はじめは、見えなかった。


 それはファインダーの外に
 つまさきの下に
 暗がりのなか
 輪郭さえ
 ないところにあった


それから、見ないようにした。


 それは地 ....
おんなとして
うまれたわたしが
わたしをうもうと
はらをきめたせつなに
あなたはけっしてふれえぬでしょう
このはらのおくにはいりこめたとしても
あなたのなかでわたしはきえて
いろづいたこ ....
この間実家から電話があって、
ハイキングがあるから帰って来いという。
町内といっても田舎の町内は範囲が広いのだが、
その町内でマイクロバスに分乗し、
牧場公園に行くのだという。
なんやその牧 ....
通勤バスの車内 
後部座席から眺める 
まばらな人々が
眠たげな朝 

( 昨晩わたしは、{ルビ尖=とが}った爪を、切っていた。) 

人さし指をのばし 
四角いボタンを押す 

 ....
つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトする

ひんやりと

ひかるのは

ひんやりひかる。季節の散乱


からだを通わす

きみをめくろう


つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトす ....
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
友達から葉書が来た
「マイナーチェンジしました。これからもよろしく。」
とあった

その友達に街で偶然会った
以前は、にこにこしていてよく喋る友達だったのに
妙に暗い
そっちのマイナーか ....
風が、やんだ

鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花

遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ

当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ....
気がつくと、渚が後ろにあった

最近やけに足が濡れるなと思っていた矢先のことだった
後ろなど滅多に振り返らないから気がつかなかったけれど
ふと振り向くと、後ろに渚があった
ひたひたと波の打ち ....
ほら                                                                      
鏡のなかにも                     ....
まあるい背中が
少しだけ哀愁
海外版ドッキリみたいな感じです。
周りの反応も良いです。

音が出る環境でご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=-mUyvaPtsJw 図書館で

 ....
清らかな
つぼみにむすめと
名を付ける
母の手をひく
二人のむすめ



残り香も
くれぬあなたの
着たシャツに
影を重ねて
子としての愛



滑り込む
指先に
目を奪われて
あなたに許す
花 ....
道端にひとりで咲いてた
君の名前をぼくは知らない
風車のような青い花

君から少し離れた草むらに
君と同じかたちした花たちが集まって咲いていた

どうして君だけそんな冷たい岩壁に
でもとても綺麗だ ....
刈り取られた
花々は暮れようにも
暮れられず
風が吹くのを待ちながら
やがて、
朝になります


  いつか風、のように
広げた両腕は冷たい、思い出となりますが
 その内、に抱えた ....
瞳の湖には魚が住んでいる
普段はのん気に暮らしているが
ときどき湖が氾濫して
涙の滝となりそんな時には
湖から流れ落ちぬよう
人知れず遡上しているのだ
この事実は案外知られていない
つら ....
小さい頃からお世話になっていた診療所には
セイコさんがいた

しなびた手のお年寄りで
診療所の奥で薬の調合をしたり
患者がいなくて暇な時は掃除をしたりしていた

小さい頃はよく風邪をひい ....
あれはインドを旅していたときのことだった。
ある村でマーケットに並んでいる親子3人が目に入った。
お父さんとおそらくその小さな息子二人だ。
目立っていたのは5歳くらいだろう小さいほうの男の子だっ ....
 いずれは誰にでも
 やってくる終わりのときを
 誰が教えてくれるわけでもないけれど


それはまるで
人生という山に積もる雪が
まさにその季節に向けて
静かに融けてゆくように
 ....
三十過ぎて 
忙しさを言い訳に 
すっかり運動不足の僕は 
最近腹筋をはじめた 

しばらく鍛えてなかったので 
体を起こすたび 
床から上がってしまう両足を 
しっかりと抑えてくれる ....
札幌発・北斗星4号
B寝台で向かい合わせた
働き盛りの会社員の
聞こえそうで
聞こえない
独り言を呟く癖が
あまりに父に似ていたせいで
初めて上野に行くというのに
考えるのは父のことば ....
あんなに降っていた桜は
何処へ流れていったのだろう
夜の手がそっと集めて
すこし北の、
山並みを越えたところへ
風に溶かして運んだのだろうか


翠を湛えた葉桜は
それはもう、
ひ ....
桜の咲かない四月が終わろうとしている。

 風の強い朝、ひんやりとする外気に体がきゅっとこわばる。先月買ったばかりの白いトレンチコートの前を抑え点滅を始めた交差点を足早にわたる。
 ふと見上げれ ....
もう
どこにも帰れない

そんな気がした夕暮れは
どんなことばも
風にした



 ながれる雲の
 行き先はしらない

 突きとめずにおくことが
 しあわせだとは
 ....
心なしか頼りない日差し
見上げる視界の右片隅、
夏に覚えた眩暈が
いつまでも居座る気配です。
鳩が不格好に歩く石畳、
高い高い螺旋の、
廻る、空
に、墜落する飛行機雲。

始ま ....
ほねがおれた

はやく なおるように
にぼし たくさん たべてる
いつも たべてる にぼし にぼし

ねるとき
いきが にぼし くさくて

ぼくは
そう
まんぞくな ねこ。
愛するという言葉はいらない
もう君はいないのだから
別れの言葉もいらない
戻らないと誓ったのだから

わたしの心のポケットには
誰の手も入らなかった
だから小さくもなかったし破れることも ....
あけすけな武士たちが白い地表を彷徨う
みなヨツンバイになって
互いのたまごっちを通信させながら
油断のならない褌をケチャップに浸していく

交差点から交差点へと
武士たちはフラボノイドを過 ....
行く宛てもなく
毎日をこなす。
誰とも話をせず
カップラーメンを食べる

時の風は強く当たり
心が寒い
冷蔵庫の音
擦れるスェットスーツ

靴下を履き
外を散歩する
コーヒーを ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
反作用の風に吹かれて- まほし未詩・独白9*07-5-3
おんな- まほし自由詩11*07-5-3
いのち- weed & s ...未詩・独白2*07-5-3
「_降車ボタン_」_- 服部 剛自由詩12*07-5-2
ひんやりひかる。- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...407-5-2
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
マイナーチェンジ- ふるる自由詩18*07-5-2
霧の朝、森に帰る- LEO自由詩34*07-5-2
サナギ一年分- ふるる自由詩21*07-5-1
- ふるる自由詩17*07-5-1
青鏡- smorzando携帯写真+ ...407-5-1
雨を待つ- weed & s ...携帯写真+ ...6*07-4-30
エモーショナルな動画_2(YouTubeから)- 和泉 輪おすすめリ ...107-4-30
すかしゆり- フユキヱ ...携帯写真+ ...4*07-4-30
道端に咲いてた風車- 青の詩人携帯写真+ ...6*07-4-30
散在する、朝- 霜天自由詩1007-4-30
遡上- 小川 葉自由詩7*07-4-30
セイコさん- ふるる自由詩13*07-4-29
空中浮遊少年- 青色銀河 ...散文(批評 ...807-4-29
名残雪- ベンジャ ...自由詩807-4-29
風の声_- 服部 剛自由詩23*07-4-29
父から学んだのはネクタイの結び方とバナナシュートだけ- たいにぃ ...自由詩707-4-29
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春に降る雨- ku-mi散文(批評 ...3*07-4-27
はぐれ水- 千波 一 ...自由詩26*07-4-27
夏葬/Allegro_assai- 紅魚自由詩1007-4-26
にぼし_たべて- 日朗歩野自由詩707-4-26
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武士の惑星- シリ・カ ...自由詩207-4-26
四面楚歌- ペポパン ...自由詩4*07-4-26

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