やべー、超うめぇ。
止まんねー。
いちばん旧い校舎の
さらにその裏
もう誰も見に行くこともない百葉箱
そのそばに菫が咲いている と
君が云ったのが
はじまりだった

ふたりはそれからそこで
いくつかの秘密をかさねた
 ....
頭痛でも笑ってなごませている
乙女さを兼ね備えた剣
身を切るほど抱いていたい

かなしみ、こんにちは
すべてが、かこになる
おもいでを わらってもいい
すきとおる 君は翠


 ....
 愛おしいひとからの糸が垂れてくるのでそ
れをするすると引っぱっていると空がほどけ
てすっからかんの空になってしまい空の上の
ひとに「なにを考えているんだ」と怒ら ....
 玄関がうるさいので「うるさい!」と怒鳴
りつけると「ハウス!」と鳴いて犬が実家に
帰ったのでだから、ぼくはこの犬小屋でひと
りなのだけれどでもぼくは、さみしくな ....
冷たいカプセルの中に入って
胎児のポーズで丸くなる

深い空にのぼって ゆく
導かれて

見つめあったひとの顔を
ひとつずつ撫でて


片付くまでもう少し
あなたをのこし ....
  「オルガン」

オレンジみたいな涙を流すから
いつも泣かされてばかりいた
優しいね
キミは唇を頬に寄せて
流れる柑橘涙を上手に受け止める

夏の子供用プールはレモンの匂いがするね
 ....
 そっと
 手のなかで砕けてゆくものを
 花、と呼びます



透きとおる風に
聴きそびれた使いを
そのみちを

ためらいながらも、
懐かしむように
かばうように

 ....
縮む親
氷鏡に
歓喜の子
席を取り
悦は束の間
狸寝入り
吐く息は白いのにどうしてこんなに胸の中は悪意ばかり黒い。



ぷちぷちを潰しながらぷちぷちに潰されているよな午前三時。


殻で笑ってぐつぐつと割れないよう ....
つめたくてつめたくて、それでも、ひとりで
素直すぎる君 遠くからだけ旗を振ってる
近づけない

つなぎたいつなぎたい、ゆび、解かして
かさねあう心臓 くるしい
しんじられないまま、知らない ....
枯れ木が
寒空を
支えている

この曇り空が
落ちてこないように

このセカイが
水浸しにならないように

枯れ木が
寒空を
いらっしゃいませお帰りくださいチ球はそんなにでっかくありません。


チ球の背骨の数は何本?でんぐり返りしてから数えよう。



ストロー突き立てぶくぶく ....
たくさんの淋しさは
胸の奥でそっと
優しさになる

それは
くわしく語らなくても
しみ渡ってゆくように思い
いつしかやわらかく
言葉のあやから
遠ざかる


おびえてし ....
遅く迎えた朝に
雲間から覗く空は
アイスブルーの明るさで
粉雪を落としていた
そのひとひらが
頬をすべり
手のひらにとける
捕らわれた夢から
抜け出せないままの体を
目覚めさす冷たさ ....
■美味なるもの、について我が独断と偏見を。



一、

焼肉といえば、ホルモンである。
ホルモンを食わずして、なにが焼肉か。

「飲み込むタイミングがわからないんだよね。 ....
話すことがなくなったから
もう眠る
そんなふうに毎日を終える
行きたい場所がある
だから歩く
ボールペンを一本
手のひらにたて
倒れた先に歩いて
歩いては
四つ辻
また立て
倒れ ....
あたたかな雪が
時のうろこ 一片と供に
もう一度、もういちど、と
落ちてくる
あなたの冗談は
胸に入ってるカイロのようにふんわりして
窓の中 しゅんしゅん伝う蒸気が
寂しかった空洞に
 ....
お魚には痛覚がないのです。
ですから活け作りだからって、そんなにかわいそがらずに、たんとお召し上がりくださいね。
美人の女将は三つ指付いて微笑んで、そそくさと隣の座敷の流れに向かう。
風 ....

