ふと、手にした
古びた写真の中に
微笑んで立つ
私に良く似た人が
いた
 
誰とはなしに
手を振るその人の
穏やかに下がる目尻は
無償の何かで
私を包んでいく
 
 
また別 ....
あなたが見せたかったという
教会は
天草のひっそりした漁村に
静かに建っていた


教科書でしか知らない
隠れキリシタンの弾圧が
この地であったというのか


何ごともなかったか ....
台風一過の夕焼けには
いつだって
涙を浮かべて

手を振ってしまう


『台風のクジラ』


僕は台風の前日には
落ち着かない子供だった

ずんずんと迫ってくる
雲の足音や ....
今日も部屋は止まっていて
わたしをどんどん越えて行く
青い空に擦り切れたような雲
部屋はわたしをどんどん越えていく
戻ってきて繰り返して
戻ってきて繰り返して
何度もプロペラを回すけどエン ....
この手が
いくつもいくつもあったなら
泣いて光をうしなっている
あの子の
背中を
なぜてあげたい
頬にこぼれるものを
ひろってこの川に捨てたい



この手が
いくつもいくつも ....
真夏の陽炎の向こうから
短い編成の列車はやって来る

そのいっぱいに開かれた窓から
ショートカットの後ろ姿が見える

列車の外から
車両の様子は
ありありと伺えて
制服の脇に置かれた ....
地下鉄のホームで
女子高生がケータイで喋っている
と思ったのだが
よく見てみると 女子高生のように見えたのは
等身大の女子高生型ケータイストラップで
空中に浮いたケータイからは
小さなノイ ....
おわりなど明確でなくて良いのです冷やし中華もはじまるばかり

それそうでそれていかない台風にきみへの思いかさねたりする

なにもかもぬぐいさるよな強い雨このままずっと夏でいいのに

都合よ ....
ハートのかたちの葉が揺れて
わたしの想いも揺れる

あのひとと
一瞬みちが交差した

あのひとは通り過ぎていき
わたしはあのひとの
遠ざかる背中を見ている

一度だけでいい
その ....
昨夜は仙台で大きな花火大会がありました。
わたしは東京からのお客さんと一緒に、西公園という大変混雑している場所の片隅で、たこ焼きとビールを片手に、跳ね回る子供を叱りつけながら花火を鑑賞していたわけな ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
理科室のもろいメスで
恋心をちょっと傷つける
流れ出した悲しみは
窓の外のオレンジに似てるね


ママからもらった
指輪がすきなんだって言って
君は白衣の胸元に
ばらの刺繍を縫いつけ ....
いつか
あのひとに
花を渡そう

薔薇のように豪華ではないけど
わたしの想いのような小さな花を

きっと
ちょっと
困った顔して
でも受け止めてくれるかもしれない

あの笑顔で
 
 
太陽に顔向け育つすくすくと私を抜かして伸びるでないぞ


落ち込んで下向く君の哀愁漂う姿に目を奪われた


君の名を忘れた人に出会ったら『地上の太陽』と教えよう


向日 ....
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
It’s my favorite blue blue bike.
It’s bike very first.
I think best it.

たしか なんかの懸賞だかで当たったんだっけな
 ....
夏の空の下で
君が問う

「あの空の向こうに自転車で行けるの?」

かつて、虹の向こうの国に
憧れたDNAが螺旋を組む

弾けた螺旋が
この空のどこかで星に
なるかもしれない

 ....
背中をあわせて
宇宙を見つめる

ひとりで360度を
見つめるのは無理だから
君とふたりで見つめよう

上も下も見つめ過ぎたら
あべこべに
なることもあるだろう

宇宙には
暗 ....
ひなはとうとう
自分が足をあげると
道路にはりついてる黒いかたちも
足をあげることに気づきました

ひなの世界にはまだ
「カゲ」という概念がないので
それは楽しい発見らしく
何度も足をあげて試してま ....
なんか嫌な予感がして
目を覚ました。

ら、オッサンが枕元に正座しており。
めんどくさいけど突っ込んだら神様だって言う。

これ水木しげるの世界きたよ。
貧乏神か貧乏神だなと問い詰め ....
真っ白な切符が出てきた
何も書かれていない
小銭がなかったので一万円札を入れたのに
お釣りは出てこない

駅員さんに文句を言おうと切符を見せると
カチッとスタンプを押して
改札を通して
 ....
未来!
僕の足音が
きこえるか?

きみのいるところまで
未来!
なりふりかまわず
接近してゆくから

けして待たなくていい
全速力で
かっとばしていてくれ
いつか
僕がきみ ....
それぞれの皿に苺を盛り分けて
嫁ぎし娘の数も入れおり

盛装の娘の席は遠く しばたたく
目にぼやけゆく宴の席に

夕食の時どき夫は嫁きし娘の
空席言いて酒を呑みほす

月を取れ星 ....
                                   あたしは、
                         綿のスカートを翻して逃げる。
誰もいない、
  ....
てんとう虫やる気満々だ。
スクーターはかなりいいのですー。
耳鳴り気にしないぜ。
お前を愛してるぜ。
恋なんかしてる場合じゃないんだぜ。
見境無くてもいいんだぜ。
笑うなら後にしてくれ ....
「さざなぐ海へ」

Runaku Masaki* Zakuroishi* Fujko*Rin Kazanagi


蒼低く岸辺に寄せる夜想曲(ノクターン)傷みをけして、染める ....
「赤い兵児帯」

Musako * Yui Hasuno * Runaku Masaki* kaz * Issey Azusa * Rin Kazanagi


夏祭り心そ ....
暑い
ていうか暑い
夏に鹿児島で観光
無謀

薩摩半島まで行って
池田湖でクルージング
開聞岳を眺めたり
長崎鼻という薩摩半島の最南端も行ったけど
眩しすぎ
暑くてもうどうでもいい ....
ばびゅーんと飛行機で
鹿児島県へ行ってきました

鹿児島県の姶良町というところでした
すこし山の方へ上った周りは農家ばかりのところ
坂道多し

ダンナのおばあちゃんちにお世話になりました ....
背景に滝を入れて撮られ居り
見知らぬ人との旅の安けさ

惜しみなく冬陽を浴びて青みたる
蓬のつづく海の辺を行く
(和歌山の燈台 日本の最南端)

銀婚の旅と出できし紀州路に
海の景色は ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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彼の地_天草にて- 渡 ひろ ...自由詩9*07-8-8
台風のクジラ- 蒸発王自由詩907-8-7
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この手- 唐草フウ自由詩13*07-8-7
夏列車- 銀猫自由詩23*07-8-6
dumb- 大覚アキ ...未詩・独白607-8-6
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揺れる- 風音携帯写真+ ...207-8-6
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夜中- 唐草フウ未詩・独白8*07-8-5
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