方がないさ、と猫は言う
 ....
ぼくは正義の味方だから
曲がりなりにも
今日できることは
今日やっておこう

向かいの大家さん宅に新聞を借りに行く

朝ごはんは?すませてきました

いつもの嘘をついて
縁 ....
りんろ
 りんろ

あなたが はなしてくれた

ちいちゃいころ

りんろ
 りんろって

云ってたって


かわいいな

 りんろ

すてきだな

 りんろ

 ....
ジョニーが迷子になってしまった
どうでもよいメールがくる
どうしても洞窟から出られないらしい
RPGとゆうやつだ

いまどき
子供ですら余裕のロールプレイングゲームが
クリヤーできない大 ....
     Ⅰ

小さな日だまり きらきらと
光のカーテン揺れている
小さな日だまり ゆらゆらと
そこだけ光の輪ができた
誰にも内緒教えない
あれは妖精の輪なんだよ
妖精たちが踊っている ....
{引用=


一、ヘヴンズ・ヒル

枯れることなく
花の咲きみだれても
それは
開くことをしない
閉じられたままの
かなしみの
すそ

風が
つねに優しいならば
怯えるこ ....
あらしの余波だろうか
はたまた 世間のしがらみだろうか
木枯らしが 落ち葉といっしょに
チリと涙 芥とおもいまで まきあげて
足早に歩いていくコートをくすぐっていった
そして 今 スコー ....
美しき祈りを閉じ込めた
真っ赤なラズベリイケーキ
香り高きダージリンと
華麗なマリアージュでおもてなし

閉じられた心の隙間から
届けましょう
甘酸っぱい愛と鮮やかな赤、
そして祝福に満ちたカノンの調 ....
    1 追憶の街

(そこを曲がると目的地だ。
(たくさんのヒヤシンスの花が僕たちを見ている。
(そう、あの青い塔のある丘まで競争だ。
(君の長い髪がそよかぜにのって
(春を歌っている ....
春まだ浅い朝に摘んできた
ルビー色の甘酸っぱい宝石
籠をいっぱいにするより先に
ちっちゃな指と口の周りを
真っ赤にしてた
そんな美味しい歓声に
真っ白な砂糖をたっぷりかぶせて
ホウロ ....
{引用=山里に出会ふ少女はひたすらに
   坂下り行き{ルビ畠=はた}のトマト赤し}



D展に出す絵のモチーフを探して
山地を旅していた
山里の道を歩いていくと
籠一杯のトマト ....
俺はコーナーを曲がりきれない

俺はコーナーを曲がりきれないでいる

第三コーナーから第四コーナーへ

俺は外壁を破壊しながら走っている

スポンサーの名前が書いてある看板を壊しながら ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
きみはキリン

別に首が長いわけでもないけどさ
肩甲骨の辺りがキリン

きみはキリン

特に無口じゃないけどさ
答えの前にちょっと間が空く
電話の向こうでキリン

きみはキリン
 ....
雨の日は車走らせ
竹崎の港近くに
暮らす人に
会いに行きたい

有明の海の色が
変わる岬を教えてくれた人

晴れ渡る野上海岸
目をほそめ沖を見詰めて
夢を 夢を 夢を
語った
 ....
毬栗が黄緑色に膨らんで

山の稜線を彩つてゐる

棘の一本一本は張りつめても

刺々しさはなく

光と風と大気に丸く包み込まれて

和んでさへゐる

さうしてなほも ....
牛肉と生卵は決して口にしない
レジ袋を受け取るとき罪悪感で圧し潰されそうになる
監視カメラのないところを歩きたがらない
「○○する」を「○○しる」と言うことがある
BGMでクラシックが流れてい ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さくらはなぜさくの- 自由詩91*06-10-27
あこがれ- 石瀬琳々短歌15*06-10-27
すみちゃんのセーター- 吉田ぐん ...自由詩1706-10-27
十六歳だった- はな 未詩・独白16*06-10-27
眠れない夜- ごまたれ自由詩5*06-10-27
2006.10.26_今日の雲は素晴らしかったよ日記- 初代ドリ ...未詩・独白7*06-10-26
碧い腫瘍- 服部 剛自由詩12*06-10-26
泣くなマリンちゃん- しゃしゃ ...自由詩506-10-26
そろもん(幻術の話)- みつべえ自由詩406-10-26
記憶- たもつ自由詩1306-10-26
秋。- 青色銀河 ...自由詩4*06-10-25
2006.10.25の何でもない日記- 初代ドリ ...未詩・独白5*06-10-25
オレンジ色の猫- mayaco未詩・独白4*06-10-25
ブルードロップ- 青山スイ自由詩3006-10-25
世界を救え、正義よ(Mr.チャボ、勝利の方程式)- 角田寿星自由詩1206-10-25
りんろ- Lucy.M.千 ...自由詩7*06-10-25
迷子のジョニー- しゃしゃ ...自由詩806-10-25
金色の庭- 未有花自由詩15*06-10-25
小詩集【招かれざる客をあばく夕べの招待状】- 千波 一 ...自由詩15*06-10-25
*あしおと*- かおる自由詩13*06-10-25
深呼吸の時間- 士狼(銀)携帯写真+ ...8*06-10-24
三つの街—浮遊する断片- 前田ふむ ...自由詩18*06-10-24
*苺ジャム幻想*- かおる自由詩10*06-10-24
- 杉菜 晃自由詩13*06-10-24
凱旋門- 馬野ミキ自由詩806-10-23
雨が降り続く秋の中で- ぽえむ君自由詩16*06-10-23
きみはキリン- 松本 涼自由詩206-10-23
竹崎- A-29自由詩3*06-10-23
山栗- 杉菜 晃自由詩14*06-10-23
未来からの亡命者- 吉岡孝次未詩・独白106-10-22

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