もしも許されないなら 
この瞳を抉り出して捧げますから
貴方の薬指を飾る石にしてください
 
蝕まれてゆくのはいつも正常な意識ばかりで 
何かを伝えようとするたびに奥歯が軋んで
上手く ....
正確な、正確な、階段を
カン、カン、落下、してゆく音で
冬の風が半音上がって
度重なる半音分の痛みが次々に
刺さっては馴染んでゆくこめかみ
更に
視覚
という切れ目へと
 ....
妙齢の、かくれなき頬を前に
筋道を追えるほど
人生は強くない。
南の風が届くころ

足元に顔のぞかせて

上ばかり見てたら疲れるだろ?

それでも

きみは風に吹かれて嬉しそう

南の風が届くころ

ら〜いらいらい らい って

背 ....
ミニスカで、風が運んだいたずらで、不意に訪れたピンクの風で
鼻から溢れて、とめどなくて、鼻血ブーで
慌てて、慌てすぎて、転んで、頭ぶつけて
駅で、ホームで、点字の上で、派手に右回転で、鞄の中身こ ....
ほめてほめて
あさ
おきたというだけでほめて
これはこどもっぽい
こどもっぽいふるまい
じゃあこどもっぽいということをほめて
めざめたばかりのぼくをだきかかえて 
よいしょともちあげて
 ....
  感情の表層を抉るように
例えば それは
 ビルの谷間を駆け抜ける

 横溢する鬱屈のアニマに
  放置された
 束の間の雨季

羽化しかけの蛹さえ
約束されたその日 ....
落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
愛が
さりげなく
君の
日常に
溢れていてくれれば
嬉しい


目覚めた
朝に
僕からの
「おはよう」のメール
それを
読んで
微笑んでくれるのなら
嬉しい


 ....
頭かゆいんですよう 鹿野センセと差し向い
鹿野センセは禿げてて中年で少しだけセクシーなきらきら瞳の脳外科医で
頭かゆいのにどうして脳外科なのかというと
そんなら鹿野センセがいいわようピコピコ ....
ポチャンと天井から

水滴が落ちてきた

湯気が拡がった

お湯の入った水槽の中で

ぼくは体育座りして

悲鳴のようなため息を

一つ吐いた

横に置いていた砂時計がゆっ ....
あかねさす紫野ゆき標野ゆき
そんな旅を胸に描いた{ルビ妾=わたし}は
愚かだったのでございましょうか
野守などはおりませんでしたのに
せめて手をお振りになってくださったら
それだけでも嬉しう ....
だらしなく背もたれに寄りかかって
力ない目で流れてく景色を ただじっと眺めてた

たった一言 頑張れって言葉が欲しいんだ
それだけあれば どんな無茶だって平気でやってのけるから

そりゃ僕 ....
歴史が無いの飯が不味いの
そう言いながらも
ジィンズを履きラバァソゥルを履く
箸でもって飯を食う(ピザは例外だ)

2ブロック先まで車で行きたがるような
肥満大国だと笑うけれども
ハイテ ....
庭の境に置いたサボテンに
猫が吸い寄り
すんすんしてる
ちくちくしても
まだやってる
サボテンが棘を引っ込める
わたしが触ったときには
刺したくせに
恩知らず

呼んでみるけど
 ....
奪われていくだけで
体の細い先っぽから熱
低い空に流れていく
雲に穿たれた青空

なくなってから知るのだと
ひとは言うけれど
得てすらいないのだ
失う事すらできないのだ

  小舟 ....
手をのばせば
やわらかい陽射しに
触れるよな

小川のせせらぎ
口笛さそう



‥足下にも

小指の先ほどの
ちいさなちいさな
あおい春
屈めた背中を ゆっくりと伸ばすように
季節は移り変わる
それは水指に潜む 小梅の性
三寒四温の質感を受けいれては ひとり悦に入る

 
(ああ 春は素敵な季節
(水指の渇望は 
(滴り ....
明るい時刻に帰れることもあるから
一人暮しは悪くない
許されて 晴れて許された僕は
席を立とうとする冬の空を見上げる
傷めてしまった膝も今日は軽い
人がいなければ人の世はかくも清々しく
帝 ....
あなたが煙草を吸いたくなる時のきもち
少し分かった気がするよ。
仄白い朝の駅への道で
誰かの心のかけらを
見つけました

それは「忙しい、忙しい」って言って
かりかりしていました
それは周りを気にする事なく
くるくると回り続けていました

私は何 ....
引き寄せた時の腕のつよさと
髪を撫でる繊細な指の動き
いまも代え難いもののように
夢にまでみる
わたしを襲う
世界に光だけ溢れても
貴方をきっと見つけられるわ


すがりたいならすが ....
移り行く季節
変わらない君の笑顔
どこかに置き忘れた
金色の鍵一つ

開けられないドアの
中にある笑顔
取り戻すことは
二度とない想い

繰り返す日々に
逃げ出したものの
独り ....
日は{ルビ翳=かげ}り
見上げた月は幾分か{ルビ朧=おぼろ}で
乳白色の湯船から浮き上がる手は
もう
あなたの手か 私の手か
わからないくらいに
溶けていた




わからないだ ....
朝はすべてに平等なのか、という問いに首を横にふる。
世界はひとつなのか、答えられない。

「そりゃあ、誰だってそうよ。」
と、不器用な手さばきと包丁でもってりんごと格闘する君は
さも ....
いきなりは そこへ いけない
まよいながら ふみはずしつつ
やりそこなって とおくはずれ
ふんだりけったりで とことん
いきぬくことを ためらわない
賢い選択は
洗濯機での洗濯
どうせバカなので
賢い人のマネでもしようと
辺りを見回すけれど
手本にしたい人がいないので
バカで通していこうと思います

こんにちはと
挨拶したのに
 ....
回転ドアからそとへ
出ようとしたのは
さっきまでの
ためいき

いまにも降りだしそう
きみを好きになってしまいそう
だからはやく
はやく

交差点のまんなかで
気付かれないように ....
卒業写真には 彼は 左上で
蝋人形みたいな 無垢な顔で

佇んでた。

彼の おとうさんに見せてもらった
写真には 今まで 見たことのない

屈託のない 笑顔って やつで。

山田 ....
まんまるな まるで天使みたいな笑顔で
写真なんかに 納まりきれない 歓喜というか

「ありがとう」ってさっきから
声がかれるまで 言ってる。

鼻水なんて もう、口に入っちゃってるのに
 ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
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破綻- 落合朱美自由詩22*06-2-19
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うすうす- 暗闇れも ...自由詩2*06-2-18
みとめて- 馬野ミキ自由詩1206-2-18
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Happy_Day- KADY自由詩3*06-2-17
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お湯の入った水槽の中で- こめ自由詩7+*06-2-16
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みんなうんち- 虹村 凌自由詩2*06-2-16
さぼってん- 蒼木りん未詩・独白506-2-15
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さらば静寂- 吉岡孝次自由詩106-2-14
無題2- 和歌こゆ ...未詩・独白1*06-2-14
誰かの心のかけらを- さくらほ未詩・独白8*06-2-14
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金平糖- エスエル ...自由詩406-2-13
そろもん(モットーの話)- みつべえ自由詩206-2-13
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山田くんと生きる- 仲本いす ...自由詩7*06-2-13
山田くんと彼女- 仲本いす ...自由詩5*06-2-13

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