やわらかいものが
やわらかいものに抱かれ
育むものが
育まれたことをよろこびとした
この命の果てにある
未来がまだ懐かしかった頃

時は懐かしく
時はまた経験として
かつて見た ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
二本目のにんじん
細かくくだいてりにゅうしょく
やわらかさとはなんなのですか?
おじいちゃん
せんいをうしなっても
あむことが
もぐもぐ
土を進む

ニュースペーパーは諦めを切り離し ....
日だまりの喪失によみがえる歌声
岸辺に立ち
シャワーを浴びる裸体が
鏡に映っている
流し去ることの出来ない。
視線にでもなぞれない
曲線を水がしたたり

こもれ日へ歩む旋律
お気づき ....
咳をしても一人
分け入っても一人
つるべとられても一人
海に出ても一人
水枕がばりと一人
落ち散ってうち重なって
雪とけても一人
あなたみたいに遠くへは行けない。
ぼくには足があるから。
そういっていいわけを考える。
うまい、うまくないかはべつとして。
とりつくろう、縫う、パッチワーク、みたいに。
きれいかどうかは ....
 


きちんとした襟の
背の低い男が
背を丸くして立っている
教会の門の前
指先の
薄茶けたしみと
視界のかしいだ

米が落ちている
祝福の
後先に

三本目のつえが
 ....
それから一年たった

橋から見える
盲腸のような川は
廃虚の「風景」に
なり切れず
何も語らない

どこかで
一人はしゃいでいる
語り過ぎる風景
が過ぎて行く
昼下がり

 ....
永遠に交わらぬはずの者同士が
交わろうとする



水と油
そんな感じで



高温にまで熱せられた油は
邪険にも寄せる思いを弾き飛ばして
ふつふつと
行き場の無い怒りに震え ....
真っ赤な真っ赤な
たいようの
帽子をかぶって
おんなのこ
白くま探しに
やってきた
すずしさのシズクもらいに

おじょうちゃん
あぶないよ
食べられてしまうよ

赤い帽子の
 ....
灯台は
海をさがしている

それゆえずっと
船にすくいの
手をのべる



灯台は
自らの眼を
ながらく持たない

おのれを見つめるものたちの
ことばの向こうを
 ....
まあ 夢の話だ
乗り過ごした成人式を
だいぶ前にすませたやつが
不意に眠り込んでしまって
夢を見て
目が覚めても
こわさからは覚めきれなくて
夕方だったはずが
真っ暗なんだ
消し忘れ ....
 
もう会わない人たちが
改札を通過する

昨夜知らない人たちと
あんなに
飲んだはずなのに

今朝はやけに顔のない
彼らの名前を
だれも知らない
 
奇跡みたいな陽射しの中を
僕ら目を細めて歩いていたね
陽炎が揺れていた
君は隣で微笑んでいた









思い出せなくなった匂い


あの夏は今何処に
一人歩き出す。
不安も期待も
背負って歩く
足をずって歩く

この思いを
胸に夢中に
生きる。
苦しい思い

ゆっくり落ち着いて
話す。
感情的にならず
冷静に。
なんで
空って青いの
しくみじゃなくて
理由が知りたいんだよ
でもそれは
なくっていいんだよ
答えは
なくていい
ぼくは考えていたい
悩みにも似ている
だからすぐ悩む
だけど ....
なにもたべずに、朝
あたらしい電車のはしっこからはしっこまで
わたしは仕事に出掛けていく
どんなに長い距離も
君のそれと交差することはもうないけれど

それでも駅に停車する度、未だ息が止ま ....
 
