とおく
でんしゃに
なんじかんものって

そとのけしきは
ぼくにちからをくれるけど
いまは
みたくなくて

たくさんのおもいで
くりかえす

あたたかいきもちのまま
おわるな ....
一度きりの虚像には 大したものは要りません
ただ

ブレのない言葉と
明確なレンズと
シャッターに力強く触れられる一瞬が

現像機を唸らせるのです
歯でゆっくり噛み締めると

きゅちー 

っと

甘さが湧き出てる


あなたは一体なんなんですか








あ、コンチワ 

なたでここ です。
大きな風が
ブナの木を揺らすとき
人は
何事が起きたのだと
ハッとする
でも
小さな風には
見向きもしない

なぜなら
人は
自分が
大きな風を
吹かすことばかり
考えてい ....
雲の切れ端が

切れたかけらを探しているとき

あなたは人生の岐路にいて



探されている雲のかけらが

右往左往したり

聞き耳を立てたりしているとき

私は人生の岐路 ....
男は静かな眼差しだった
椅子に腰掛けていた
眼鏡の中を覗き込むと
男には目が無かった
代わりに水槽があった
水面は微かに波打っていた
魚が数匹泳いでいた
楽しそうではなかった
 ....
いつでもペンを持っていると
なにか訳の分からない事や
知りたい事に出会った時

それを描写してみたり
書き出してみたり
できるので

あなたと人類的にも
ばかばかしい口 ....
からっぽのカゴ

いっぱいの水入れ。
いっぱいの餌入れ。

お腹がいっぱいで
眠そうな目をした君はいなくて

からっぽのカゴ

減らない水。
減らない餌。

倒れて冷たい
 ....
甘いものを断つ。

昨晩、延々とその鉄の決意を語った君が
どうしてシューなんとかを食べているのだろう
僕が帰ってきたのに平気な顔でおかえりと言う

たった十数時間の間に、鉄は何万度という高 ....
透きとおる真昼に
日常が、消えていく
八月に買った青いびいどろは
もう割れた



観覧車に乗りたいと言ったのは
あのひとのほうだった
てっぺんに着いても
世界はちっとも見えなくて ....
せんぱぁい そのしなやかな身体を擦り付けるような
甘い猫なで声が頭にこびり付いて離れない

追い詰めて追い詰めて 泣き出しそうな僕を見て
気持ち良さそうに喉をゴロゴロ鳴らす君は意地悪な笑み
 ....
お昼時 
おなか空いたなぁ、と
声に出してみたら
余計におなかが空いたので
仕方なく
空気を食べる
ばく。
この道を知っている
雨の夜 冬の朝

通り過ぎる面影は 息をきらした 私
あなたの胸に 飛び込むために

今は静かなドアのむこうに いつも
貴方がいた
抱き締める腕があった

今日 ....
唾液が
糸をひくような
かゆい
ぬるい夜明け


--Tsuno-rasete


僕は君の
髪の毛の森をさ迷い歩く
おずおずと指で君をまさぐれば
腫れぼったい角が生えかかって ....
朝、
目が覚めると紙幣のベッドで寝ていた
床も壁も全て紙幣になっていた

洗面所も紙幣で出来ていたので
もったいなくて水を流せなかった

福沢諭吉に囲まれて取る朝食は食べにくかったが
 ....
農家の母屋を改造した学生下宿が
家賃一万円の住処だった
わたしは床の間のある客間の六畳
一二畳の居間には親友が
離れの六畳には先輩が
隣の六畳と四畳半には後輩が
それぞれ巣くっていた

 ....
となりの人
   となりの人、名前は知らない
   いつも夜に帰ってくる人
   だからまだ会ったことない
   だってとなりの人が帰ってくる時間
   僕はもう布団の中だから

となり ....
朝起きたら

昨日の夜降っていた

雨も止み

雲一つない晴天が拡がっていた

昨日干せなかった洗濯物を

一気に庭に干した

爽やかなTシャツが

風になびき

洗剤 ....
先生が転校生を紹介した。
キリンだった。
だけど首が長すぎて教室に入れないから
教室の外で、窓から顔を入れて勉強している。

キリンの家に遊びに行った。
部屋の中心に座れば、取りたいものを ....
僕の住む街のちょうど中心に大きな大きな煙突がある。
それは地中から突き出ていて、いつも白い煙をモクモクと吐き出している。
天気の良い日は、影が街を覆って街全体が日時計になっているかのようだ。

 ....
寄り添い生きることができなくて
するり と ほどけた 

朝がくる

あなたが静かに閉めていったドアを
あける こともなく

わたしは

夏風が木々をゆらし歌う
それを 見て ....
もう昼休みだから
ご飯を食べなきゃならない時間だけど
たいしてお腹も空いていないし

もう夜も更けたから
明日の為に寝なきゃならない時間だけど
たいして疲れてもいないし

人生には目標 ....
愛するあなたの 傍らにいて
いつか私は{ルビ孤独=ひとり}になり
静かに気を狂わすだろう

あなたの腕に抱かれるために
私は翼をそっと折り
静かに血潮は流れ出し
知らず枯れていくだろう
 ....
うたを綴る
ひとつ ノォトに
うたを紡ぐ
ひとつ こころに
今日の言葉を装い
明日吹く風を纏う

雲に似て
恋に似て
刻々とかたちを変えるその憧憬を
留めるため

小さな引き出 ....
今日は君とつながることができた
だから明日はやっと楽しい朝を迎えられそうだ

君はいつも朝をどんな気持ちで迎えているのだろう
どうか僕とつながった喜びを抱きしめながら眠って
そのまま楽しい朝 ....
国道を一つ横に外れた小さな道
子供達の通学路として活躍中
毎日通り穏やかな気持ちになれる場所

少し急な上り坂が有名なこの道
途中に在る桜の木は有名
降り散り行く姿は新たな夢
桜風が僕ら ....
みつめている
うつくしい景色のむこうに
誰かへつづく ひとすじの想いがありますか
胸の中 熱をおびた
夏の風は ふいていますか

どこからか 
あなたへつづく 想いがあるように
わ ....
町の薬局で消臭スプレーを買った
値段は598円。特売の札がかかっていたものだ
初めて買ったので安いのか、そうでないのか分からないが
お店のレジにいた太ったおじさんを信じよう
悪人には見えなかっ ....
透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ

地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく


今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春の ....
気の早い春一番は 潮鳴りのようなおとを立て
町の上空をゆくのでした
「僕ら、結婚するかな」
彼が昨夜言ったことばが、洗っていたおさらから急に飛び出してきて、ひっこめるのに苦労しました。わたし ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
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