ぼくは詩人

幸せは時代によって
人によって大きく異なるもの

今日もまた

朝の散歩をしていると
無人販売所に出会いました

百葉箱みたいなものに
たくさんの野菜が入れてあって ....
キミは
そのまんまでいいんだ

いいんだ

キミの
そのまんまがいいんだ

ちょっと言うから
少しの間
ちゃんと聞け

いいんだ
キミのそのまんまが大事なんだ

「だ ....
美術の先生が
黒と白だけは
どんなに絵の具を混ぜても
作り出せないのだと言っていた

そんな貴重な色の絵の具は
どんな材料で作られ
どこの国の工場から送られてくるのだろうかと
想像をめ ....
歯がしくしく痛む夜にミントを、
初夏の風と小さな葉っぱを
コップの水に
くるくる溶かして
蛍光灯の下で、うがいする


クールグリーンの麻酔をかけられて
小骨のように引っかかっている、 ....
雑貨屋で見つけた黄色いとんがり帽子。
絶対似合うはずは無いんだけど、買った本人もびっくりの衝動買い。
タンスから黒いタートルネックと青いパーカを引きずり出して
とんがり帽子で目元を隠せば
私の ....
ぼくは詩人

明と暗は
それぞれ逆があって
はじめてわかる

今日もまた

朝の散歩をしていると
朝影に出会いました

朝日の光の方向と反対に
ぼくがつくる自分の朝影

い ....
囀るひばりに誘われて
五月の原っぱ

やわらかな緑が
裸の足にくすぐったくて
昨日はふり向きもしない
ぺんぺん草がかわいらしい

青い空に
浮かんだ雲を
目で追いかけて
眩しい形 ....
「部屋の中」がなくなっていく
「部屋の中」にあったものは
外へと押し出されてしまう
殺風景だと思ってたのに
床、天井、壁
結構いろいろなものがあったので
少しびっくりする
やがて ....
  黄昏が近づいて
  風向きがふっとかわるとき
  隣り合って座るわたしたちの間には
  暖かな風のように沈黙が訪れる


  丘から見下ろす街並みは
  最後の夕日に照らされて
  ....
腹が減った
家には何もない
金もないから何も買えない
水道水を飲む
少しだけ空腹が満たされる
それでも
俺の腹の虫が鳴く
寝て空腹を紛らわそうかと
布団にもぐりこむ

今日は寒い
 ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
川縁の土手に根を生やした蒲公英たちは
うららかな春の陽射しを浴びて
いっせいに背を伸ばす


夏になったら向日葵になるの


ダンデリオンが通りかかると
みんなで声をそろえて問い ....
君と
君の子供と
駝鳥牧場に卵を買いに行く

大きな鳥に
君も
君の子供もはしゃいで

{ルビ接写=マクロ}切り忘れて
携帯で駝鳥と撮った写真は
すべてがぼやけて

僕らの風景 ....
抱きしめると
あなたが
ガラス玉の寄せ細工に
思え
はじけ飛ぶ
その寸前を確かめたくて
そっとぎゅっと
力を入れる

と、
あなたは
小さな咳をするので

腕をゆるめて
顔 ....
 ここに居てもいいですかと訊いてしまうのはとてもこわくて
 悲しいこたえを知っているような気がして
 言い訳ばかり思い浮かべては
 泣いてしまいそうで

 きっと許されてはいけない、
 何 ....
ぶち
ぶち

と音がする

いてっ
いたっ

と悲鳴が上がる

千切れたせんがいたいたしく
場所によっては接続部ごともっていかれており

ぶち

と音が聞こえるたびに
 ....
まるで

まるでなにごとも
なかったかのように

空をあおく塗り
海をあおく塗り

水平線もあおでひき

青い浜辺を少しだけたして
仔犬をいっぴきかきそえる
首に首輪がいくつか ....
かわべりで おにぎりを
たべているとき ライオンがきて
たてがみをはずし じゃぶじゃぶ
あらいだしたら まちがっても
めをあわせては いけません 
 羽をたたんで天使が降り立った

 悩み事 弱音を語っても

 天使はニコニコしている

 なんだか悩むのもバカらしくなった

 いずれすべての人は一つになる

 まばゆい光に ....
ぼくは詩人

静は動の中にあり
動は静の中から生まれる

今日もまた

朝の散歩をしていると
雷雨に出会いました

家を出たときから
ゴロゴロと遠くの方で聞こえていた

ちょ ....
あなたはいつも少しかなしい
春の肌の女の子 薄桃色の乳首のように
きれい
「あなたはいつも少しかなしい」
ハッカのにおい
耳たぶをふるわせた「かなしい」を思い出して
まるくなる
私は ....
神戸のモザイク広場には

一隻の船が飾られている

かつて世界一周を果たした船を、復元した船が

けれどその船は、航海してここまでやってきた

海を渡ってきたのだ

だが、いまは

陸に固定され、帆が ....
日が昇る

色が包む

やはらかく

まなかひに

まるい

かたちが

ぼんやりと

気付きます

息をしていることに

それに飽いたら

もぎたての ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのはまだ生きている
証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
 故郷へ一旦帰った。その年の暮れのことだった。
 高校を出てから新聞奨学生制度を利用して上京し、その後別の専売所に移って、寮で勉強をしながら働き続けていたのだ。
 だが、当初の約束とは違う仕事 ....
かけら、そう、欠片だ
重なり合った煩雑な余情の群れが
核を持てずただひたすらに時間を伴って
固まっていったもの
形の定まらないその塊の欠片を抱いて
彼ら(僕らとも言えるだろう)は生まれて育っ ....
set me free、って
叩きつけるみたいに入力したって、

セット、ミー、フリー、って
喉が裂けるぐらいに叫んでみたって、

そんなの
何の意味もないことぐらい
イヤになるぐらい ....
希望は風に細切れて
愛は化石に埋もれた

思い出は酒の波間に漂って
一口飲めば目から零れた

世界の終わりに宝石はなく
ただ涙だけが幾重にも輝いて

三つの絃が語る未来と
孤独が朗 ....
元気ですか?

ご飯はきっちり食べていますか?

また自分に落ち込んでいませんか?


今どこにいるんですか?
ベッドの中?
いやなは夢見てない?
猫みたいに丸くなってなぃ?
う ....
気がついたときには世渡り上手で
海渡り上手になっていた

キラキラした夜の海を彼女は
水面と共にうなりながら歩く

体にさざなみがこびりついて離れない

頭にひとなみがこびりついて離れ ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
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