繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ....
生きるものにとって
その生の躍動が大きく羽ばたく頃
森の中にそっと足を踏み入れる
静かな朝

光が遮られた場所には
シダの葉が青々と続き
時よりの木漏れ日は
地面の土を黒々と照らす
 ....
まばたきするように暮れていった群青に
あなたはなにを覚えたのだろうか


スーパーの広告の裏にかいた
一編の詩は
おもったより、しあわせそうで
静かに瞼をとじました


詩人 ....
 涼しげにながれる声は
     緑陰のひぐらし

  川床で 大鉢に盛った
    豪華な鯛そうめんを抓み

 冷酒を
  ちびり ちびり
       と、いいもんだ。

 料 ....
・・・*1*・・・



後ろから追ってくるキリンの
長い脚と首と黄色い胴体と
短い角と
真夜中の草原を逃げ回る
恐れる僕の手足と裸足と
小さい寝巻きが
交差する
長い脚と短い角 ....
灯篭流し

闇夜の川にぽつりぽつり
小さな灯火を灯して
緩やかに流れて行く

思い出を一つ一つ
灯篭の中に詰めて
順番を待つ

貴方のことを想い
先に行く灯篭を  ....
 暑い日だ
 こんな日は
 私にパラソルの女が
 寄つて来る

 女が来ると
 私もパラソルの陰につつまれる

 ―日盛りに
  ぼんやり立つてゐると
  日射病になるわよ―

 ....
暑い

日常を紡ぐ事が
半ば義務となり
私をジワリと浸食していく

拒み放り出したくなる気持ちや
上手くやりこなしたいというプライド

足場がぬかるみ
息が詰まった
 ....
西陽が傾いてゆく
風を追いかけながら
オレンジの雲は次第に細長く
なつかしい言葉をそっと隠していった


暮れなずむ野辺は一面の草海
薊の花の谷間に静か
蝶がいる 淡い光のような点が
 ....
お盆になると
実家には
離れて暮らしている兄弟たちが
一斉に集まり
昔を懐かしむ蚊取り線香の匂いが
きしむ床や汚れた壁から
おもむろに流れている

帰郷する度に
夕飯に並べられる
 ....
自転車の車輪の横には、
しっぽの先だけがしましまの猫が
丸くなって寝ている
夕方には何処かに行ってしまう猫に
名前をつけよう、と
彼女が言い出したのは
日曜の朝、
決まってサンドイッチな ....
買い手のつかぬまま
何年か空き地だったお隣に
店舗兼アパートが建った
店舗といっても
コインランドリーのせいか
雨の日以外は閑散としている
アパートもまだ空いたままで
梅雨明けのあとは
 ....
いとう「インターネットの閉鎖性」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=83830
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did ....
恥ずかしくて
勇気がなくて
まだ云えない想い
明日

夕立のあとの
涙のあとの
夕暮れの空
昨日

クレヨンよりも色鉛筆のような空
明日が昨日になる速さの色
泣いたり笑ったり素 ....
‥もう終わりだね

呟いたのは
あなただったか
わたしだったか

照らし出された
顔だけが
暗闇に蒼く浮かんで
すぐ消えた
新しい病院へ向かう車の後部座席で
寝転がって窓の向こうを見ていた
お泊りはもういやなんだけど
指を銜えるほど
もうちっちゃい子供でもない

やがてドアが開き
傘をさしながら
ゴメン
 ....
煙草の味は解らないけど身体に悪い事だけは解った
苦味が口の中一杯に広がって煙を宙に逃がす
白煙が黙々と昇って何処かで消えた
社会人になり失くした物は数え切れない
時間の配分や金銭感覚  ....
「うつくしいものなど
       なにもない・・・」