目を覚まして

妖精のなみだ
見つけた

しん、と
凍って

夢で流した
わたしのなみだが

ここに
寄りかかるって結構難しいことだと思う
楽ちんなようで実は不安定で
揺れる電車の中とか
車の後部座席とかで眠るときは
頭をごちんごちん言わせながら
壁に寄りかかって眠る
寄りかからないで眠る ....
手袋の
こすれるすきまから
しろい空気を ふー、と
吐き出すと
それは
青い空にのぼってゆく 
きれいなけむりに 
よく 
似ている


それで
つむじは むずむずして
町も ....
おまえは
虚空に
なにを探す
道を失った子供の眸して
どこを見つめ
なにを思い
そして
誰を待つ

翼をたたんだコウモリの肘
切り取られた鶏の足、左手

咽せるとろみ茶
刻み ....
どんなに遠回りしても
一年は一年でしかなく
散る事を恐れて蒔かれなかった種は
小さな袋の中で眠っている

カサカサと乾いた音
掌にこぼす種
指でつまんだそれは驚くほど小さくて頼りない
 ....
坂の上から冬の空
胸は高鳴って
こぼれそうになる

くも が ね
平べったくて
だけど そうに つらなってて

抱いているの?
静かに唸りながら流れる

あの日叫んで走りそう ....
冬枯れの
枝の指より
こぼれ見る

白い半月
心 温め
若いときいちばん食べた即席麺は日清のあれではなくサンヨーのサッポロラーメン醤油味だった。
大きめの丼に粉末スープと麺をいれ刻みネギをのせスパイスをふりかけてから熱湯をたっぷり注ぎ
大学ノートで蓋を ....
雨上がりの
仄白い、広い、ひとつの湿度が
冬の夜の終わりに、ふ、と
灯る


夜明けだ
空はひとつの肺となり
冷たく湿った冬の朝を呼吸する
細やかな鳥の霧を含んで
 ....
座礁しながら ふっくら
帆をはり 夕波に
額をあてて うしなわれる
熱量を 愛しつづけた
おれたちの 船に
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イッキ飲み- しげ携帯写真+ ...308-2-3
菫と百葉箱- 塔野夏子自由詩5*08-2-1
翠の剣- 唐草フウ自由詩4*08-1-29
「_いとおしいいと。_」- PULL.自由詩5*08-1-29
「_かもなまいはうす!。_」- PULL.自由詩2*08-1-29
残せたものは呼吸だけ- 唐草フウ自由詩5*08-1-28
彼等のためのソナタ(香りつき)- 千月 話 ...自由詩7*08-1-26
水の蕾- 千波 一 ...自由詩10*08-1-25
凍る朝- シュガー ...俳句3*08-1-25
悦か恥か・・・考えてみたいですね- シュガー ...川柳2*08-1-25
「_悪意。_」- PULL.短歌2*08-1-24
明日のゆび- 唐草フウ自由詩4*08-1-24
このセカイが水浸しにならないように- 風音携帯写真+ ...7*08-1-23
「_塵空。_」- PULL.短歌2*08-1-23
粒子- 千波 一 ...自由詩6*08-1-22
雪の朝- LEO自由詩10*08-1-22
■美味なるもの- 千波 一 ...散文(批評 ...4*08-1-22
散歩するように- 水町綜助自由詩708-1-22
あたたかな雪- 唐草フウ自由詩7*08-1-21
痛覚レセプタ- あおば自由詩3*08-1-21
幻のような- 風音携帯写真+ ...8*08-1-21
- 小原あき携帯写真+ ...10*08-1-21
雪の日- はな 自由詩12*08-1-21
みちこ- 草野大悟自由詩508-1-20
風穴- さくらほ自由詩7*08-1-19
誰にもわからない- 唐草フウ自由詩3*08-1-18
今宵の月- シュガー ...短歌5*08-1-18
そろもん(麺の歌)- みつべえ自由詩408-1-17
呼吸器系の季節- A道化自由詩908-1-17
そろもん(礼の歌)- みつべえ自由詩408-1-16

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