バス降りて
坂道越えた病院の
その先にある
夢見た学校

全国から
つどいし仲間は
一人暮らし
少し羨まし
少し尊敬

ビキニ着て
セクハラまがいの
あ ....
長年育てていたサボテンがとうとう花を咲かせた。
てっぺんにひとつだけ、
うっとりするような明るいピンク。
針に刺さらないように、花びらだけをゆっくりつまむ。
生命のすべらかな感触が胸を暖かくさ ....
君がひっそりとやさしい人になる

誰も気づかないうちに

日が射して去っていくように

教室の片隅で

冷えた空気を少し弛ませて



小さな出来事だった

草の芽が最初に ....
青かったノートには

思い出したくもない稚拙な輪

くるくると回る

なんとも不細工な輪


取り繕ったリボンの先

恥をかいてうつむく眼鏡の子

あの給食の匂い

なん ....
やってみたいことはたくさんある けれど、
やっておきたかったことも、たくさんあった

高く、空に流れていった最後の校歌と
旅立ちの、握りしめたら少しだけ痛い
金釦のような歌
それらをいいわ ....
自分だけ
なぜか強烈な違和感
最後まで慣れなかった一年六組

かりそめの友といる
休み時間
授業の方がマシだと思った

ちょっとだけ
おしゃれになった気がした
初めてつけ ....
昨日とは 
違う答えを持って職員室
ぷぷっと笑われ
少し救われ

靴下の長さ限界ひっぱりあげ
ちっちゃな抵抗
ストレス発散

理解してくれぬと
反発していた 先生に ....
西日の{ルビ紅=くれない}に照らされた
誰もいない部屋の
あの日は永遠に暮れずに
私を傾きつづけて

太陽電池式腕時計の刻みつづける
秒針の先にひっかかっている
スープに影はささないでい ....
そらはあんなに晴れているのに
君はないている

なかないで
と肩をだいても

なき止むことはなくて

ただ抱きしめて
おおげさだよ、と笑われて

それでもはなさないん ....
大切だから
追いかけない

また
逢えればいいねって
メールした2回とも
返事がなかった
だから

その話はもうしない

どうか
私の存在が
あなたの負担に
なりませんよう ....
かっぱは優れた職人だ
西麻布の煮込み料理屋
かっぱは世界各国の
名物煮込み料理を出す

晴れた日は、白ワインの香り豊かなトリッパ
雨の日は、ほろほろにほどける牛すじの煮込み
暑い夏は、サ ....
「積み木」(1)   


積み木積んで積んだ高さに驚いて
積み木積めば積むほど寂しくて

(きっかけなんてゆうものは
 ほんのささいなものだから
 一番下のどれか一個引き抜けば
 ....
?.

この絵、あんたにそっくりね
そういっておまえが笑った絵は
リオハのお城みたいなワイン美術館にあって
おまえが指差して笑った絵は
赤ん坊のバッカスが
ワインをラッパ ....
「愛してください」と言えないから「ちゅーりっぷ、ください」と言った


「あなたが好きです」と言えないから「白いちゅーりっぷが好きです」と言った


たった一つ、あなたから貰った
白いち ....
 窓の外に挙動不審者がいる。怖い。
 昨日の夜もいた。
 二階の部屋のカーテンのすきまからそっと表をうかがう。
 不審者は家の前の電柱に半ばまで登って、そこにしがみついていて、顔を半分のぞかせな ....
{引用=木の芽を幾つ数えた頃に
木の芽を幾つ摘んだ日に

想い晴れないこの空で
幾度の晩を越したのか

ひとつ小さな結びの手
時には木漏れ日うたたね木

姿変われど弓張り月の
野原 ....
ぼうしから とりだした
はなづなを そらに
かけおわると てぶくろをぬぎ
ゆびぶえ ふいて
ことりたちを よびよせる


*関連作品
手品の話→http://po-m.com/foru ....
たおれると
痛いの。
せなかの傷口がひらくの。
3月のつぼみをほどかぬよう
小さく軽くノックする
唇をつけるほどにのぞきこむ
私のこころ乱すほどその姿美しく
手の平で包んで奪い去ってしまいたいと言ったのなら
快活にあははと笑うだろう
君 ....
ソファを見に行った
高級家具店へ行った
電車にのって行った
外国人のつもりごっこ
買うつもりごっこ

オーノーと
あなたは言った
オーイエスと
あたしは言った
やあらかいソファはふ ....
 