そんな世界で
君は
『棘』すら美しいと言う



僕は
太陽も月も見失い
ただ、満天の星の間を彷徨う


待ちわび ....
あなたの全てを吸い尽くして私は咲く。

あなたが掘っている穴は自分のため。

誰もあなたを責めはしない。

あなたの骸の上に私が咲くなら、誰もあなたを責めたりはしない。

あなたが生き ....
うなじを わたる風は
なまぬるく

きみの 吐息を
想い出させる

空には でかくて
細い月

きみが たてた
背中の 爪痕のよう

息もつかずに
愛をかわす

夜露も汗 ....
あと十分で地球が滅びます。

いつものように何気なく見ていた目覚ましTVで
総理大臣が重々しい口調でそんなことを言った
朝。

あと十分だってよ、どうする?
母さんは僕を見ながら、くひひ ....
  「虫はお椀の底からは飛ばないよ
     淵まで這い上がってそこから飛ぶのさ」

下戸下戸鳴いて
ホットウーロンばかりすすっている
冷え切った座敷
を無重力状態で漂っている俺
は畳の ....
引き金は鼓動と鼓動のはざまで引かれる
愛される直前に
ためらわず
冷静に
光と影を縫う弾道が
私の頭部を撃ちぬく 
しとやかに
白いシーツの上にしな垂れたキミを
優しくゆっくりとそこへ

抗う事なくシーツに埋もれて
髪の乱れも気にせず
見開いたその瞳には何が映っているのだろう
歪曲する部屋の家具が畝って渦になる
 ....
空青き

海に移りし

優し波

触れて跳ねるは

白き水晶

遠く見て

流れて来るは

白き船

恋文書いて

貴方の元へ
吹き抜けのある町に生まれた
回り階段を何度か抜けると
大切なものが床に散らばっているのが見える

高い天井はどうやって作ったのだろう
昨日は知りたかったことが
今日には通り過ぎている
支 ....
ぽきりと
折れてしまいたい
木よ そう思わないか
冷たい 雨と風にさらされて

いつになれば
春は訪れるのだろう
折れて
倒れて
地に伏せば
今とは違う風景が見えるかもしれない
 ....
競うように加速してゆく
コットンキャンディーの群れ
夜の芝のうえを 不穏に

湖につづく川面をすべって
あなたの髪のさきに ぼんやりと灯る光を貫いて走る
モンスターのうしろ姿

扁平の ....
外れたままの受話器で
それからの答えを待っていると
見知らぬ誰かと話が通じてしまう
こちらは、遥か国です
隣で寝ている父の横顔
最後の声はいつだったろう
僕から父へ真似てみせれば
こんな ....
駄菓子屋で買った苺味のキャンディー指輪
ルビーねと
くるくると踊るようにスカートがゆれる
まるで白い蝶ちょのようなきみの左手をとって
色とりどりの光が射しこむステンドグラスの前で
厳かに指輪 ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それぞれの夏- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-8-13
過ぎゆく時の中で- ぽえむ君自由詩8*06-8-13
群青- オオカミ自由詩1006-8-12
そうめん_☆- atsuchan69自由詩4*06-8-12
時計のキリン- 結城 森 ...自由詩3*06-8-11
灯篭流し- 海月自由詩3*06-8-11
夏日- 杉菜 晃自由詩6*06-8-11
夏休み- ノクター ...自由詩5*06-8-11
はるかなるオーチャードグラス- 石瀬琳々自由詩9*06-8-11
望郷- 美味自由詩6*06-8-11
約束なんかない日曜- 夕凪ここ ...自由詩6*06-8-11
立秋- LEO自由詩10*06-8-10
インターネットは閉鎖しません- 黒川排除 ...散文(批評 ...606-8-10
- 自由詩4*06-8-10
はなび- LEO携帯写真+ ...16*06-8-10
車窓に雨、- AB(な ...未詩・独白706-8-10
喫煙所で・・・- 海月自由詩5*06-8-9
星の道の中心で。- シュガー ...自由詩3*06-8-9
むくろの上に花- 花丸ぺけ自由詩3*06-8-9
8月の爪- Lucy.M.千 ...自由詩406-8-9
地球が滅んでしまうまでにやること- 美味自由詩11*06-8-9
バグと隠蔽的擬態- ヌヌヌ自由詩206-8-9
射手- A-29自由詩306-8-8
リターン- AKiHiCo自由詩306-8-8
夏海- 愛心短歌406-8-8
吹き抜け- 霜天自由詩406-8-8
耐える- 北野つづ ...自由詩7*06-8-7
プラネタリウムの底- 少女的自由詩7*06-8-7
風鈴- 霜天自由詩406-8-7
指輪- 暗闇れも ...自由詩4*06-8-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186