寒い風が
とても寒い雪風が
ほほにあたり
ほほをやぶる
じわじわやぶられた
くるくると・結晶が、つんざいて
ぴいぷうと容赦を
しない

疲れても疲れても膝さえ抱えれば
憑いたものは ....
それは花の匂いのする、
午後だったと思う

{引用=ほんとうに、
さわったら柔らかい}
温かな木漏れ日の音


{引用=壊れてもピアノ
汚れても毛布
いじわるでも大切なひと}
ず ....
道に迷ってしまって
立ち止まったら怒られた
後ろの人に迷惑だから
立ち止まってはいけないと言われた

歩き始める
どこへゆくのか どこへ続いてるのか
わからないままに

見たことも無 ....
          伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
          白いペンションがある

          庭に大きく茂る木
          それが やまももの木だ
        ....
漆喰にできたひび割れは
溶けた鉄の蒸気で
ゆっくりと蘇生してゆき
心と体の仲違いは
いつか結露する

細切れの肉のように
安売りされていく苦痛を
和らげるために打たれた注射は
小さく ....
ゴリラの戦闘員は防災訓練に参加して居たが
途中で気分が悪くなった
俺ってさあ唯の戦闘員なのにアマゾンの野郎
いきなり第一話からスーパー大切断使って
俺の両手両足ちょん切って仕舞いやがったの
 ....
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ....
あなたを中心にして
その円の中の全員と
しました

あなたが好きだったから
冷たいゆびで
摘まんだ雪は
わずかにかなしい方へと傾斜し
山裾の町は
湖の名前で呼ぶと
青い空の下で黙って
わたしの声を聞いている


凍った坂の途中から
見渡すと
連なる峰の稜 ....
猫がなくので
すぐ愛子にいくと
インターネットをやる気にもなれず
寝ころんで
磨いたサッシ戸から月を見て
浮世の面倒から逃避するのです
布団は薄い夏布団二枚と
毛布しかないので
電気毛 ....
以前、作家の佐藤亜紀さんが『ユリイカ』で、批評とは西瓜割りみたいなもんだよ、という趣旨のことをちらっと書いていて、なるほどうまいことを言うもんだなあ、と思わず膝をたたいたことがあります。引用してみ ....  「5号は、全体的に、許しとか、ほんのり希望、というものを感じました。特に示し合わせたわけではないのですが」とは、同人の遠海真野の言葉だが、『反射熱 第五号』の詩は、確かに一定の方向性を持っていた。そ .... うごくと
あたっちゃう
にがいとげ ふゆのやま
すぐには
こえられない

わたしなんかに?
とんでもない
やさしさに
ぼたぼたする、
これは
もろさじゃない、よわさじゃない

 ....
モノトーンの本棚に
黄色いちょうちょ
アルマジロはフランス産
きのこの鍵
ポケットにがま口
ゆりかごにコルセット
リンゴ チョコ コーヒー ドゥナツ 
ピクニクラララン

にわか雨で ....
以前のニュースで…
雪山遭難者が自力で生還したというのがありました。

その必死の想いの根本には〜

自分しか老いた母親の面倒を見る者がいない…
という強固な想いだったと言います。
 ....
こうやって真っ白な入道雲を見つめながら無人駅のホームで涼風にあたっていると
私は永久にこの季節の住人で
それ以外は旅しているだけなんではないかと思う、昼下がり


何もかも果てなく親 ....
沈む森空覆う森踏みつづけ隠れる陰なくさまよえる象




足跡のかたちに残る氷から時かき乱す水の手を知る




母を呼ぶ子を呼ぶ誰も居ぬ道の果ての果て ....
石を並べていく
川を越え
空を越え
虹の橋を渡る
あなたがいた場所まで
石は並んでいく
あなたがいない場所で
今日もまた
体を成し遂げている
明日もまた
同じ数の
石 ....
こぼれたミルクは飾りボタンの溝を泳いで
くるくると光を跳ね返していた
いつまでたっても混ざり合うことはなく
胸を埋めるような匂いが辺りに漂い
大気ばかりが乳白色に濁っていた


