{引用=
黒が似合うようになりました
白はちょっと 気恥ずかしくなりました

女になったのはいつ頃でしょうか
どんなふうにしてでしょうか

化粧が上手くなった頃でしょうか
愛するからで ....
ぼくらの夢は いま 夢みることができない
あり地獄に飲み込まれたように

翼をいっぱいに広げ
なんどもなんども抱き合ってきたのに

ぼくらの夢は いま 
流砂に飲み込まれたように
夢み ....
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに





膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う



束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
 
 
白線の内側に下がってお待ちください。

白線は自分で引いてください。

内側と外側は自分で決めてください。

白線の外側を
一匹のシオカラトンボが横切っていく
軟らかくて
 ....
まっくらだったのに
その男は普通に部屋に入ってきて
箱を置いていった
その大きさは幻聴に悩む私の音域ほどもあり
身震いする
いく日もほっておいたお風呂の水を
ざぶとかけられた気分

隣 ....
 

雨が花の形を整えていく
わたしたちは共通の言葉で話し
共通の言葉で
触れるべき場所に触れる

民家の前にぽつりと置かれたバス停で
傘を差してバスを待つあの二人は
親と子なのだろ ....
牛です私決めました出産ですお立ち会いのもと牛です私牛です出産です決めましたお立ち会いのもと出産します牛ました私です決めました私牛を出産します。


産まれました
白と黒の牛は仔牛と呼ば ....
哀しいのと忙しいのと
複雑なしおりのつみ重ねで
食べて汗をかき
お腹ゴロゴロの日々
ゆとりなく

ぎゅいいとチュウブをひねり出す哀しみのつぶたち
出てきたり戻ったり
結局は循環を滞 ....
五月の橋の上で
生まれ変わったら
何になりたいと聞かれた

ねことか
とりとか

雨の日の林の中の
きのこ
なんてどうかなあ
ぷつぷつとうたうたう
春の腐植の土たち
立ち上がろ ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない



やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる



ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
ゆびでそっとふれる
ふかふかしたものが
やがてしぼんで
くたびれて横たわる
むなしさをむねにしまう
かなしさを昇華する

 垂直にいきたものは
ささえあってこそでしょう
あなたの ....
頭をなくした こどもの魚が遊泳する
それをお母さん魚は どこかと捜す
綿毛のせんぱいは空の上 雲にうまく混じれただろうか
たんぽぽは そう考えながら自身の旅立ちを予定する


おいおい ....
ぷすぷすぷすぷすと
情緒のねんりょうが切れかかっていて
空を見上げたら
ライオンの むれ
きれぎれにはなればなれ

とげを自分で取ってしまいました、引っぺがしたところからおもいでが樹液 ....
あなたの周りをがりがりと回る
そしてにたいのぬいぐるみ
あなたの惑星になっている
太陽オア月

かすめ取ることさえできているのかな
クンズホグレツ
プレーンオムレツ
わたしはうすい血の ....
窓の外のオマワリさんの
拳銃が火をふいた

右によけて左によけて
血にまみれる

この青いブレザーの胸の内ポケットには
キミの裸の写真が入れてある

死ぬのはこまる
 ....
きょうのわたしは
どのくらい根を増やしただろう
(これまでの、)
いわば口や鼻が
手足があるだけで
少しのお金を持って
這っている


マジックテープのように
くっつけあい 剥 ....
ももの花 すいせんの花 ビオラ、すみれ
春が咲いて、歩いてる
じぶんのちからで
背がひくいから、ぼうしだけ見えたよ
花の散歩 よいしょ、よいしょ あるけ、あるけ
あさのくうきが
ぱちぱち
して
うもれていた
気分の芽を
生やす

てぃりてぃりりり

しまっていました
ゆびとてを
まげて穴にかくれていました
くるぶしのさき

かー ....
シナプスたちのように、うごきあい、点滅する
地上の生きた星たち
今日もどんなかんきょうにあろうと
かなで合っている
それを聴き入ったのは
目をとじれば
誰もが知らない顔の乗る移動の
車窓 ....
 
