「期限、切れてるよ」
で、笑う、
そのレスポンスが
現実であると
人の中で生きていると

赤いイヤホンが
耳をふさぐ
電車ではいつも
ドアの横に立つ
ひとりきりであると
人の中で ....
あさとよる
うみとそら


砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる


目はふたっつ
耳はふたっつ


瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
病院になんか行きたくなかったわ、1週間も。
三年半もいたのよ。それに、
まわりは、おばあちゃんやおじいちゃんばかりで
話あわないもの。
でもね、こうして帰ってくるとね、兄ちゃんがニコニコして
 ....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
 La Roue de Fortune
    [正]


運命の車輪は巡る

『見つけた』

仮想空間文字だけの世界
ビジュアルな媒体より
白と僅かの黒の世界で


葛藤や喪失が文章だけで伝 ....
 La Roue de Fortune
    [逆]


回転する
車輪は

あなたとわたしに
冷笑をあびせ
無駄な抵抗を続けながら押し寄せる終焉を客観的に観ていた


過去の教訓など忘れ
自 ....
ふせた長い睫毛が
まっすぐにこっちを向いて
貫かれるんじゃないかと
どきどきした
ばかみたいだけど

向き合ってね
一定の距離を
大切にしていると
もうこんなに
こんなにせつない
 ....
 原風景を1つ答えよ、と問われたならば
 小生にとってのそれは牛舎である。

 小生が幼少を過ごした田舎は、そりゃもう絵に描いたような香川のド田舎で。
 ため池があり、畑があり、どぶ川が ....
(ボソボソ悪態つくな。産毛みたいなヒゲ生やしやがって。自力で殻も破れない雛鳥が。お前らに売るヤニはねえ。消費税しか払えない、ふやけた身分証掲げろよ。売る売らないの、選択権と決定権は俺にある。せいぜい俺 .... 大草原に寝転んで空を見ていた

頭の後ろで組んだ手のうち
右手をそっと外し
空へと伸ばすと
一枚のトランプが掌に現れた

      飛ばしてみる  
一度にぎって
    
   ....
http://nihonnagonago.blog115.fc2.com/


生まれてこの方、日本から出たことのない私にとっては
日本の外の世界をこういう形で知ることが一番身近に感じます
 ....
明日晴れるなら蜃気楼をみにいこう

僕がまっている何かはまだこず
降り頻る涙の雨を浴びて

脅えながらそれでもなお

コンクリートに覆われた部屋からでずにいた

きてはかえす

 ....
窓がくもっているから
遠くの光のつぶつぶが
それぞれじわりとにじんで

ああ急がないと
星がぜえんぶ夜に
溶けてしまうと思った

そうしたら
いよいよほんとうに
わたしひとりきりの ....
里に寄せる
風向きの奏ず



羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに


絹擦れの音、軽く


君、聴こゆるか
                    090429

バナナの実をもいで
大人たちが笑う
バナナは
食べられても
痛くない振りをしている
南国の
強烈な太陽で
鍛えられているのだ
 ....
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような

安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問う

上手く乗れていますか

泣きそうな顔で
周りを見渡すと

拍手が返ってくるから
 ....
{引用=嬰子の褥


闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えない手のひらに止まって
私の身体に続いている
いやへその緒はぜんまい状に闇に溶けて
それはもうわ ....
焼けこげてしまいそうな 夏
小さい背中で
我慢を覚えた

春のうららかだったことも忘れて
はだしの17センチに
世のなかは わからない
雲に乗れることさえ 疑わない

小さい背中 ....
               090427



時分の花を
咲かせましょう
咲かせた後で
実を付けて
太らせて
実をもいで
欲しいお方に差し上げましょうと
美しい花が咲く
 ....
蟻と会話をする少女といっても
それほど不思議な出来事ではない

むしろ日常の一部に自然と吸い込まれて
その自然ということにしっくりとくるのだった

その少女はサッカー部のマネージャーで
 ....
つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂 ....
人は一人では生きていない
細胞や細菌と共に生きている
分裂したり動いたり色んな仕事をする彼ら
ある細胞は数日でさようなら
ある細胞は場合によって外敵と差し違え
ある細胞は場合によって自爆
 ....
ウサギ美味しおやゆび

お茶が欲しい午後過ぎ

えりは今も眠りて

忘れがちな雨ふり
膝に水が溜まって、それは病気らしかった。

水溜まりは風が吹けば川なのに
穴を開ける その すすめ
だから天井から水滴が落ちてくるのだな この商店は

限りなく0に近い1になって勘定の対象 ....
雨音に紛れ、扉が僅かに軋んだように思えた。
母親がこまめに掃除しているのだろう。
微かな埃と日向の匂いがする。
雨粒。雲を縫うこどもたちの声。坂道を駆ける軽い足音が風に乗り、ガラス戸を揺らす。
 ....
正義の名の下

人々が集い
声高らか叫ぶ
我は正義也!


街を歩けば
我は正義也!


テレビを点ければ
我は正義也!


ラジオを聴けば
我は正義也!


 ....
橋から眺める桃色の桜の道も


光を揺らす透き通る青い緑たちも


隙間なく滴る薄い藤も


きらきらと跳ね返る川の音も


さわさわと奏でる薄い紺色の空も


君に見せ ....
なんですかこれは
腐りかけた肉です
腐りかけじゃないですよ 腐ってるじゃないですか
すみません
腐った肉なんてダメですよ
そんなつもりじゃないんですけど
そんなつもりってなんですか どんな ....
しめつける
しめつける
ああ

なにがやさしさで
なにに堪えられなく
なってるの

憎む おもいやる
痛いよ もう
ああ

涙がどくどく
出てきた

ぼこぼこした
つぎはぎのコンクリートの歩道で
まっ ....
 
春が死んでいた
花びらもない
あたたかな光もない
ゼニゴケの群生する
庭の片隅で

地軸の傾きと公転は
果てしなく続き
生きていく、ということは
傲慢な恥ずかしさの
小さな積 ....
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