「日本(にっぽん)で
戦争なんて
あったんだ」
小学生の
弟おどろく

 聞いて驚け 相手はアメリカ

アメリカに
パールハーバー
あるならば
日本にあるのは
広島・長崎

 ....
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ....
思い出だけで終わらないために
日々は刻まれて
小さく、はらりと落ちていきそうなものが
私の中で対流している

一番最後の麦藁帽子が
夏の見える丘の、少し西の辺りを
沈んでいった日のことを ....
木漏れびる
影をかざして
雲のびる
来るごとくさざめき

咲くものと
信じるかはさて
先駆けるものの
真じつへの導き

芽ぶき
花ふぶき
青葉もクルルと

いのち
花のの ....
街灯に葉が透ける
見るでもなく 見ないでもなく
浮かぶ 黒猫の瞳

水たまりに漂う
おびただしい黄色の残骸
昼 彼らは風に揺られて
あたらしいいのちを探していたんだ

春は今 ....
コントラバスは 宇宙からできている


共鳴胴は スプルースやメイプルなど森の木々から、
弓は 草原を走る馬の尾の毛から
成り立っていて、
弓に琥珀色の松脂を塗り 弦に滑らせることによって ....
 まどろむ中で目が覚める
 ここはどこだ?

 一瞬自分が誰かも
 どこに住んでるかもわからなくなっていた

 それにしても静かだ
 土曜日の朝
 少し曇りがちな朝
 ひんやりとした ....
テレビをつけると
いつの間にかスポーツニュースが始まっていて
きっといつか見ただろう中年の男が
神の立場で
野球をカミカミ語っていた
もうすっかり名前も
投手だったか野手だったかもわからな ....
ポケットに入れっぱなしにしていた

まなあたたかいビスケット食べ

ほろ苦い味が口の中に拡がり

なんだかしょっぱいなと思ったら

嗚呼何だ、瞳から落ちる雨のせいかと

確認したと ....
私とあなたの間には 
いつも一枚の窓があり 
互いは違う顔でありながら 
窓には不思議と似た人の顔が映る 

私とあなたの間には 
いつも一輪の花の幻があり  * 
互いの間にみつめると ....
悲しみは なぜ
訪れるのだろう

忍び足で 近づく音もたてずに

涙は なぜ
こぼれるのだろう

想いの泉 溢れて・・・


自分に素直に やさしく生きる

そんな子供が 生 ....
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段

手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ....
 重くのしかかる空の雲は
 梅雨入り宣言を確信させる
 
 長く続く雨の中
 傘もささずに歩いてみる
 路地裏で黄色やピンク色の傘が咲いている
 小学生の下校途中
 
 梅雨も悪く ....
#11

 あんパンに
 刻まれた歯形
 整然と
 環状列石のごとき
 聖痕
 


#12

 フィンランドとか
 ノルウェーとか
 そういうかんじの
 とにかく寒い国 ....
#01

 心臓が
 とまっちゃうほど
 うれしい
 なんて
 恥ずかしくって
 心臓が
 とまりそうだよ



#02

 いつかはこの魔法が
 解けると思ったら
  ....
 そこはかとなく
 身体がだるい

 見上げた空の色は
 僕の心に積もるようで
 重くのしかかる

 そんな日に運命の出会いがあった

 妹が子供を授かった
 かわいい女の子だ
 ....
おっぱいなんて所詮脂肪のかたまりで
手のひらに余る重量感にホッとしながらも
そのすぐ下に控えるくびれに
そこはかとない微妙な崩れを見つける恐怖
脂肪も依る年並に頑固になっていくようで
ち ....
ハート が いっぱい。

気持ちのやさしい 花なんだろうな。。。

それでいて

アスファルトの間に咲いていたりして


心が強い。


子供の名前に付けたいな
荷物が重くて
帰り道が遠い夜も
星が しゃん、と
鈴を鳴らすことがある

鞄で傾いた右肩を
白銀色の響きが
そよ風となって撫ぜるから
もう少しだけ進んで行ける

余韻の尻尾
 ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから

透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密

透明が重なってできた
その暗闇に
一日の終わりに
公園でくつろぐ
空気が美味しい
ナラの雑木林

子供のかけ声
鬼ごっこ
白いアジサイ
犬の散歩

夕陽がちらりと見え
カラスが鳴く
チョウが舞う
全てを忘れる ....
自サイトにて開設していたコーナーのなかから抜粋。
※現在、このコーナーは廃止されています。

暇つぶしに御楽しみ頂ければ幸い。


【あいづち:相槌】
少なすぎれば怪訝に思われ、
 ....
月光を浴びて生まれた一人の少女
その唇から
言葉がツタのように伸びてからまり
あの家を覆ったの

家の中には
青白い顔をした少年が一人
小さな椅子に座っていて
コーヒーミルを回していた ....
今夜、真っ白にスーパーノヴァ
土砂降りの流星群が降り注ぐ高速道路に今夜、
時速150キロで移動しながら取り交わされる約束は
時速150キロで片っ端から破棄される今夜、
耳鳴りと同じ音程で吐き気 ....
いつも通る公園の入り口に
いるホームレスのおばちゃんがいなくなっていた
でも
そこにあるマグノリアの木に
真っ白い 大きな花が咲いていた
おばちゃんがその大きな白い花の中から
にこにこ手を ....
嵐の夜、だったらしい
水底を叩くように
爪先立ちで歩く恋だったらしい
苦しくない呼吸で、まだ淡い空を見ていた

今、街は静かに水没して
新しい水面を探している
六月の底辺は、眼鏡なしで目 ....
岩木山の
奇妙に底抜けた反射が
冬の林檎樹を
切り絵の風景にする
小泊に向かう一本道のそばで
その昔、十三の湊が
あったという
巨きな黒鏡が夜を
地吹きの中で待っていて
ため息を飲み ....
雪の真似事が得意だった叔父は
危ない、と言われていたのに
ある日原っぱのようなところで
なくなってしまった
話をする様子がいつも苦しそうだった
幼い私を見ても
たかいたかい、しか
 ....
クーラーの下
昼寝をして
我を忘れる
苦労を忘れる

一歩譲ったら
良い事があった
波の音
灯台の光

そっと目を閉じれば
体の芯が一本通る
無の世界
皆の幸せを祈る。
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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