 
右手の人差し指がちくわの穴に刺さって
抜けなくなってしまった
ちくわはとても嫌いなので
食べるわけにもいかない
そのままデートに出かけたけれど
あいにく恋人もちくわが大嫌いなので ....
黒ずんだ木の床にそっと頬をよせる
インクと機械油の匂いが染みついた床は
使いこまれた年月を
なめらかな感触でつたえてくる


古い印刷工場をリノベーションしたと
誰かが言ってたっけ
そ ....
 
 
みかんをむいて父に食べさせると
ぼくはみかんではないのに
お礼を言われた

咳をするしぐさが
父とぼくは良く似ていた
植物に無関心なところも
石鹸で洗う指先の先端の形も
他 ....
私しか「アトリエ」と呼ばない場所で
あのひとは輪郭のまま西を向いている
むせ返るような夕陽の匂いのなか
パレットで乾いた水彩は、それきり


藍が好きだったと思う
雨が好きだった ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
 
 
白ヤギさんから届いた手紙を食べている
しかたがないので手紙を書いてしまう
という展開を知りながら
次々と届く手紙を食べている
白い糸を吐きながら
やがて後悔している
黒ヤギなど ....
鬼がやってきたので 福豆を袋ごと投げつけた

クイックモーションから全力で投げた

「 俺が大殺界だってこと、わかって来てんのか! コラ! 」


鬼に投げつけた袋を拾うて ほぼゼロ距離 ....
 
 
ぼくが遺書を書く
きみがそれを紙飛行機にして飛ばす

そこかしこに光は降り注ぎ
そこかしこに影をつくっている

紙飛行機が草原に不時着する
文字の無い白い翼のところを
蟻が ....
{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
さびしさは針金のように折れ曲がり息を低くひそめていた、キーボードを叩いてもaやoの母音は狂っているから、わたしたちは正しく夜を装飾できない、室内灯ひとつで照らしだせる安心の内側でねむってい .... 子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で

あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない

あなた ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女になったのは- yaka自由詩9*10-6-19
ぼくらの夢- 草野大悟自由詩1*10-6-17
東京哀歌- Rin.短歌2410-6-15
白線- たもつ自由詩1110-6-12
- ふるる自由詩7*10-6-9
抜け殻- たもつ自由詩2210-6-6
寄せる上げる潰す破裂- 手乗川文 ...自由詩21+*10-6-4
たえる日々- 唐草フウ自由詩6*10-5-31
五月の流れる水の上で- オイタル自由詩9*10-5-27
さみしさで貧血- ふるる短歌26*10-5-21
いちばんたいせつな- 唐草フウ自由詩7*10-5-11
それぞれの- 唐草フウ自由詩8*10-4-15
あたら- 唐草フウ自由詩11*10-3-31
veracious- 唐草フウ自由詩5*10-3-16
窓の外__歌詞- A-29自由詩2*10-3-13
3・8- 唐草フウ自由詩4*10-3-11
花の散歩- 唐草フウ自由詩7*10-3-5
清朝- 唐草フウ自由詩4*10-2-27
真昼の流星- 唐草フウ自由詩13*10-2-21
指がちくわに刺さってしまった- たもつ自由詩810-2-19
かんばんむすめ- 渡 ひろ ...自由詩22*10-2-15
空の切れ端- たもつ自由詩1010-2-11
- Rin.自由詩1410-2-10
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
かいこ- 小川 葉自由詩6*10-2-6
節分に_鬼がやってきた- 北大路京 ...自由詩14*10-2-6
ラブレター- たもつ自由詩510-2-6
「地図の街」- 月乃助自由詩18*10-2-6
ドライ、ドライ、ドライ- ねことら自由詩610-2-6
母娘の夜- 朧月自由詩610-2-5

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