窓の向こ ....
指のさき
雪がひとひら、消えました

わたしの熱を、あら熱を
かくまうように
消えました

うなずくべきことなど
何もないけれど、
わたしは確かに
うなずきました

す ....
駅のホームは

どうしてこうも美しい


パレットのように

混沌とした感情を

無機質な鉄の塊が連れ去っていく


流れる景色に思い出を溶かしながら

新たな始まりに胸が ....
アヒル顔の男が道端で鳩を貪り食っている
雨が少し降ってバスが男を消した
蓮根を持ったおばさんが「アバンギャルド」と呟いて横断歩道を歩いていく
空はもう黒
海のように黒
日光浴をしていた男の腹 ....
なにかを恐れ
なにかを待っている私の
目の前になにかが
やってきたとするなら
静かに受け入れることが
できると思えない 今は

まわりくどく
考える私には
寄り添ってくれる
言葉が ....
負った傷と都合の悪い過去は
片っ端から切って捨てる
少し 尾骶骨が痛い


道端に捨ててうっかり拾われてしまっては大変なので
その都度回収して箱に収めた


赤いの
 ....
         海抜 1100メートル 
         時速 60キロメートルで駈ける
         
         ここまで来て 
         まだ空は果てしないのだ
 ....
 限界なのだ。という声が聞こえた。
 見ると綿雲がぶるぶると震えていた。
 空が震えているわけではない。空を支えるものが震えているのだ。
 いよいよその時が来たのだ。
 私は日々の糧を得るため ....
 詩集の表紙には闇夜に浮かぶ舟の漁火が、誘導するようにふわりと灯り、
誘われるまま詩集を開くと、霧の中に佇む一艘の小舟の写真が出迎えていた。
山中以都子さんの詩集『水奏』は、もうここから始まってい ....
娘には愛を受ける権利がある
娘には、すきなときにだっこをしてもらう権利がある


父親の記憶のない娘を不憫に思い
祖母は惜しみなく愛を捧げた
自分の娘に届かなかった愛もセットにして
両腕 ....
六本木合成麻薬再逮捕保護責任者遺棄容疑だね   どこにいますか、とうめいないま
  なにいろですか、ちらばるかぜ

編まれた雲のひとすじと砕いた虹の一音まで
まきとる古ぼけた糸車
つみあげる小さなてのひら
秘めたつぼみの膜を ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かんぷう- 唐草フウ自由詩4*10-1-25
ピーナッツ- 自由詩2*10-1-24
迷い道- 朧月自由詩310-1-19
ペンション_アントルメ- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-18
風になびく糸- within自由詩7*10-1-18
ゴリラの言い分- 間村長自由詩110-1-17
人畜無害- kauz ...自由詩16*10-1-16
コンパス- チアーヌ自由詩310-1-14
青空- 銀猫自由詩12*10-1-13
猫がなくので- 蒼木りん自由詩2+10-1-9
【批評祭参加作品】西瓜割りを見物する人の群れ(詩における批評 ...- 角田寿星散文(批評 ...10*10-1-9
【批評祭参加作品】原罪と救済のパレード(反射熱_第五号)- 古月散文(批評 ...3*10-1-9
ふゆのやま- 唐草フウ自由詩8*10-1-9
ラララン- ふるる自由詩8*10-1-7
命を支えるもの- 籠球太郎自由詩310-1-7
あかいつき- 靜ト自由詩7*10-1-7
Dark_Magus- 木立 悟短歌310-1-6
こいあお- 小川 葉自由詩310-1-6
白く濁った世界- あ。自由詩16*10-1-6
ロスト- 千波 一 ...自由詩21*10-1-6
HOME- 海 猫自由詩410-1-6
冬篭り- アキヨシ自由詩310-1-6
つらら- 朧月自由詩210-1-6
しっぽ- 伊織自由詩9*10-1-6
開田高原- 鵜飼千代 ...自由詩2*10-1-6
今にも落ちてきそうな空をみた- 影山影司散文(批評 ...610-1-6
山中以都子詩集『水奏』- 渡 ひろ ...散文(批評 ...5*10-1-5
おやすみ- 伊織自由詩4*10-1-5
六本木オクスリ- A-29短歌3*10-1-5
そらいろ- 石黒あき ...自由詩5*10-1-4

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