冬でもアイスが
買えるようになってから
妹がいる

冬でも愛した
恋人と暮らしてから
それでもまだ
妹がいる

冬にアイスを食べた後
当たりなのか
つい
確かめてしまうよ ....
一人称にわたしを選んだときに、わたしの中で何かが定まったような気がしたことにも気づかずに生きてみました。誰もが等しくも、そんなに愛おしくもないけれど、立ち止まる分には時は同じように流れるみたいに。 .... 挿入、挿入、挿入、挿入、
挿入、挿入、挿入、挿入、
そうにゅ…


エクセルやってるんですけど何か?
{引用=laisser vibrer

(音楽)鳴らしたままに。(打楽器で)振動を止めない。}

0,

ポリリズム、
異なるリズムの孤独が、偶然同期する
ほんの一時の間だけ、でも
 ....
裏木戸を開けると
ひぐらしがないている
あの木の下
薄暗い桜の木の下で


闇間に鼻緒が見えている
そり返った白い足の指が
細い脛が折れそうにのびて
あの時もひぐらしがないていた
 ....
あたたかな毛布にくるまりながら
君の名前を小声で叫んでみる
世界のはじっこで
群れにはぐれたトナカイやヒツジも
安心して駆けつけてこられるような
優しい距離で



いつのまにか伸 ....
まったくもって
困ってしまったと
呟いた声はかき消される
待ち合わせしているというのに
未定と予定がごっつんこだ

確変が終わらない
最低の男だという意識が
同時に変動する
隣の老人 ....
豊田さん…。
あぁ、豊田さん…。
君は僕の後ろの席に座っているよ…。

君は美少女ゲームに興味があるかい君は美少女ゲームに興味があるかい
君は美少女ゲームに興味があるかい
僕の「電撃G's ....
目の前に広がる光景は
ぎらりと反射するガラスだらけのビルのおかげで
わずかに十メートル先で遮られ
その隙間にさえ
絶え間なく人が流れ
流れ
意識の濁流が茹だる暑さで朦朧とする
流れ
流 ....
 ひとりで歌を作ってると、バカバカしくなることが多い。(当然だろう。)

 自分で作って自分で歌って自分で聴いている。しかも、何のための歌なのか、自分でも分からない。

 さらに、自分の頭の中 ....
朝焼けが
虹彩から奥を焼く
明らかな
明日に
確信が持てないから
夜を
終わらせずに
朝焼けの夜を
産んだ

ここは
降りる駅を寝過ごしてしまった
風景に似ている
生まれた日 ....
曖昧と
矛盾が口に残って
痺れてる

それが嫌で
自由のガムをポッケから
ゴソゴソ取り出し
口に放り込む



神様は生きるって
紙芝居をやっている
 ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
未来がまだ懐かしかった頃- 小川 葉自由詩708-8-28
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
さよならの砂- 石瀬琳々自由詩10*08-8-27
バックグラウンド- さわ田マ ...自由詩408-8-25
影という名の- こしごえ自由詩4*08-8-24
分け入っても一人- 海里自由詩308-8-23
ほんとうはここにあって、真実はここにはない。- ゆうと自由詩6*08-8-23
日曜日- 縞田みや ...自由詩6*08-8-23
辿り着けない場所- フクスケ自由詩108-8-22
乾いたひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+*08-8-22
あるものがたり- 唐草フウ自由詩2*08-8-22
灯台- 千波 一 ...自由詩11*08-8-22
赤語- 佐々木妖 ...自由詩7+*08-8-22
大都会- 小川 葉自由詩308-8-21
もしもあの場所へ帰れるのなら- なるせ自由詩208-8-21
クラップユアハンズ- ペポパン ...自由詩8*08-8-21
空が青いこと- ゆうと自由詩6*08-8-21
てこの原理- コトリ自由詩9*08-8-21
アイス- 小川 葉自由詩508-8-20
ある日のデッサン- かんな自由詩7*08-8-20
お仕事- A-29自由詩1*08-8-20
laisser_vibrer- rabbitfighte ...自由詩23*08-8-19
日暮れの家- 石瀬琳々自由詩26*08-8-19
かじりかけ宇宙- ねことら自由詩908-8-19
リーチ- 佐々木妖 ...自由詩6*08-8-19
豊田さんが泣いちゃった。みんながなかなか死なないから。- 青木龍一 ...自由詩10*08-8-17
「昼下がりの憂鬱」- 紫音自由詩3*08-8-17
口紅な女- A-29散文(批評 ...1*08-8-17
カリカチュア・『シンメトリカルアトラス』- しろう自由詩608-8-16
意_味- 北斗七星自由詩508-8-16

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