虫は
しゃくとり虫は
進もうとする頭部と
残されてしまう尾部とを
しっかりと引き連れて進んでいく

木の生長よりも早く
葉脈の先にたどり着いたあとに
なお宙空に伸びようとしたが
 ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。

そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
 ....
まもなく船が出航します。

情熱や倒錯を積み込んで
まもなく船が出航します。

気概や理念を飲み込んで
まもなく船が出航します。

海に連続する川から
まもなく船が出航します。

 ....
水底で青くゆれる渋谷
さなぎのおまえが吐く息
夜明けの衣擦れ
天使の痛ましい肉
天使の持つ寂しい性器

いつか
分解作用によって
ぼくらも
この星になる
星影となって
抽象の翳り ....
私は白い風の一切れの布
陽に織られた交差のひとつ
あるいは帆として光りの波を漕ぐ
私は白い風の一切れの布
織り込まれた出会いの中に
これからゆく海の広さを知らない
だが私
人に羽織られ
 ....
そりゃあきれいでサラサラのボウズさ
プールからあがって
シャワーを浴びたばかりの

音も殺して近づくんだもの
それで顔にティッシュ乗っけて逃げてくから

なんともはや、

すごいでか ....
自分の存在意義を問う
存在価値を問う

答えは出る筈もなく
無理に出そうとしたならば答えは否

いつもいつもそうなのだ
純粋に手伝おうとしているのに
実際、蓋をあけてみれば ....
ギラギラの太陽と茹だるような暑さのもと
癇癪を起こしたような蝉の声を聞きながら
ホワイトクリスマスの事を考えるのは無理があるかも
波をけたててトナカイの代わりにサーフィンに乗って
アロハのサン ....
誰もいない
誰もいない
病室 間接照明 真夜中の廊下 スリッポンの平たい音
刻まれるあなたの心音
怖くない
怖くない
携帯には父親からの祈りが届いて
振り幅が広くなると 私は息を吐いて
 ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも


やるかやられるかみたいな ....
男は皆短パンになって
庭をうろつく
日に焼けた肌
ヒゲづらの顔

何も知らない
3才の男の子
足にまとわりつく
奥から三味の音

体に炎が立ち
暑い
生きている
力がみなぎる ....
#61

 驚異的な安定感と正確さをもって
 一本の真っ直ぐな線を
 真っ白な紙に引く
 その限りなく単純な美しさ
 全く無駄のない澄み切った一瞬

 そんな生き方が欲しいのだ

 ....
{引用=
無性に
ミルク飲みたいよね
あほらしいほど 真っ白な
照れちまうほど 優しい それを
大人やってると
無性に飲みたくなる よね

飲んだところで
あたしのなかの灰色は
や ....
水銀が染みでて狭い空のせいで
ここは今にも崩れおちそうなのですが
きれいに舗装された道の真ん中に
ま白いチョークで丸を描く

チョークの白い粉は毒であるから
すぐに洗いながしなさいと教わり ....
どうでもいい

そぱっらもったら
どうでもいい

ろうれもいい
しょうでしょう

そうでしょ

どうでもいいの

やったらめったら
みったらしったら

ほうでもひい

 ....
空っぽの僕を捨てたら
誰かがやってきて
僕のかわりに僕を生きてくれるのだろうか

2丁目のさんちゃんがやってきて
僕の顔で笑うんだろか

それとも
僕だったはずのモノは
さんちゃんの ....
夏の涼しい夕暮れに 
恋の病にうつむく友と 
噴水前の石段に腰掛けていた 

( 左手の薬指に指輪をした
( 女に惚れた友が 
( 気づかぬうちにかけている 
( 魔法の眼鏡は外せない  ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
雲しうみへ
おそいひるのひ
おちていくかけ
ひと
めしあげないで



干しのさなかに
えりのひかりに
しすた
えんじん
むし、き



命めくこと
ろめんにかせ ....
 あの子の瞳は遠くの方を見つめていた
 見つめ合ってはいたけれど
 その黒は、星が流れる広大な虚空よりも深く
 氷に閉じ込められたまま、燃え上がるような黒だった…

その炎に触れてしまったら ....
【その1】

 基本は10として
 8 でよい場合
 5 で足りる場合
 いやいや
 0.1に砕く必要もあったりするが
 0.001だともはや諦めたがよさそう
 さらに
 ....
このようにして
夏を取り巻く呼吸は
やがて薄れていくのです
擦り剥いてしまった、膝のような
削られていく私たちを
夏空はどんなふうに
抱いてくれるでしょう


グラスの中の氷は
き ....
ほおずきの
鉢植えをもらった。
育てたことなどないけれど、
そんな夏も
いいかな と思った。

一緒にもらった
朱い風鈴は
ベランダ側の窓。

 チリン カラン
  カラ ....
そういえば
一昨日から何も喋ってない

美味くも不味くもない中華そば屋で
気付いてしまった
食べ終えてアパートに帰るまでは
気持ち抑えておこう
と思った先から
残り半分の麺の量が全然 ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
夜を乗り越える呪文
古いノートの落書きから思い出す
詠み方を忘れた大人には
雑踏に落ちている足音に似て
あどけなく残酷な

季節を乗り越える呪文
変色した写真の束から探し出す
今日しか ....
パソコンの印刷のインクリボンが足りなくなると
いつものことだが
インクリボンを逆巻きにして
その場しのぎで印刷する
なにせカシオの共通インクリボンタイプSは
品数が少ないのだ

カタコト ....
佐野権太さんのおすすめリスト(5563)
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