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朝焼け前の海に小船を浮かべ
冷たい海水から網を揚げる
その人の背中は何も語らず

先代の想いを受け継ぐ船
傷痕が静かに海面を滑り
明日に繋ぐ

夜が明ければ港に帰ってくる
今日も無事 ....
今日、貴方はこの世界を旅立ちました
それでもこの世界は何も変わらない
万人はこの答えに直面して受け入れてきた

若くして病で旅立つ人もいれば自ら望んで旅立つ人もいる

数十年前に一人になっ ....
最後の窓景色
それは冬だった
初雪が降っていてガラスに露が付いていた
無意識で指で文字を描く

「いってきます。」

落書き塗れのノートや塗り潰した教科書
机の上で埃を被っ ....
今日、ひょっこりアイツが死んだ

クラスでお調子者でリーダー気取りの奴だ
いつも馬鹿なことばっかりしていた
だから、いつか何かあると思っていたが
いくらなんでも死んでしまうとは思わなか ....
灯篭流し

闇夜の川にぽつりぽつり
小さな灯火を灯して
緩やかに流れて行く

思い出を一つ一つ
灯篭の中に詰めて
順番を待つ

貴方のことを想い
先に行く灯篭を  ....
煙草の味は解らないけど身体に悪い事だけは解った
苦味が口の中一杯に広がって煙を宙に逃がす
白煙が黙々と昇って何処かで消えた
社会人になり失くした物は数え切れない
時間の配分や金銭感覚  ....
今はその坂の上はレンガ造りの外壁が少し在るだけで
伸び放題の草木が絡まり合い
今はその場所には何にも無かった様な雰囲気を出しているが
其処に遊園地が在ったことを証明する様に白馬が倒れている ....
この部屋は殺風景だから窓辺に花を置こう
陽はそんにに射さないけど育てみよう
午前中はベランダに置いておけばいいから
そう言ってから随分と長い事にその花は外に在る

植木鉢からプランタ ....
車の中で二人は眠り続け
伸びる陽射しが顔に掛かり
眩しくて目が覚める

波音が耳の奥の方で響いて
君の声は擦れて聴こえずらい

本当に少しだけ優しくなれたら
傷付けずに同じ道 ....
縁日の知らせを笛太鼓が告げる
心底に響く懐かしいメロディー
思い出す思い出に花を咲かし
酒の肴にする

最近の子供は金魚掬いを知らないだろう
と、飲み屋の親父はそんなことを呟き

串揚 ....
上空高く飛行機は飛ぶ
二人はその下深くで手を繋ぐ
初夏の匂いがブラウスを抜けると君は言う

子供達は公園の小さな川で身体をつける
アスファルトの様な焦がれた熱を冷ます
僕らは日陰でその{ル ....
流れ浮雲を鉛筆で追い越す
陽射しは思っている以上に暖かい
黒板に教師は知らぬ記号を並べる

校庭を走り自分の全力を越える
僕らは飛べるかもしれない
群れから離れないように飛ばない
抑える ....
甘い砂糖を身に纏う
ねじれねじれのドーナツ

苦い珈琲の準備をしてる途中で
やっぱり、やめておこう
紅茶の方が無難かな?
こっちの方がいいなって思ったりする

今日は何を聴こうかな?
 ....
君がいないことを理解し始め
桜の花弁は涙のように降る

誰かの左腕を繋ぐ手錠はなくて
あの日の冷たい感触だけが右腕に纏わり付く

最近は理解した
この腕を自由にしてくれたと
君は優しい ....
朝の通学の時何時も通りの席に座った
そこは優先席と書いてあるが
未だにそこに該当する人が座った所は見たことない
気づけば誰もがその場所に座り続けている
何の意味が在るのか分からないと感じていた ....
小さな僕らの手が創りあげる物
それは時に優しさだったり
それは時に狂気だったりする

世界の平和を願い続ける
その一方では相変わらずの戦
昨日の人も死への道を歩む

手を伸ばせば君を止 ....
国道を一つ横に外れた小さな道
子供達の通学路として活躍中
毎日通り穏やかな気持ちになれる場所

少し急な上り坂が有名なこの道
途中に在る桜の木は有名
降り散り行く姿は新たな夢
桜風が僕ら ....
詩を投げ捨てて

少し時間が経って

ポイントがあったりすると

少しだけホッとする

そんな

私は馬鹿みたい
隣の家の老婆の大切にしている
猫が朝方亡くなりました
老婆はずっと泣いています
別に僕には関係ないと
階段を響かせ学校に出かける

電車を待つホームで朝の出来事を考える
お婆さんは大切な ....
網棚の新聞
その存在は誰かに読まれた証拠

僕の書いてる詩も
網棚に置かれていればそれで良い

誰かに読まれた証拠と証明
網棚にあればそれだけで十分

網棚の詩
それを僕は心から望 ....
佐野権太さんの海月さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
受け継ぐ- 海月自由詩5*06-10-11
弔い- 海月自由詩5*06-10-8
言葉旅- 海月自由詩3*06-9-11
今日、ひょっこり- 海月自由詩5*06-9-8
灯篭流し- 海月自由詩3*06-8-11
喫煙所で・・・- 海月自由詩5*06-8-9
其処には遊園地が在った- 海月自由詩4*06-8-5
- 海月自由詩3*06-8-3
クマのぬいぐるみ- 海月自由詩2*06-8-1
縁日を居酒屋で- 海月自由詩4*06-7-22
初夏の匂い- 海月自由詩5*06-5-30
目覚め- 海月自由詩1*06-5-1
おやつで思い出す過去の一時- 海月自由詩1*06-4-18
続・理解- 海月自由詩1*06-3-14
優先席- 海月自由詩3*06-3-9
涙の訳- 海月自由詩1*06-3-7
桜風- 海月自由詩1*06-2-23
単純な私- 海月自由詩3*06-2-21
塀一枚- 海月自由詩1*06-2-19
網棚の詩- 海月自由詩1*06-2-7

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