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける

照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
 ....
サテンの光沢まばゆく
風が雲の緞帳を翻すとき
ひととき白日夢に眩む

まだ蕾、とも呼べぬ小さな膨らみは
幼すぎて花の名前を知らない

その風の名残のなかで
わたしは繰り返される春を
 ....
景気が緩やかに回復している
今日この頃
からしニコフは
今日もジャムを売る

からしニコフのジャムは
安いうえに滋養が満点だから
不景気の頃には
それだけで空腹を満たそうとする
リス ....
{引用=
いいえ、あれは太陽ではなく
古びたシャンデリアの明かり


起立、
今日という善き日から逃げ出して
梟の首を廻す
大海原ではマストが立ち始め
皆が合図を待っている
黒い波 ....
風のなかで
鮮やかに揺れた花
数日後にはしおれる運命

知らなかったから咲けたのか
知っていたから咲けたのか


もう10月なのに
夏のにおいがした
この年で
40度近い熱が出たせいか
またなんか
視力が落ちている

たぶんあれは
月なのだろうと
カメラを向けてかまえた途端
風にあおられる

うっすらと
なんだか生気のない
病みあがりの ....
{注GEKKO=白黒写真印画紙「月光」}に浮かび上がる
曖昧な輝度信号
ほしおり はすぐそこに迫っていた
切り取られた夜空を
暗室の赤い光に積もらせ
あまりにも遠すぎて
おぼえきれない思い ....
長い出張からかえる

会社によらずに

7時ごろ我が家にはいる

それでも子供たちは

もうご飯を終えていた

おもちゃやお菓子のお土産

思い思いにいじったり

口に入れたりしながら

妻から

息 ....
1回戦

ピッピ→白糸(1順目落ち)→□■→ルナク→ヒツジ→汐見ハル(3順目落ち)→4D6173616E6F6275 4973686969(3順目参加)


ピッピ:船を出す合図忘れてぼんや ....
人生は甘くないと言う事実を
嫌っていう程噛み締めて
後悔の海に溺れていく

人間辞めたくなっちゃったから
鉄腕アトム張りのロボットになろう
超合金とまでいかなくても
シルバーメタリッ ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グレープフルーツ__無知を知る_〜医療学生の頃〜_- さくらほ自由詩14*07-3-3
飴玉のある風景(サボテン)- 野火 後 ...散文(批評 ...807-3-3
やさしい人になる- 野火 後 ...自由詩1107-3-3
ブルーポエマー- 明日葉自由詩4*07-3-3
第ニボタン- Rin K自由詩31*07-3-3
ラッキーストライク_さよなら私たち__〜高校生の頃_〜- さくらほ自由詩8*07-3-3
ペパーミント_何かを求めて__〜中学生の頃〜- さくらほ自由詩7*07-3-3
翳り_(かげり)- こしごえ自由詩21*07-3-3
- ひめと自由詩8*07-3-3
春の祈り- umineko自由詩20*07-3-3
かっぱ- シリ・カ ...自由詩2*07-3-3
「積み木」_(5作品)- ベンジャ ...自由詩6*07-3-2
夕焼けプリン- 水在らあ ...自由詩30*07-3-2
「ちゅーりっぷ、ください」- 北乃ゆき自由詩14*07-3-2
挙動不審者- hon散文(批評 ...2*07-3-2
待ち惚け- 夕凪ここ ...自由詩9*07-3-1
そろもん(野外公演の話)- みつべえ自由詩307-3-1
テーマパーク- 吉岡孝次自由詩207-3-1
春かげろう- さくらほ自由詩9*07-3-1
シチュウ日和- ふぁんバ ...自由詩9*07-3-1
星に- 川口 掌自由詩14*07-3-1
さくらいろ- 銀猫自由詩24*07-3-1
からしニコフ- シリ・カ ...自由詩4*07-3-1
手暗がりの下、星の肖像- 士狼(銀)携帯写真+ ...11*07-3-1
寿命- 青の詩人携帯写真+ ...2*07-2-28
病みあがりの月- weed & s ...携帯写真+ ...4*07-2-28
ほしおりの、そのときに- たりぽん ...自由詩12*07-2-28
久しぶりの我が家- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...107-2-28
短歌部恒例いちごつみ_2007年2月27日の夜の出来事- ピッピ短歌607-2-28
*錆びないジェラルミンは*- かおる自由詩10*07-2-28

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